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浦 島太郎~その男クズ男~  作者: トラマル
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浦 島太郎~その男クズ男~<前編>

みんなが知ってる(たぶん)浦●太郎をアレンジしてみました。

中高生向けの童話ですかね

 第1部 帰郷

 20××年、あるところに奥さんがいるにもかかわらず浮気ばっかりをやっていたうら 島太郎しまたろうという男がおったそうじゃ。島太郎は実に783274人目の女性と浮気をしたときついに奥さんと別れたそうな。島太郎はニートで奥さんが仕事をしていたため、自分で持っているお金はほんのわずかじゃった。そのため別れた奥さんのマンションへ押しかけ暴力をして奥さんの財産の四分の三を持っていってしまったそうな。一日前までは無一文じゃったのにいきなり大金持ちになったのじゃ。さぞ、地下の強制労働施設から地上に上がってきた気分になったことだろう。島太郎はとりあえず持っていたお金の半分を女に費やした。そこから島太郎の食費等を差っ引くと島太郎のお金は残り千円をきっていたのじゃった。

(こりゃ、どっかでまた金貯めねぇとなぁ・・・)

 島太郎は貯めるといってるが実際彼は仕事をしたことが無く、すでに島太郎の頭は自分の親からお金を強奪することを考えていたのじゃった。そして、島太郎は実家のある海辺の近くの村へ帰ってきたのじゃった。

「・・・うぃ~っす。帰ってきたぜ」

「あんた何帰ってきてんだい、紀子のりこさんはどうしたんだい?」

 紀子さんとは彼の奥さんじゃった人じゃ。

「あいつとはもう別れた」

「え!?わ、別れた?」

「あぁ、あいつやっぱり男ばっか連れまわしててよぉ。俺とはもう入られないだってよ。ケッ!!」

 全くの嘘じゃった。ここで島太郎が本当のことを言うともらえるお金も全部なくなってしまうからじゃ。

「ふ~ん、で、あんたは何しにきたんさ」

「俺、ウチを追い出されて、何円も持ってねぇんだ。だからお金をくれ」

「断る」

「な、なんでだよ~」

「あんたに貸して返ってきた覚えがないから」

「そ、それは俺が会社立ち上げて安定するまで待てって言ってるじゃんよぉ~」

「あ~うるさいうるさい。どうせ会社なんて立ち上げる気無いくせによくいうよね」

「あぁ!?ババァてめぇ今なんつったオイ!!」

「あんたが来るちょうど数秒前紀子さんから電話があったのよ。紀子さんがあんたと別れてその後紀子さんからお金奪うつもりで暴力振ったことも言ってた」

「あいつ何つーこと言うんだ」

「あら、反論しないのね。ということは暴力振ったということは正しいのね」

「うるせぇババァ。いいから黙ってそこをどけぇぇぇ」

 島太郎は自分の母親を突き飛ばし、お金を探し始めたのじゃ。

(へへっ、この家にはこの間死んだ親父の遺産が大量に残っているはずなんだ。ぜってー見つけ出してやる・・・。あんな大量の資産、お袋に全部お袋に渡されちゃぁ俺が黙ってるわけねぇだろ・・・ヒヒッ・・・)

 島太郎の父親は大企業の社長じゃった。彼が社長に就任したのが、13年前じゃった。彼の業績は今後の会社の形を変える大きなもので、今も社長室の額縁に彼の肖像画が飾られているほどの人物じゃった。そんな彼が病に倒れついに最期を迎えようとするとき彼の遺産すべてを彼の妻つまり島太郎の母親に譲るといったのじゃった。そして島太郎の母親は彼の遺品をすべて銀行に預けたのじゃった(このように島太郎が襲撃しないため)。しかし、ただひとつ銀行に預けられない物があったのじゃ・・・

