短歌 その一
アマデウス
ではないよねと
君が言う
二人で過ごす
静かな休日
恋唄に
泪しながら
飲む酒は
我が身想いて
寂しさつのる
一日の
終わりに眠る
その瞬間に
明日のことを
ふと考える
不安だと
思うほどほど
逃避する
あしたの自分が
揺らいで消える
スマホ見て
時間をつぶす
この時に
命をかける
人たちの声
スマホ見て
時間をつぶす
この時に
無慈悲な記事が
心をえぐる
夢を追う
そのきらめきに
感化され
余計なことを
おじさんが言う
肌を刺す
夜の空気に
肩すぼめ
見上げた空に
流星ながれる
一振りの
刀にも似た
繊月の
儚き光
なぜか胸打つ