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01.転生したけれど……そっか、モブなんだ

よろしくお願いします。

 高校二年だった私は公園で大好きな乙女ゲームをしていた。


「ここはこうして……ほい!! 告白されたー!! やったー!! やっとシリウスルートクリア……でへへっ」


 そこで見えたのは真正面から公園に突っ込んでくるトラックと聞こえてきたのは「危ない!!」という声、そこで私の意識はなくなった……。


「んんん……んんー……」

「リズ!! リズ」


 リズ……って、誰!? それよりも身体が痛い。トラックに轢かれた?? え、トラックに轢かれて無事だったの??


「うーん……お母様……??」


 お母様!? 口から勝手に、というか記憶の中にこの人が母親だって強く……。


「リズベス!!」


 リズ、リズベス、何……この人は……


「お父様……」


 さっきから様、様、って。何、お母さんお父さんって……呼んでいた気が。


「リズ?? あなた急に倒れて三日も寝ていたのよ」

「良かった、リズベス!!」


 三日?? というかやっぱり私……私……死んでリズベスという人間に転生した!? 乙女ゲームも大好きだったけれどラノベや漫画、アニメもたくさん見てきた……これは……異世界転生なのだーーー!! 怖い怖い怖い、そんなこと現実にあるはずがない……というかリズベスって誰!?


「分かるか?? お前はリズベス・ナイトハルト、リズだよ」

「はい、お父様、分かります」


 ええ、分かる、分かるんだけれど全然分からない。はい、意味不明だわ。


「鏡を……」

「鏡?? 分かったわ。待ってなさいリズ」


 顔見たら誰に転生したか分かるかも。


「はい、リズ。起こしてあげるわね、やっぱり女の子ね」

「ありがとうお母様」


 恐る恐る鏡を見てみると……まぁ可愛らしい顔だけれど……誰だよ、率直に思った。一体私は何処の世界に転生したのーーーっ!? あと小さい?? んーーー、思い出す、思い出す、あ、十歳だ。は、何処の国に住んでいるのか分かれば……もしかしたら……えっと……ズァルニア帝国……か。ズァルニア、ズァルニア!! あの公園でやっていた乙女ゲーム『恋する乙女のFight』の世界だこれ!! アレー、リズ、リズベスなんて知らない……あのゲームは多分死んだあの日に全クリ、スチルも全回収した日だったからメインキャラなら忘れるはずはない……ヒロインでも悪役令嬢でもライバル令嬢でもない……と、いう事は……モブっ!! モブかー、まぁゲームではヒロインになりきっていたけれど実際に生きるのならモブの方が楽よね!? これって、ラッキー?? やった、ツイてる~、向こうで死んだけど。皆ごめんなさい、私はこの世界でモブとしてやっていくわ!!


「眠い……」

「もう夜中だし病み上がりなんだから寝なさいリズ」

「何か辛くなったらすぐ呼ぶんだよ」

「はい、お母様お父様。ありがとうございます」


 はぁ、本当に眠い……でも……突然記憶取り戻したんだもの、そりゃあ体力、精神力が削れて当然、よ……

 明るい日が差し込んできて気持ちよく目覚める事が出来た。あれぇ、何処だここ?? え、え、もしかして夢じゃなかった!?

 慌てて鏡を見ると夢だと思っていた顔が……。うっそでしょう!? 本気??


 ――コンコンコンッ


「お嬢様、失礼します。おはようございます」


 ちょお、待てよ!! 待て待て待て。モブだから情報が何もない!! あ、記憶があるわね。思い出さなきゃ……とりあえず貴族のようね、何だったかしら?? ああ伯爵家、おお、結構上なんじゃなかったかしら。


「おはよう、身支度に来てくれたのね。ありがとう」

「えっ」

「あれ?? 違うかった??」

「いえ、違いませんが驚いてしまって……失礼しました」


 あ、あー……そうだ……。私、使用人に挨拶しないちょっと嫌な子だった気が……改めよう。悪役令嬢ほどじゃないけどねー。ハハッ。


「今日は散歩に行きたいのだけれど」

「お庭ではなくですか??」

「街へ行きたいの。メイリも一緒に来てくれる??」

「当然、お供しますが病み上がりで大丈夫なのですか??」

「ええ、もう大丈夫……ちょっといろいろ知っておきたいのよ」

「何をですか??」

「い、いろいろ自分の目で見ておきたくて」

「分かりました。旦那様に報告だけしておきます」

「ええ、ありがとう!!」

「リズベス様」

「リズでいいわよー。ね」

「そ、そんな、それは無理です」

「そう……」


 まぁ私付きの使用人でもそれは駄目なのかな。私としては今までの嫌味なリズの事は忘れて欲しいんだけれどねー……。


「朝食を食べられてすぐお出掛けなさいますか??」

「ええ、それでよろしく」

「かしこまりました」


 朝食かー。どんな美味しそうな物が並んでいるのかしら~、涎でそう。朝はご飯と納豆とお味噌汁が多かったからなー、ここではそういうの存在すらしないわよね!? 楽しみ……。

 朝食の席に着くとそれはそれは豪華で美味しそうな物がいっぱい!! 想像以上!! 記憶の中にはあったけれどいざ目の前にあるとテンション上がるー!!


「お父様とお母様は??」

「奥様は朝早くお出掛けになられました。リズベス様のご様子は見てから行かれましたよ。旦那様はお仕事をしていらっしゃいます」

「そう……」


 こんな広いテーブルに一人って少し寂しいわね。でも、おーいしーい!! コレを食べたら街へ行くわよ!! 楽しみだわ。

読んで下さりありがとうございます。

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