「なぁ、この箱なんだ?」

 島太郎が持ってきたのはそれはそれは大層大きな玉手箱じゃった。

「なんかお父さんのお葬式から帰ってきたら玄関に置いてあって・・・」

「中身何か知ってんのか?」

「いやぁ、鍵がかかっててあけられないのよ」

 島太郎が思いっきり力をこめて箱を引っ張ったり叩いたりしてみても、箱はビクとも動かなかったのじゃ。島太郎が箱を調べてみると確かに鍵がささるような鍵穴がみつかったのじゃ。

「これも親父の遺品かよ」

「うーん・・・私にはわからないけど・・・」

「もしそうじゃったらこの中身は金がいっぱい入ってるかも・・・。よし、決めた。俺はこいつの鍵を探して親父みたいなリッチな生活を送るぞ!!」

 こうして島太郎の鍵探しの旅は始まったのじゃ。

 

 第2部 遭遇

 旅・・・と、いっても手持ちが千円以下の島太郎が探すのは、家や畑、遠くても海といったところじゃった。すでに鍵を探し始めてから4日がたち、すでに家や畑などは調べつくしたので島太郎は海へとやってきたのじゃった。なぜ海なのかというと彼の父親が海が大好きじゃったからなのじゃ。幸運にもそのことを覚えていた島太郎は残金を惜しみながらも海へきたのじゃった。

「うぅ・・・さみぃ・・・」

 それもそのはず、島太郎が海に来たのは2月の半ばじゃった。

「こんなとこ、こんな季節に人なんかいるもんか・・・」

 と、思って前をみたら・・・いたのじゃ。子供が三人、何かを囲むように座ってたのじゃ。

「おいおい、こんな季節に海来てなにやってんだよ・・・。おい、お前ら!!何やってんだそんなところで!!」

 島太郎は季節外れの海に来ている子供たちに声をかけたのじゃ。

「!?」

「おい、こんなとこ見られたらなにされっかわかんねぇーぞ!!」

「じゃぁ、どうするよ」

「やることは一つ・・・逃げる!!」

 子供たちは島太郎が声をかけられた直後に一目散に逃げ出したのじゃった。

「・・・おいおい、最近の子供は根性ねぇなぁ」

 最近の子供たちよりもはるかにクズな島太郎が独り言をつぶやいたそのときじゃった・・・

「あ、あの・・・あなたがわたくしを助けてくださったのですか・・・?」

「?」

 島太郎は急いで周りを見渡してみたのじゃが、そこには島太郎以外の人間・・はいなかったのじゃ。

「・・・ん?誰だ俺に話しかけてきたのは・・・」

「私でございます」

 かわいい10代くらいの女の子の声が島太郎には聞こえたのじゃ・・・足元で。

「まだわからないのでございますか・・・とんだ節穴野朗ですわね」

 島太郎の足元にはかわいい声で毒舌執事のような発言をした・・・体長10cmくらいのウミガメがいたのじゃった。

「も、もしかしてお前か・・・」

「左様でございます。私、海の女王・ヘルメス=ミラ=シーウン様の家臣・リョクと申します」

「はぁ、何言ってんだこいつ?お前の体調べさせろ。もしかしたらさっきの子供たちのやつらがこの亀にスピーカーをつけてったかもしんねぇ」

 島太郎はウミガメをひょいっと持ち上げるとウミガメの体を調べ始めた。

「!?いったい何をなさるのです?私は確かにあの輩に突かれたりしましたが別にその「すぴーかー(?)」とやらをつけられてませんよ!?・・・多分」

「うるせぇ、いいから黙って調べさせろ」

 そういうと、島太郎はウミガメの甲羅や尻尾を調べ始めたのじゃった。

「はわわわわわ・・・、あ、あなたどこを触っておられるのですかぁ~。そ、そこは頭・・・なぜか知りませんがなんだか気持ちいいですぅ~・・・じゃなくて、いつまでやるんですかこのは、はずかしい行為を・・・」

