「ブラッシング大キライ!」がんこなニャンコに苦戦していた件 克服するまでのドタバタ日記
毎日うちの子にやられっぱなし、なんです。
なにはなくともチュー〇とシー〇が大、大大好物。空っぽのバスタブ、髪用の輪ゴム。
それがあれば他のものは無くてもOK!位に好き。
嫌いなのは、抱っこ、大きな音、レジ袋!
そして、ブラッシングも大の苦手でした。
スコティッシュフォールド1歳10か月のぷーちゃん。
スコットランド玄さんいや原産って事で(笑)、寒い国仕様です。
四肢が短くて身体全体が丸っこく、小さくても骨太筋肉質でゴムまりみたいにしっかりしています。
小さな丸っこい耳はちょっとだけ曲がっていて、内側までびっしり毛が生えてる。
体毛は全身みっしりモッフモフのふわっふわ。
鼻の頭と肉球だけがピンクの地肌がみえてて、それ以外は完全防寒タイプ。
お鼻はほんとにちっちゃいし、肉球の間にも長ーい毛が生えていて、毛皮ブーツを履いてるみたいに足の裏までしっかり冬仕様。短くって太い脚だから余計に「長靴をはいたネコ」って感じがします。
その足で踏まれるとその大きな肉球に体重がずしっと乗って、ふわーんとあったかで幸せ。
ただ夏の間はとても暑そうで、カットしてあげたいくらいでした。
長い期間ショップで過ごしていたその記憶があるのか、拘束されることを未だにすごく怖がります。
家族の傍にはいっつもいたがるけど、といってべたべたと触られるのはどうにも苦手。
レッドタビーの抜け毛は、ナチュラル配色の部屋の色に馴染んでしまってあんまり目立たないし、ブラシをちょっと当てるだけで嫌がってタ―っと逃げ出すから、なかなか無理やりには出来なくてどうしても、ブラシ掛けはおろそかになりがちでした。
換毛期になると、まいにち掛ける掃除機の中にぷーちゃんの毛がごーっそり。
3日も溜めたらぷーちゃん2号が出来るんじゃ?って思う位に沢山の抜け毛が集まってました。
自分でぺろぺろ毛づくろいしているから毛球症になっちゃうかも、って心配も募る。けどブラッシング大嫌い、抱っこもキライだし、当然爪切りだって四苦八苦。
一旦嫌な思いをさせたらずーっと覚えてて、余計に嫌がるようになっちゃうんだよなあ…。うーんどうしたもんか?ああしたらどうかな、このタイミングならいいかな、このブラシだったらOKかな?なあんて日々悩みの種で、知恵比べしていました。
あるとき。知人からチュー〇をあげながら爪切りしてる、って話をきいて、そうか!と閃きました。
ごはんよりなにより好きなチュー〇とブラッシングをセットにしてみたらどうだろう!と、即日実行してみました。
チュー〇あげる係と、ブラシ掛けする係。二人ががりの必勝態勢で、さあチャレンジ!
すると・・・・
ええ~っ!♥
ぷーちゃんまっしぐら、じゃ あ―りませんか!なんの苦も無く、チュー〇一本舐め尽くす間じゅう、すいすいガッツリとブラッシングすることが出来たのです!
集まった抜け毛はブラシ3回分を優に越えてました。
これは凄いぞ、ハンバーガーのバンズ上下とパティ分くらいにはなりそうだあ!美味しそうな色味もちょうど一緒だし!
ぷーちゃんはぷーちゃんで、大好きなチュー〇を思いがけず丸一本も貰えたことに超満足。尻尾をピンと立て、ほくほく顔で最高にうれしそう。ブラッシングなんて、これっぽっちも気にならなかったようでした。
こーれはいい!!どうして今まで気づかなかったんだろう。もっと早く、こうすればよかった!
翌日から、日々のルーティンにチュー〇deブラッシングが加わりました。
毎日掃除機パックいっぱいに収穫があった抜け毛は、格段に減っていき。
比例して毛艶もアップ、毛並みもスッキリと整い、一回りスリムになったようにすら見えます。
夕ご飯の支度が終わったら始まる大好きな「チュー〇タイム」。その後はこの方式で、もう一つ悩みの種だった爪切りもなんとかクリア!
ほどなくこの時間はぷーちゃんが一日のうちで一番楽しみにしてる、至福のひとときとなっていきました。今では日々の大切な体調確認と、ボディーケア&スキンシップの欠かせない時間になっています。
であるのだけれど、毎日これをやっていて毎日驚くというか、感心してしまうことがあります。
ぷーちゃん、とてもとても「切り替えが早い」のです。
ブラッシング真っ最中は、それこそ母ネコの母乳を貰ってる気分なんだろうな、くらいに一心不乱で幸せそう。見事なまでの食いつきぶりなんだけど、そろそろ終わりだよ・・・くらいになってくると、ちゃんとそれを受け入れていて。
最後のひと舐め分を絞り出し1本が完了すると「おしまい!」って理解しています。
「ごちそうさま!」のあとは、何事もなかったかのようにすーっとその場を離れ、おもむろに部屋のド真ん中で毛づくろいを始めてリラックスモードに突入。
その余りの潔さは、空っぽになったチュー〇の外袋を握りしめたこちとらは、一抹寂しさを感じるほどなのです。
「ああ、もういいんですね・・・・ええ、私めのお役目は完了ですよね…」という。
「もっとちょうだい!もっとあるでしょ、ねえ!」とはならず、いつも「これでおしまい!」って瞬時に切り替えている。もちろん此方も断固としてそれ以上は与えない、と決めているのだけど、それでも彼のこの潔さには毎日のことながら感心してしまいます。
「あると食べちゃう」禁断のお菓子やおつまみ、アルコールとかねえ。
ついつい、ダラダラとキリ無く欲してしまうチェーンリアクションとは対極にある彼の態度に、襟を正させられる思いがするのです。
とはいえ、万事がそうというわけでは勿論なく。
早朝というか夜明け前の「おーきーてー!ごはーん!」の腹時計は真夜中だったりするし、朝の一連の家事を終えて、さあこれから自分の作業を…と椅子に座った途端、待ち構えていて「あーそーぼ―!」ってなるし。
不定期に「小腹が空いたよー!おーやーつー!(〇ーバ)」等の猛プッシュに根負けしてついつい、あげちゃうんだなあ。
此方の弱いところを熟知したうえで、上手ーくおねだりして来るからホント大したものだと思います。そんなぷーちゃんにとにかく「やられっぱなし」です。
「抱っこ」「耳掃除」「歯磨き」「通院」「フードの好き嫌い」
まだハードルの高い諸々はいくらでもあり。
どれもこれも、怖がりぷーちゃんの学習能力とのせめぎ合いです。
知恵比べを楽しみつつ、情報収集と体調管理をぬかりなく・・・。
ひとつひとつ、クリアしていくしかないようです。
先は長い。