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13.リズ、弟が欲しい

「リズ、明日の休み、日帰りにはなるが家に帰ろうと思うんだが……」

「そうなんですのね!! お気を付けて」

「いや、リズも一緒にどうかと……」

「え、いいんですか?? 行きたいです」

「いいなー、ねぇカウリーさん」

「はい、仲がよろしくて羨ましいです」


 ま、まさかシリウスの事!!


「私ももっとリズ様と仲良く、あ、失礼しました。あんな事しておいて」


 あー、私か。私でいいのかルシア。


「アレはもう忘れて。こうしてたまにご飯やおやつ作ってくれるのとっても嬉しいのよ。今日のサンドイッチすっごく美味しい」

「そ、そうですか。嬉しいです」

「ですよね、シリウス様、アルノルト様」

「ああ、美味いと思う。リズのも食べてみたい」

「分かる!! カウリーさんのはもちろん美味しいんだけどリズのも食べたい食べたい!!」

「すみません、私料理はからっきしでして、ははっ」

「今度一緒に作ってみませんか?? リズ様」

「あ、いいわね!! 楽しそう。今度よろしくねルシア」

「はい」


 あの教科書ボロボロ事件からこうして昼食は賑やかだ。たまにアメリーが睨んでくる、ふふっ。ヤンチャが過ぎると友達も婚約者もいなくなるわよ~。知らないんだから。


「シリウス様、明日は朝からですか??」

「ああ、大丈夫そうか??」

「もちろんですわ」

「そうか、良かった」


 次の日の朝、本当に早かった……。なんとか起きてメイリに準備してもらった。


「今日中には帰るから」

「かしこまりました」

「じゃあ行ってきます」

「行ってらっしゃいませ」


 シリウスが馬車の前で待ってくれていたので駆け寄ると嬉しそうに笑ってくれた。


「じゃあ行こう」


 しっかりエスコートされて馬車に乗り込む。


「二人きりなんて久しぶりで少し緊張するけれど嬉しいな」

「私も嬉しいですわ!!」

「賑やかなのもいいが俺はたまには二人になりたい」


 もうっ、シリウスはいつもこうなんだから!! ドキドキするからやめて欲しい。


「特にアイツがな……アルノルト」

「凄く仲良しじゃないですか」

「リズにべたべたするから嫌だ……思い出したら腹が立って来た……」

「ふふっ、シリウス様がいつも守ってくれるじゃないですか」

「そうか?? 守れて……いるか??」

「はい、もちろんですわ」


 あれからしばらく経つけれどアメリーは何もしてこない。きっとアルノルトが何か言ったのだと思う、でもずっとは続かないでしょうね、戦いの為に今はまったりしておかなくちゃ。というかヒロインはルシアだからきっとルシアへのイジメが始まる……守らないといけないのはルシアなのよねー。


「着いたぞ、リズ」

「はい!!」


「リズ義姉さーーーん!!」

「わわわっと」


 ルカが走って来て私に抱き着いて来た。


「今日もルカ様は可愛いですね、本当の弟みたい」

「こら、ルカ。離れろ」

「リズ義姉さん、駄目??」


 可愛いぃぃぃ!!


「全然大丈夫ですわ」

「シリウス兄さん今の聞いた?? 大丈夫だって」

「はぁ、久しぶりに二人きりになれると思ったのに……」

「行こう、リズ義姉さん」


 ルカは私の手を引っ張って走る。速い。しんどい。


「っ、はぁっ、はぁっ……ルカ、様……」

「じゃあーん、お茶の準備ができてるよ」

「うっ、可愛い」


 許す。


「大丈夫かリズ。アイツは足が速いからな」

「とても可愛い弟ができたみたいで嬉しいですよ。はぁっ、はぁっ」

「疲れているじゃないか……ほら、ここに座って」

「はい、ありがとうございます」

「今日は三人でお茶会だね」

「はぁー……仕方ない」

「ルカ、良かったな。リズが優しいお義姉さんで」

「義姉さんじゃなくなるかもしれないよ??」

「婚約破棄でもされると??」

「まぁ似たようなものだけれどリズは僕の婚約者になるかもしれないよ」

「ちゃんと義姉さんをつけろ。そんな事にはならない、そうだよな、リズ」

「もちろんですわ。私はシリウス様のお嫁さんになるのです」

「よっ、嫁、お嫁さん……可愛すぎる……」

「まだ無理そうかー、絶対リズは僕と結婚するからね」

「ルカ様は義弟ですわ、可愛い可愛い義弟です」

「ふん、学園に入るまでは何もしないよ」


 学園に入ったら何する気でーすかー。まぁ学園に入ればヒロインのルシアと出会うからその日まではこんな感じが続くのかな。お兄さんの婚約者が気になるのはお兄さんのシリウスの事が好きって事よね、本当に仲良しなんだから。私も早くルカみたいな可愛い義弟が欲しい……って、それって早く結婚したいって事よね……さっきお嫁さんとか言ったけれど凄く恥ずかしい事言ったんじゃ……。


「シリウス様はルシアの事どう思います??」

「正直、まだちゃんと友人としては見れないな……すまない」

「謝る事はありませんよ、あんな所を見てしまったんですから」

「リズは凄いな。まるで聖女だ」


 聖女って!! そんな事ないわよ。


「女の子のお友達がいなくて少し寂しかったんですわ」

「そうか、それは気付かなくて悪かったな」

「シリウス様が謝る事ではありません」

「リズ義姉さん女の子の友達欲しかったんだー、可愛いね」

「はぁ……俺の周りはどうして皆してリズを可愛い可愛いと言うんだ」

「だって可愛いじゃないか」


 可愛いのはルカよー!! 義弟というかもう弟と……ああ本当に可愛い。

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