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23話 盲目ー7

「今晩はここに泊まってくれ」

「あぁ、助かるよ」


カムナギの根城に泊まっていくこととなった

人種界にはびこる宗教団体を解体するという約束を交わしたが、その約束など考えられない状況となった


「大丈夫かユジィ?」

「さっきから顔色悪いぞ」


「あ...あぁ」


「いやあぁ…じゃなくて」

「ほっときなよお兄ちゃん」

ベットに座るメイ

「信仰してる神様がいないって言われて落ち込んでるだけでしょ」

「そうなのかユジィ?」


いや…そうじゃないけど、言い方キツ

布団をかぶるメイ


「気にするなとは言わないけど」

「誰がなんと言おうと私達は神様の言葉を信じたあなたに助けられたの」

「それだけは覚えておいてユジィ…少なくとも私はあなたが信じる神様を信じてる」

メイ…

「もちろん俺もだぞ!」

「俺だって神様とユジィにはめっっちゃ感謝してるし恩を返したいと思ってるからな!」

イオ…

二人の言葉に言い表せない感情を抱く…素直に泣きそう

まぁ悩みの種はそれじゃねぇけど


「ありがとう二人とも」

ふ…

「早く寝ないと、寝坊しても起こしてあげないからね二人とも」

メイの言葉で急ぎベッドに入るイオ

「おやすみなさい!!」

「あぁ…おやすみ」

頑張ろうなお互い

………

「スゥ…スゥ」

寝息を立てる二人を見守り屋外へと進む

さてさっきの警告はどうしたものか


ー数時間前ー


ピピッ!


次元生命維持率:67.8%


生命維持率下降ライン:65%

【警告】直ちに原因を断罪し世界の均衡を保全せよ


え…嘘だろ


神格No.1942830 江藤 ゆずり

不適合と看做された場合、後任の神格を送り次元の天秤を正します


なんだ…次元の天秤?

元の世界にいた神様から聞いた話に出てきてねぇぞ……そういえば原因を潰すとか言ってたな

原因はなんなんだ


ピピ

原因:先刻より来る種天

????

わからない…なんで古文みたいな文法なんだよこれ

てか、今現時点で起きてる事なのか?それともこれからなのか?

……

なにをすればいいんだ…この世界の神としてなにをすれば……


ー現在ー

人種界の夜

カムナギの根城(郊外の建物)から大通りに出ると店は賑わい酒屋などが目立って営業中

道ゆく人間は各々気のゆくままに飲んで歌って踊ってる…いいな

俺もこんな気ままに過ごしてみたい…


「大丈夫かよ!はっはっは!!」

「おうよ…なんてったって神典祭だからなぁ!!」


酒樽片手に笑う主人達

陽気な男が転げ回る……神典祭?

なんだその祭りは……ピピ


神典祭:人種に伝わる伝承

神が10年に一度この地に降臨する際に目的地を見失わないように日中夜灯りを消さずに生活する様式

近年では労働の休息として採用される事がある


ふーん

異世界ウィキも久しぶりに使うと便利だねぇ

あ、そうだ

先刻より来る種天ってなんだ

眉間に皺を寄せ念じる…届け俺の思い!!

……

ダメか…

ピピ

む!


先刻より来る種天:先刻→過去、さっきの出来事 

種天:該当ワードがなかったため文字別に記載

種:植物の種 種類または類

天:地に対して頭を覆う無限の空間又は全てを覆う空間


なるほど、単語検索ね…てか天の意味かっこよすぎだろ

単語検索を繋げると種の天…ということは全ての種族を統括する何かが過去からくると

…余計わからない


「なぁ兄ちゃん!!」

ん?

酒屋から陽気に飛び出る主人

「兄ちゃんも飲んできなよ!」


主人の手には並々注がれた酒


「まさか飲めねぇとか言わねぇよな神典祭によぉ!」

……非常にウザい

こういう自由はいらないんだけどな…しかも

「ほら飲んで飲んで」

はぁ…仕方がない

「おいみんな!兄ちゃんが男見せるってよ!!」


集まる群衆

一斉に巻き起こる手拍子


「さっさ飲め飲め今宵は休時♪、解放されども飲まなきゃ朝日は拝めない♪」

やめろその変な歌

人種達の目がガンギマリ

「はぁ……」


グビ!!


「うおぉぉぉおおお!!!」


「ごちそうさまです」


「いえぇぇぇえええ!!」

「すごいぜあんた!!」


群衆からはやまない歓声

はぁ…なるほどな、カムナギがこいつらを狂信者という理由がわかった気がする

この酒には魔合物質まごうぶっしつが仕込まれてる

簡単にいえば飲めば意識が飛んで自制が効かなくなる


「すげぇな兄ちゃん」


問題は、この中に酒の中身を知っていて騒いでるやつがいる

主人もその一人


「でよ…今夜時間空いてるか?」

「兄ちゃん」

主人の顔が鈍く微笑む


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