表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/37

11.ヒロイン乗っ取り!?

「ア、アルノルト様……シリウス様……」

「お前達、リズに何をしている??」

「灰にしてやるか……いいかアルノルト」

「いや、いやいやいや……シリウス様??」


 普通に一人で立ち上がって物騒な事を言い出したシリウスに苦言を呈す。


「そんな事したらシリウス様のお立場が……」

「そうか……リズを幸せにする為には今の立場でいないといけないな」

「いえ、私はシリウス様が何者であろうとも愛していますし幸せです」

「…………」

「…………」


 突然、皆沈黙してしまった。


「リズ……嬉しいよ」

「ま、まぁ、シリウス様、そんな事本当だと思っていますの?? この嘘吐き」

「彼女は、リズは五年前から何も変わらない。ずっと同じ言葉をくれる。嘘吐き呼ばわりするな」

「とにかく今後リズに近付くなアメリー、分かったな??」

「アルノルト様……」

「君も、恩を仇で返すとはな……がっかりだよ」

「あ、あ……ごめんなさい……」


 ルシアは膝から崩れ落ちてしまった。


「行こうリズ」

「僕も行こう、心配だ」

「はい」


 んー?? 何だぁこの展開。おかしくない?? どうして私が初めてのイベントに巻き込まれたのかしら?? 今日起きる事は忘れていたけれど……。だってこれって……ヒロインのイジメられるイベントでしょう!? それでシリウスが助けに入る……でも実際は私だったし何故かアルノルトもいた。なんだコレ!! もっ、ももももしかして初めのイベントでルシアを助けたのが私だったから!? じゃあなんで私への好感度が上がらないの……もしかして女同士じゃ好感度は上がらないからゲーム的にはあの時点でアルノルトと仲良くなっていた私に矛先が向いたって事ー!? これはそう、ヒロイン乗っ取り!! おまけにヒロインは悪役令嬢の取り巻きなんかに。申し訳ない。でもねー私、モブなんだよね……だから好感度とかそういうの無いと思うんだけれど。


「リズ……怖いのか??」

「僕もリズを守るよ」

「アルノルトは婚約者の面倒見といてくれよ」

「えー、リズを守る方がいい」

「我儘言うなよ!! リズは俺の婚約者なんだから」

「シリウスいつからそんなに心狭くなったの」

「狭くない」

「まぁいいや。とにかく気を付けてねリズ」

「……はい」


 複雑!! 私が転生してきてしまったせいでゲームの展開がおかしな事に!! 助けてー!! だって私はヒロインの条件を満たしていない。ヒロインその一平民。ヒロインその二とても可愛い。ヒロインその三とんでもない魔力を秘めている。ま、三は置いといて、まだ分からないから。でもヒロインって悪に屈さない!! ってイメージだったんだけれどな、入学初日に取り込まれるなんて……考えられない。


「それにしても今日からの寮生活、楽しみですわね」

「リズは危機管理能力が欠如しているよ」

「それは俺も同意だな」

「えー、そうかしら」

「そうなんだ」

「そうだろう」


 何よ二人してー。助けてくれたのは感謝しているけれど。


「お、お二人もお気を付けください」

「僕達?? あははっ、本当にリズは可愛いなー」

「だからリズをあまり可愛いと言うな」


 シリウスに肩を抱き寄せられてかなりドキドキした……もうやめてよー、嬉しいけれど恥ずかしいわ。


「あー、シリウスだけずるい」

「何がずるいだ、俺はリズの婚約者だぞ」

「はいはーい。リズもシリウスの事愛しているんだからもっと余裕もちなよ」

「愛して……分かっている」


 分かっているの!? まぁそうよね、五年も婚約者やってるんだから……って!! まずくない?? シリウスは真面目な人、今後ヒロインへの愛が芽生えた時私を捨てられないんじゃ……。ゲームの中では婚約者の性格とかで興味なかったから普通に捨てていたけれど。自分で言うのもなんだけれど今のシリウスは私を愛してくれている。


「シリウス様……」

「どうした」

「いつでも私を捨てていいんですからね」

「っ、どうしてそんな事……」

「あーあ、シリウス捨てられちゃうの??」

「違います!! シリウス様に本当に愛する人が出来たら……」

「はぁーっ、リズは優しいな。でもそんな事はありえないから」

「はい……」

「愛しているリズ」

「また熱いー」

「あ、あはは、じゃあ私は部屋へ行きますね」

「また明日、リズ」

「また明日ねーリーズー」

「おやすみなさい」


 ふぅ、部屋がすぐそこで良かったわ。迷子になるかと思った。それにしても考える事は山のようにあるわよねー。もう、眠い……。

 私は疲れ果てていたのかすぐに意識を手放した。


 ――コンコンコンッ


「おはようございますリズベス様」

「おはよーメイリ」

「具合悪いんですか??」

「いや、そんな事ないわ、疲れているだけ」

「ああ、初日でしたから……」


 私はメイリに起こしてもらって準備して教室へと向かった。あー今日は何もありませんように。モブだからといってゲームの事あまり考えてこなかったのは駄目ね。ちょっとイベントとか思い出さなくちゃ……もしも私がヒロイン乗っ取りをしているのなら私にじゃんじゃんイベント起こるわよ。覚悟しないと。あと私はルシアに謝るべき?? いえ、謝られるのは私よね……。

読んで下さりありがとうございます。

よろしければ☆やリアクションやブクマお願いします。

モチベーションが上がりとても喜びます。

感想もとても嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