「うんん~、ないなぁ~。じゃぁここか・・・」

「あなた聞いてます?って、そ、そこは口の中・・・ちょ、ちょっとくすぐったいですぅ~・・・ってだからいつまでやらせるんですかぁ~」

「イテッ!!」

 島太郎は自分の指をウミガメが噛んだ・・・ような気がしたのじゃった。

「まったく・・・。これだから人間に会いに行くのは嫌だったんですよ」

「わ、悪かった。まぁおかげでお前があの子供たちになにもされてないことがわかってよかった。どうやって喋ってるかはわかんねぇけど・・・」

「それはこちらの台詞です。なぜ人間たちが魚類語を喋ってるのか疑問です。・・・まぁ、もう知りたくもないですけどね」

「なんでだ?」

「そもそも私、海で生まれたんじゃないですよ」

「え、じゃあどこで?」

「どこかの施設かなんかで実験台として生まれてきたみたいなんですよ。それで親も知らないし、名前もないんです。まぁ、意識があった時に周りの人間が「ヨウショクジッケン」とかなんとか言ってたのは覚えてますけど」

「そりゃお前多分一生実験台として過ごすことになっていただろうな。で、なんでここにいるの?」

「なんか言い方酷くないですか。まぁ、それは置いといて、なんかそのジッケンダイになる前にそのグループがなくなっちゃったみたいで・・・。ある日白い服着た男の人が川に私たちを返したんです」

「それで海に行ったのか」

「はい。海は私が住んでいた水槽よりも汚かったですが広くていろんな仲間に会えてついには海の女王・ミラ様の家臣になれたのです」

「はぁ、海の女王ねぇ」

「あれ?もしかして私のこと疑ってます?」

「いや、疑っちゃいないが・・・。どうしてそんなに嫌いな人間に会いに来たのかと思って・・・」

「そうそう、そうでした。実は、私お願いがございまして」

「お願い?」

「無理を承知で聞くのですが・・・ミラ様の旦那様になって欲しいのです」

「へぇ、女王様の旦那様ねぇ・・・はぁ!?旦那様!?」

「や、やっぱり無理ですよね・・・」

「いや、いやいやいやむしろ全然大丈夫!!」

「ええっ!?」

 もちろん、島太郎はその女王様に養ってもらえると思っていたのじゃがウミガメのリョクは知る由もない。

「こ、こんなにも早くミラ様の旦那様が見つかるなんて・・・」

「ん?なんか条件でもあるのか?」

「え?あ、はい。ミラ様がお出しになった条件は・・・まず男であること」

「まぁ、そりゃそうだな」

「その次に勇敢であること」

「・・・へ、へぇ勇敢ねぇ」

「そして最後に・・・優しいこと」

「・・・」

「あれ?なんで黙ってるんですか?」

「い、いやお、俺みたいな人が好きなのかぁと思って・・・」

「さ、左様でございますか!?」

「あぁ!!俺に任せておきんしゃい」

「わぁ!!頼りになりますぅ~」

「だ、大丈夫かな俺・・・」

「ん?何か言いました?」

「い、いやなんでもないよぉ~」

「あ、そうだ。お名前聞いていませんでした。教えてくださいますか?」

「浦 島太郎」

「うら・・・しまたろう・・・どっかで聞いた覚えがあるような。まぁいいです」

「なぁ、一つ聞いてもいいか」

「はい、何でしょう?」

「どうやって女王様に会いに行くの?」

「泳いでですよ?」

「・・・実は俺泳げない」

「えぇ!!今までどうやって生活してきたんですか!?・・・ってそうか別に泳げなくても人間は生活できるんだった」

「・・・どうすればいい?」

「しょうがないですね、私の背中にお乗りください」

「いやでもこんなに小さかったら俺乗れないよ」

「この姿は人間界用です。ほかにも海用とか宮殿用とか色々あるんですよ」

「へぇ~」

「少しは見直しましたか?」

「いや、全然」

「ヒドい!!」

「じゃぁ行くか」

「行くかって・・・準備とかはよろしいのですか?」

「別にいるものとかねぇだろ」

「・・・親御さんに挨拶とか大丈夫なのですか?」

「必要ねぇだろ」

「そんな・・・。意外と人間って薄情なんですね」

 リョクにとって彼女が一番欲しかったものは「家族」だったのじゃ。それを手にしている島太郎が家族を必要ないものと考えていることにショックを受けたリョクじゃったが島太郎はそれを知る由もない。

