興味 2 女性側
文化祭が近づいてきた。
私は彼が王子役だと知った。
彼が王子役。凄く楽しみ。
今度は王子の衣装を着た彼と写真を撮りたいな。
だんだん自分の気持ちが押さえられなくなってきてるのかな。
そんな事を考えていると、少女Xが声を掛けてくる。
「あなた、彼のこと好きなんだって。いいからこっち来なさい。」
「なぜ?」
「いいから来なさい。」
私は、使われていない教室に連れて来られた。
「あなた。彼の事諦めなさい。私が彼と付き合うの。彼とあなたとでは釣り合いがとれてないの分かってる?あ!もちろん手伝ってくれるわよね。もし断ったら、わかるわよね。まあ、まず手始めにこの文化祭で少しでも仲良くなるために、写真でも撮ってその写真送りたいって連絡先を手に入れるの。それじゃあ、よろしく。」
あまりにも一方的な内容だった。私と彼が釣り合わない事だって分かってる。Xさんの方が可愛いし、男子からの人気も高いからきっと彼と付き合うことになるだろう。でも、諦めたくはない。
文化祭1日目
「彼なぜか今一人でポスター展示の係をしているらしいの。 邪魔 しないでね。」
でも、私はどうしても彼のことが気になり教室のドアの近くで気づかれないように中の様子を見ていた。
彼と話している。なのに、どうしてこんなにも彼らが仲が良さそうに見えるのだろう。胸がとても苦しい。
少女が駆けてきた。私は咄嗟に隠れたが見つかってしまった。
「あなた、こんなとこで何してるの?まさか、私の邪魔する気だったの。まあ、いいわ。あなたなんかに負けるわけないし。そんなことより、これから、あなたと私の友達とでポスターの係をしといて頂戴。わたしはその間彼とクラスのアトラクションで楽しんでくるから。」
とても悔しかったが従うしかなかった。
私は、ただ、笑顔で手を振ることしかできなかった。
そんな悔しい気持ちを残したまま1日目が終わった。
文化祭2日目
私は彼の舞台を見るために体育館を訪れた。
まだ昨日の悔しさが残っている。そんな中Xが話しかけてくる
。
「この後、舞台が終わったら写真撮りにいくわ。その時、あなたが頼んで頂戴。そっちのほうがポイントが高いでしょ。それで昨日の邪魔しようとした件チャラにしてあげるわ。」
もう、ただただ頷くしかなかった。自分が情けなかった。
舞台が始まった。彼の王子役とてもかっこよかった。
「あなたのことが好きです。」
このセリフに女性たちはうっとりしていたが、私はその言葉がとても辛いものになった。
このまま彼がXのことを好きになってこのセリフを言ってしまうのではないか。
そんなことを考えているうちに舞台が終わってしまった。
みんな彼との写真を撮りに我先にと集まっていた。
Xは恥ずかしがっているように見せるためにあえて一番最後に撮影するといった。昨日の今日で何を言ってるのだろう。昨日は積極的に話していたのに。
そして、とうとう最後の私たちの番になった。
「Xと写真を撮ってはもらえませんか?」
「いいですよ。」
やめて。そんな笑顔で言うのは。
悔しさがより一層深まる。
Xがあっちに行けとジェスチャーをしていた。私も涙が出そうですぐに立ち去った。
「彼疲れてるみたいだったし連絡先交換できなかったわ。でも、なかなか、好感度上がった気がするわ。ありがとう。」
その後は特に何もなかったみたいだ。少しホッとする。だがそれでも悔しさが残っていた。
それから、当分彼のことを見ることが出来なくなった。
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