表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生しても俺は君を  作者: アキシャス
8/15

第一章01

第一章01

蝦夷の大地、現在の函館のあたりに一行は到着した。

「ここまで来れば大丈夫。今日はここで一泊しましょう。良いカシラ?」

「ここから王の住む都まではどれくらいあるんだい?」

「ソウネー。普通に行けば10日くらいカナ」

「そんなにかかるなら、急いでもあまり変わらなさそうだね。今日はここで一泊お願いするよ」

「そうしましょうネ。あ、そうそう。和人の地よりここは寒いから、寝具が必要だったら言ってネ。水は湧水があそこにあるから自分で汲んできてネ。厠はあそこネ。使い方がわからない時は聞いてネ。ゴハンができたら呼ぶからあまり遠くに行かないでネ。他に質問あるカシラ?」

「あの、つかぬ事をお聞きしても良いじゃろうか?」

「なぁに?ベンケーさん」

「アテル殿は、その、け、結婚しているのじゃろうか?」

「んー?まだヨ。なぁに?ベンケーさんがワタシの旦那様に立候補してくれるの?」

「えっ。わ、我でも良いのじゃろうか?」

「モチロン良いわ。でも、たくさん立候補者が居るの。近い日にワタシの結婚相手を決める催しがあるカラ、ソレに参加してネ」

「姫さん、それはどんな催しなんだい?」

「うーン。簡単に言うと、戦って一番強い人がワタシの結婚相手になるの」

「じゃあ、某も姫さんの婿に立候補しようかな」

「ななな!三郎殿!其方は結婚しとるじゃろうが」

「いや。あっちじゃ某は死んだ事になっているから、独り身なんだぜ」

「あー。それなら俺も死んだ事になっているから、立候補できるね」

「牛若殿もぉ!?其方には郷御前、静御前、蕨姫と3人も妻がいるではないか」

「そうだけど、今生の別れをしてきたし。奥さん一人増えたって3人も4人も変わらないじゃん」

「ぐぬぬぬ…」

「拙者も死んだ事になってるから、よいのか?」

「継信殿ぉ!?其方も妻子がおるじゃろぉ!何故じゃあ!」

「何故って?こんな美人を目の前にして指を加えて見てるだけってのはな?拙者も男だし?」

そんな男たちのやりとりを見て、アテルはクスクスと笑っていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