「・・・わかりました。それでは出発いたしましょう」

 リョクが海に入ると突然10cmほどの体が1mほどまで巨大化した。

「・・・おまえ凄いな」

「少しは見直しましたか?」

「あぁ、「少し」はな」

「よかったです。それじゃ私の背中に乗ってください」

「これ水の中入っても呼吸できんの?」

「はい。私の背中に触れていることで水の中でも呼吸はできます」

「そうか。それじゃ乗るぞ・・・よいしょっと」

「おぉ、やはり人間は重いですねぇ」

「いけそうか?」

「大丈夫です。それじゃ宮殿まで出発!!」

 こうして玉手箱のことをすっかり忘れた島太郎は宮殿へリョクと一緒にいくのじゃった。

 

 第3部 道中

「・・・なぁ、あとどんくらいで着くんだ?」

「あと3時間位でしょうか?」

「ねぇ、遠くない?竜宮城ってそんなに遠いの?」

 竜宮城とは海の女王・ミラの居城じゃ。

「泣き言言わないでください。むしろ重いあなたをこの速さで進み続けるのは結構ツラいので褒めてくれませんか」

「は~い、リョクちゃんすごいねぇ~。ご褒美に頭なでてあげる」

「ほ、本当ですか!?」

「は~い、なでなで~」

「えへへ、嬉しいですぅ~・・・ってな~に喜んでんだ私はぁ」

「今気づいたの?」

「くぅ~、優しい方だと思ってたのにぃ~」

「や、優しいでしょ俺?ほ、ほら褒めてくれるか聞いてきたから褒めただけだし・・・」

「・・・もういいです」

「フラれた!?」

「そういうんじゃなくて、冗談ですよ。あなたは私を守ってくださいましたから・・・」

 島太郎はリョクの顔が赤くなった・・・ようにみえたのじゃった。

「そうだ、さっきは私の過去をお話しましたので今度はあなたの過去を知りたいです」

「う~ん、俺の過去って言ってもたいしたことないけど・・・」

「たいしたことなくても話してください」

「まさかの強制!?・・・まぁ、俺が産まれたときにはお袋や親父あと兄貴と姉貴がいた」

「お袋と親父とはあなたのお父様とお母様のことですか?」

「あぁ、兄貴と姉貴は俺の兄と姉のことだ」

「わかります」

「なんで知ってんだ?」

「かつて実験施設の研究員たちがお互いのことを兄貴とか姉貴とか呼んでいたので」

「なるほど、なんでそうなったのか俺は知らんがまあいい、それで兄貴は弁護士をやっていて、姉貴は中学生だった」

「あの・・・」

「弁護士とか中学生が何かについてはこの際関係がないから割愛しとくが、兄貴のなってた弁護士は頭が良くないとなれないということは覚えとけ」

「・・・わかりました」

「つづけるぞ、それで俺が7歳のとき姉貴は医者になった。これも頭のいい人じゃないとなれない」

「なるほど」

「息子、娘をいい職業に就かせたからなのか、俺が10歳の時には16歳が普通習うことをやっていた」

「それは難しいのですか?」

「あぁ、そうやって俺が大学っていう難しいところにいける年齢になったとき両親の期待を裏切れず、俺がいる国の中で最も難しい大学に挑戦して―――失敗したんだ」

「難しいところで最も難しいところならば成功するほうが珍しいのではないでしょうか」

普通・・はそうだ。でも親父たちはそれを許さなかった。俺がその大学に入れなかったのを罵り、嘲笑し、家族の仲間外れにしたんだ―――わかるか意味?」

「お父様が行ったことはよくわかりませんが・・・でもあなたがヒドい扱いを受けたことは伝わります」

「そうか・・・お前は頭がいいな。見直したよ」

「そ、そんな突然言われたら、は、恥ずかしくて死んじゃいます・・・」

「おい、死ぬなよ。お前が死んだら俺も死んじまう」

「心中ですか?」

「なんでそんな言葉知ってんだよ・・・」

「昔そんなことを言ってた魚がいまして・・・まぁいいです、続きをお願いします」

