僕は淫のモノ?
だんだん1話が短くなる恐怖......
何故か操られてなかったことを聞いてくる一反木綿氏。背を向けてる僕無言。
ここで返事をすると魂だけようかいランドに連れてかれちゃうって昔街に来た不審者が言ってた。
お前に返事するとそれはそれで連れてかれちゃうのでは?と返したらソイツは僕を殴ってきたけど。理不尽。
とりあえず何言われてるのかわからない風に返しておこう。
心底頭のイタイ子を見る目を流し目で送る。
一反木綿氏は思案顔だ。
これは勝った!理性オフ!さあ帰ろう。
「さっき学院長にキスされてたことを懇親会で言いふらしちゃおっかな〜」
「は?されてませんが?たしかにスレスレまで寄られましたがファーストキスは死守しましたが?見えなかったからってそういうこと言うのやめてもらっていいスカ?大体そうやってよく知りもしないくせして騒ぐやつがいるから隠蔽に走る官僚がいたりマスコミへの情報提供が減る一方なんだよ良く物は考えて喋れって親に教わらなかったのか一反木綿は無性生殖か何かなんですかアァ?」
…
……
……………
「ハメられた!?」
理性ィィィ!?
フヒヒと笑う一反木綿。
「僕は無性生殖じゃないよ」
知るか、今更そんな情報いらねぇよ。
「待て」 顔は背けたまま手をビシィ。
「話し合おう、平和に。LOVE、アンド?」
「イクスプロォイト」
搾取!?
一反木綿がしっかりと顔を見ようとしてくる。僕は顔を手で覆う。ガシッ。
「やめて!乱暴しないで!」
イヤイヤと体を振る僕。目だけ開けて一反木綿を見ると。
ヤダー!超ニヤけてる!キモッ!
その瞬間、木綿の奥、さっきの上から風女子。
閃いた!
「やめて下さい先輩!僕はソッチの気は無いんです!離して!」
「え?何言ってるの山田君?そんな話してないし、それを言うならソッチの気があるのは学院長の方じゃーーーー」
木綿の背後で足音、固まる木綿。
フハハ、ざまあ!
「照苑寺さん、まさか………?」
「いや、違う!山田君!君が唐突に変なkーー」
そこに山田(偽名)の姿は無かった。周囲は開けているが存在なし。
一反木綿こと照苑寺は膝をつくしか無かった。
帰宅。とりあえず口を濯ごう。
風呂。夕食。まだ夜になったばかりだが、僕は眠ることにした。
昨日僕宛に届いていたパーティー用の衣装は無視することにした。
ーー明日は平和だといいなぁ。今日はなかったことに......
入学式はこれにて終了。
懇親会が義務であったことを知るのはまだ先の話。