表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/36

10.それから五年、学園へ

 あれから……シリウスと出会って五年の年月が流れた……さぁ、これからが本番、ゲームスタートよ!!


「シリウス様ー!! おはようございます」

「ああ、おはようリズ。今日も可愛くて美しいな」

「もう、シリウス様ったら!! シリウス様も……とてもかっこいいですわ」

「あーあー、入学の日でも君達は熱いねーいやー本当に」

「アルノルト」

「アルノルト様、おはようございます」


 五年間ずっとこんなだからもう慣れちゃった。シリウスの甘い言葉には慣れないけれど。


「アルノルト様も素敵ですわ!!」

「ありがとう、リズ」

「シリウスとどっち――」

「シリウス様ですわ!! ふふっ」

「僕、王子なんだけどなー」

「知っていますわ、すみません」


 アルノルトともとっても仲良し。


「あまりリズで遊ぶなよ、アルノルト」

「分かったよ」


 さ、ここで初めて出会うのはまずヒロイン、悪役令嬢、生徒会長、もしかしたらの隠しルートキャラ、そんなものかしらね。アルノルトと仲が良い限り悪役令嬢とはぶつかるわねー。怖いなぁ。


「リズ??」

「あ――」

「あらぁ、随分と仲がよろしいのですわね」


 でたーーー!! 悪役令嬢でありアルノルトの婚約者アメリー・ルノダ公爵令嬢。


「初めましてリズベス・ナイトハルトと申します。アメリー・ルノダ様」

「あら、私を知っているのね」

「はい、アルノルト王子の御婚約者様ですもの」

「……分かっているのならいいわ。アルノルト様、一緒に参りましょう」

「ああ」


 あれ、思ったより数百倍は冷たい。


「きゃあっ」


 だぁっ!! ヒロイン!! ここでアルノルトと出会うのよ、アルノルトが助けてフラグが……ってどうして助けないのー!? シリウスとのフラグはまだ先だし……もう、誰も助けないなんて!!


「大丈夫??」

「あ、ありがとうございます……」

「私リズベス・ナイトハルト、リズって呼んでね」

「あ……リズ様、私はルシア・リッターです。ルシアとお呼び下さい」

「よろしくね!! ルシア」


 立ち上がってもじもじしていたヒロインは最後には笑顔を見せてくれた。はわわ、可愛い!! アレ?? 私とフラグたったりしないわよね?? ないないー。


「シリウス様、ルシアも一緒に行っても??」

「ああ、リズの望むままにすればいい」

「ありがとうございます!!」

「ルシアも行こう、私達同じクラスよ」

「どうして……」

「あっ、やっ、なんとなく」

「ふふっ」

「うん、ルシアの笑顔は可愛いわ。ね、シリウス様」

「ああ、リズが一番だけれど」

「ふふふっ、正直なんですね、えっと」

「シリウス・フェレンツだ」

「フェレンツ様……」

「シリウスでいい」

「はい、シリウス様」


 あれ……なんだろう……これ、この気持ち。シリウスがヒロインと出会えばこうなるって、分かっていたはずなのに。胸がとても苦しい。不思議で悲しい気持ち……。

 今日はお昼までで学園は終わりだ。明日からが本番という事。


「あ、ルシ――」

「ルシアさん、行きますわよ」

「はい!!」


 あれ、いつの間に仲良くなったんだろう……ヒロイン、ルシアと悪役令嬢アメリー。まぁ仲悪いよりいいわよね。


「リーズ」

「ひゃっ!!」

「可愛い~」

「もう、アルノルト様!! 婚約者のアメリー様は行ってしまいましたよ??」

「そうだぞ、リズは可愛くて当然だ」

「そっちじゃない~!! もうシリウス様ったら」

「でも仕方ないよね、リズが可愛いのが悪いんだから」

「それもそうだけれど……」

「シリウス様騙されないで!! 引っ張られないで下さい!!」

「ルカもいつも言っているし……」

「ルカ様まで……はぁもう。帰りましょう」

「リズ怒った??」

「リズ怒っているのか??」


 怒ってはないけれど~、どんな顔して聞いてりゃいいのよって感じなのよ!!


「あの、リズ様ちょっといいですか??」

「ルシア、ええ今行くわ。シリウス様アルノルト様、ちょっと行ってきますわ」

「ああ、気を付けてな」

「リズ……危ない事があったら大きな声を出すんだよ」

「もう、呼んでいるのはルシアなんですよ~。でも分かりました、ありがとうございます」


 さっそくお友達に、あ、もしかしたらさっきアメリーに意地悪言われちゃったとか?? 酷い事するわね……でもまだそうなのか分からないからあまり怒るのも駄目ね。


「行きましょうルシア」

「はい、こっちです……」

「何をするの??」

「分かりません」


 ん?? 分からない?? どういう事だろう。


「こちらです」

「わぁ、綺麗なお花!! ここに連れて来てくれたの?? ありがとう」

「ここの花畑よりあなたの頭の中がお花畑なんじゃなくって?? ナイトハルトさん」

「え、ええー……」


 えっと、アメリーに取り巻き?? が三人。アレ?? ゲームでは四人いたような。


「こちらへ」

「はい」


 目を疑った。ルシアが……四人目!? なんて思っているとアメリーに突き飛ばされた……何々ー、このお約束展開……怖い。これって……そうよね、ルシアがゲーム内でされた事、もしも、もしもそうだったら助けが来る!! それまでに何か、ああ、大きな声を出せって言っていたわね。


「き、きぃやぁぁぁ!!」


 これでどうだ。


「何をしている!!」


 シリウス様ー!!


「こんな事して許されるとでも??」


 ア、アルノルト!? ここではルシアとシリウスのフラグが立つはずなんだけれど……あれ??

読んで下さりありがとうございます。

よろしければ☆やリアクションやブクマお願いします。

モチベーションが上がりとても喜びます。

感想もとても嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