「それで家族の仲間外れになった俺はある日、家出をした。金なんてなかったし、家に泊まらせてくれるような友達もいなかった。ただ無我夢中で家を出たんだ。ただ、家の空気を吸いたくなかった。とりあえず、人がよく集まる駅ってところに行ったんだ。そしたら会っちまったんだ、同じ塾っていう勉強する場所で仲良くつるんでたやつに。そいつは俺に向かってこう言ったんだ

 

「島太郎君、僕受かったよ。来年から一緒の学校だね」

 

 って言ったんだ。そいつは俺は受かって当然みたいな顔してた。俺はそいつにテストにいつも勝ってたんだからな。だから、そいつは悪くないのに無性に腹が立っちまって殴り飛ばしたんだ」

「・・・!!」

「そいつは俺に殴られたことで骨が何本か折れたらしい。それから殴り飛ばしたときそいつは頭を変なところにぶつけちまったらしい。そいつは記憶喪失になって・・・ってわかるか?」

「えぇ、記憶を無くしてしまうことですよね?」

「いや、そこじゃなくてこう全体的な話」

「わからない施設はありましたが話はわかります」

「本当に頭がいいな・・・それで、そいつは病院っていう怪我を治療する施設で今も治療を行っている。このことで俺は完全に家から出て行くことになった。お袋は親父がいない日ならこっそり帰ってきていいと言っていたが顔は帰ってくるなって顔してたのを覚えている」

「私は家族が欲しかったけど、あなたは・・・」

「あぁ、俺はあんな家族俺の金が足りなくなったら引き出すだけの施設だよ」

「ごめんなさい、あなたのこと薄情だなんて言って」

「いや、薄情なんだろうよ。受験に失敗したのは誰のせいでもなく俺のせいなんだ。それを人のせいにして家族のせいにしたのは紛れもなくこの俺だ。だけど、当時の俺はクラスのみんなが楽しんでるときも勉強してて嫉妬してたんじゃないかな・・・。だから、勉強を強制した親や何も勉強以外話そうとしない塾仲間に嫌悪の気持ちを抱いてたんじゃないかな・・・」

「・・・今はどうですか?」

「今も家族は俺を嫌いだし、俺も家族は嫌いだ。でも、死んじまった親父に謝れなかったのは少し残念かな・・・」

「あなたは全然薄情じゃありません」

「そんなことないよ」

「いいえ、そうやってお父様に謝りたいという気持ちがあるならばあなたは心優しい人間です」

「ふっ・・・頭のいいウミガメに説得されちまったよ。ご褒美に頭なでてあげる」

「ふえっ!!やめてください~、やっぱりあなた薄情です~」

「そういえば後どんくらいで着く?」

「もう着きましたよ?」

「えぇっ!!」

「あなたの話なかなか面白かったですから3時間なんてあっという間でしたね」

「そ、そんなに良かったのか?」

「えぇ、あなた目に涙浮かべてましたよ」

「うそ!!」

「うそです」

「うそかよ・・・」

「とりあえず、ようこそ我が主の居城竜宮城へ・・・いや、おかえりなさいませご主人様!!」

「は?」

「人間の男性はこれで迎えよとご命令が・・・」

「・・・そんなサービスいりません」

「そうですか・・・」

 そんなこんなで島太郎は竜宮城へ足を踏み入れるのだった

どうも~トラマルです

本来なら短編小説でチャチャっと書いちゃおうと思った(原作あるしね)んですが、いや~書きたいことだらけで島太郎(島●郎にしようと思ったんですが某キャラクターと名前がかぶるのでやめました)の過去話に力入れすぎてしまいました・・・

ということで次が後編になるのか中編になるのかそれとも続かないのかわかりませんがもし続きを待ってくれる方がいましたら作者感激です。

それではまた次回 (あったらいいね)

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