表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/37

15.悪役令嬢アメリー動く

 生徒会に入って二週間ほどが経った。何事もなくとても平和だ……ユアン会長も思っていたほど怖くなかった、厳しいけれど……まぁ良かった、私にも出来るお仕事で。それにしても悪役令嬢その一その二は全く動かないのね、あ、失礼、アメリー・ルノダとその二はシリウスルートのシリウスの婚約者フレール・カウリー……どっちかは何かしらの動きがあるかと警戒していたんだけれど。特にアメリーは……この世界ですでに婚約しているもの。アルノルトと。私達が仲良しになった事によってアルノルトとルシアが特別二人で仲良くしていないから……それで?? あ、いい感じにストーリーが変わって皆ハッピー?? なんて……ね。とにかく今日も生徒会へ行かなくちゃ。


「やめて下さい!!」


 あー……思った傍から……これはルシアの声、だったらアメリーかその取り巻きか……ふぅ。よし!! 走って行ったら土の魔法で石を皆から投げられていた、なんて酷い!! 真ん中にはアメリーが笑いながら立っていた。ああー、ラスボス感が半端ないのよ。


「きゃっ、いたっ……」


 まずい!!


「やめて下さい!! こんな酷い事どうして出来るんですか!?」

「うるさい!! 皆、やってしまいなさい」

「いったぁ……結構大きめの石が額に直撃した」


 血が……流れる感覚。取り巻きも少し引いている。でもアメリーは……


「何をしているの?? はやくなさい!!」


 うーん、まだまだ石飛んでくるのか。


「リズ様!!」

「いいからルシアは後ろにいて!!」


 標的はルシアなんだから。でも……体中が痛い……。


「何して……は??」

「アルノルト様!! リズ様が……リズ様がっ!!」

「アメリー、何をしている!!」


 激怒!! アルノルトこわー。あ、でも、ちょっと意識が……


「リズ!!」

「あ、シリウ……ス……さ」


 私はそのまま倒れてしまって後で聞いた話ではシリウスが私をお姫様抱っこで医務室に連れて行ってくれたそうだ……恥ずかしいけれど嬉しい!! あ……でも傷物になっちゃったのかな婚約破棄とか……。


「目が覚めたのか、リズ」

「シリウス様……私、おでこ……」

「凄いたんこぶが出来ているぞ」

「そうですか……治らなかったらやっぱり婚約はなくなるの??」

「何を……俺は何があっても絶対にリズを離す気はない」

「シリウス様」


 なんか涙出てきた……良かった。


「リズ……いつだって愛している」

「私も愛しています。運んでくれたんですよね……ありがとうございます」

「あっつーい!!」

「ちょ、ちょっとアルノルト様っ」


 あ、アルノルトとルシアもいたのね。良かった。


「ルシア、無事で……」

「リズ様、本当に本当にありがとうございます。助けてくれて……本当に……」

「リズ、危ない事しないでって言ったよね??」

「でもルシアが……」

「うん、本当にごめん。二人とも……」

「アルノルト様は何も悪くないですよ」

「はい……アルノルト様とアメリー様がやった事は関係ないです」

「ありがとう。でも……リズに怪我をさせるなんて……可愛らしい顔に何て事を。死をもって償ってもらおうか」

「あ、でもアルノルト様のお怒りで皆さん怖がって逃げてしまいましたね」


 え、ルシアも『万死に値する』とか思ってるの?? 案外激しいのね……。それにアルノルトなら出来る!! 処刑。え、アメリー……死!? いやーでも私が知っているゲームの中では処刑とかそういうのはなかったと思うのだけれど。こんなに変わってしまっている世界では何が起こっても不思議ではない。


「リズ……リッターさんに何かあったら俺かアルノルトを呼べ……」

「はい……でも、間に合わないと感じたら同じこと、するでしょう」

「はぁ、リズは言う事をきかないな、本当に」

「シリウス様」

「僕もリズに無茶して欲しくないよ」

「アルノルト様」

「私を助けてリズ様が傷付くのは耐えられません」

「ルシア……ごめんね」

「リズ様が謝る事なんて何もないです!!」

「友達でしょう、ルシア」


 そう言うとルシアは静かに涙を流しだした。


「え、何、どうしたの!?」

「こんな事、今思ってしまうのは……あの、でもお友達ってまた言ってくれて、本当に思ってくれているんだと……心があったかくなって……涙が」

「ふふっ、ルシア可愛い」

「リズ様がお可愛いです!!」

「そうだな、ルシアも可愛らしいがリズには敵わないな」


 なんて事言ってんだ。私の婚約者。


「私少し離れますわ。すぐ戻ります」

「ああ」

「気を付けるんだよ」


 お、二人ともちゃんと分かっているわね。トイレ、ずっと行きたかったのよね。うん、額の痛み以外は大丈夫そうね。


「では、また後で」

「待っている」

「早く戻って来るんだよ」

「一緒に行きましょうか??」

「大丈夫よルシア」


 医務室から出るともう夕暮れだった。キレー……。


「ぷっ、あはは!! 何その額!! 格好悪い」


 あーっ!! どうしてこんな所で。


「これであなたは捨てられるわね」

「こんな事で捨てられたりしません!!」

「どうかしら、酷い顔よ」


 顔って言うな!! もう~……シリウス様とアルノルト様呼びに行った方がいいかな。もう怒られたくないし……

読んで下さりありがとうございます。

よろしければ☆やリアクションやブクマお願いします。

モチベーションが上がりとても喜びます。

感想もとても嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