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最高すぎない!?

「ここ…どこ?」

ももの周りには狼の耳と尻尾の生えた着物を着ている人間が10人ほどかしこまって正座していた。建物は日本でよく見る畳にふすまといった和風な建築だった。

周りにいる人間?はコソコソと何かを話している。

(ぇ?なに、ほんとにどこよここ…)





(天国!?)


(え、え!何あの耳と尻尾!?生えてるの?人間に生えてるの!?最高じゃない!私には…!ない…まあそんなことどうでもいい、それよりもあの毛は狼ね!いやー、羨ましい!せっかくなら私にも生やしてよね〜てか、ここ普通にどこって話だけど、もしかして、もしかしなくても獣人…的な!?えー!じゃあ死んで獣人の世界に来ちゃったってこと!?えー!最高?最高すぎないかー!?)


「お、おい…なんだか様子がおかしいぞ」

「いや、俺に言われても」

獣人たちは困惑しながら悶絶するももを見つめる


「あ、あの!あなたたちって…」

スパンッ!

ももがそういいかけたときふすまが勢いよく開いた。

「儀式は成功したようだな」

現れたのはももの周りにいる獣人と比べ体の大きい狼の獣人だった

「はい!若旦那!異世界のものと思われる者の召喚に成功しました!」

「そうか…お前、名前は?」

「ぁ、朝田ももって言います!歳は24歳です!」

「朝田もも…」

「ぁ、あの…私からも質問いいですか?」

「…不躾なものでなければ」

「なんの、種類の狼なんですか?」

「…」

「…」

「…」

((え、そこ?))

もも以外の人がそう思った。

「…知らない」

「ぇ、ええ?」

「そんなものはない、狼は狼だ」

「ぁ、そうですか…」


「「「…」」」


「…もっと他にないのか?」

「え?他にって?」

「ぇ、だから…ここはどこかとか、なんで自分はこんなところに…、とか」

「あー、まぁ確かにじゃあ教えてくれます?」

「ぉ、おう、…」

「てか、そっちも自己紹介するべきじゃないですか?」

「ぇ、あ、上狼塚賢治かみおいのづかけんじだ…」

「へー、かっこいい名前ですね、じゃあ説明お願いします」

獣人たちは困惑した。こんなにも初対面で馴れ馴れしいのは初めてだったからだ

「あー、おさむ説明来てやれ」

「ぁ、うっす!」

そう言われると周りの大人よりも少し年下に見える茶髪の青年が出てきた

「俺は上狼塚治かみおいのづかおさむっていいます!歳は17っす!」

治は元気よくももにあいさつした

「ももさんは元いた世界からここ、"獣人族の世界"に呼び出されたんです」

「獣人族の世界?どうしてそんなところに私が呼ばれたわけ?」

「実は…今獣人族の世界では大きな戦争が起こっているんす、特に異種族同士の戦争が活発で、なのでももさんにはこの状況を正してほしくてこの世界に呼んだんです!」

「あー、そんなことなら私は帰らせてもらうわ」

「!?」

「異種族同士の争いなんて当たり前の事じゃない、生存本能が無くならない限り争いは絶えないと思うわよ」

「で、でも…」

「それに私には元の世界に大切な人や生き物がいるの、本当に申し訳ないしあなた達のことは大好きだけどね」

「戻ったところでお前は死んでいるだろう?」

今まで黙っていた賢治が口を開いた

「!なんでそのことを…」

「生き物を異世界から召喚するためにはそいつが死んでいる必要がある、お前は死んだからこの世界に来れたんだ」

ももは少し言葉を詰まらせた

「…そっか、そういう話ならここにいるしかないわね、」

「ももさん、…すみません、自分が死んだってのにこんな話して」

治が申し訳無さそうに言う

「別に構わないわよ」

「え?」

「だって死んだんならしかながないことじゃない、心残りは沢山あるけど…生き返ることはできないしね」

賢治は少し考えて話しだした

「…この世界の戦争を終わらせられたらお前を生き返らせてやる」

「!?本当に」

「あぁ、方法がないわけではないからな」

「…戦争を終わらせるって、具体的に教えて」

「確かにこの世界で戦争がゼロだったというわけではない、ただ、それぞれの種族がその種族とだけ暮らしていたから今ほど複雑な争いはなかったんだ、でもある日何かがきっかけで種族の混沌が起こったんだ、だから元の状況に近くなるように戻してほしい」

「ちなみに、そのきっかけって?」

「それがわからないからお前を呼んだんだ」

「…少し、考えさせて、私は確かにあなた達よりも生き物に詳しい自信はあるわ、でも獣人なんて未だに信じられないし、分からないことだらけなのよ、だからせめて獣人について知る時間をちょうだい」

「もちろんいいだろう、じゃあ契約成立だ、お前はこの戦争を終わらせる、そしたら俺はお前を元の世界に戻す。それでいいな」

「えぇ、それでいいわ」

2人の契約が成立した



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