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興味     作者: クジラ
6/6

興味3  女性側

バレンタインが近づいてきた。

絶対に彼に渡してやる。

そんなことを考えていたら、少女Xが近づいてくる。


「私、このバレンタインで勝負を仕掛けるわ。絶対にうまくいくと思うけど、みんなにも言ったけど邪魔しないでね。」


昔の私ならここで「はい」と答えたかもしれないが、前回の文化祭の後悔で私は変わった。


「なら、勝負してください。お互いに交互にアプローチして、上手くいったほうが付き合う。私が言い出したので順番は後でいいです。」


「私に勝てると思っているの。まあ、いいわ。面白そうだし。ただし、邪魔するのは、無しだからね。」


私は静かに頷いた。


バレンタイン当日

私はサッカー部の朝練のため早くに学校に来ていた。

朝練終りにみんなにもチョコを配った。みんな、すごい喜んでいた。

だが、本命はもっとすごいんだからきっと彼も喜んでくれるはず。

そんな自信をもらった。


放課後

サッカー部のYに話があると校舎裏に呼び出された。


「どうしたの。Y君?」

突如Yは私の唇を奪う。

横を見ると彼と少女Xがいた。

私は急いでYを突き飛ばした。

その時には、彼はもういなかった。


「何 するんですか?」


「ごめん。気持ちが高ぶってつい。でも、君も俺のこと好きだろ。いつも、部活でも俺のこと気にかけてくれたし。いつも、俺のこと見てただろ。だから。」


悲しみと怒りが同時にこみ上げてくる。


「あなたを気にかけていたのは、マネージャーだからです。いつも、Y君のことを見ていた?私が見てたのは彼君を見てたからよ。勘違いしないでよ。しかも、しかも、彼君にキスしてるとこ見られた。もう、おわりだわ。」

「じゃあ、俺と」

「頭おかしいんじゃないの。誰があんたなんかと。」


私は、泣いた。周りの目も気にせず。泣くしかなかった。

私の初恋は突然のそして悔しい幕引きだった。


それからの高校生活はとても苦しかった。

キスを見られた初恋の相手のいるクラス。

部活でも居場所がない気がした。


もっといい方法があったのだろうか。

そう後悔するしかない高校生活であった。


ご愛読ありがとうございました。これでこの作品は最後になります。彼女だけでもハッピーエンドにしたかったですが彼が可愛そうでやめました。本当にありがとうございました。

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