百
死ぬときは一緒だよ
そんな幼稚な口約束を
私達は律儀に守ってきた。
どんなときも支えあって生きてきた。
血がつながっていないただの他人だと言ってしまえばそれまでだけど
私達はそれぞれの家族よりも家族だった。
血は繋がっていない筈なのに、よく双子と間違えられた。
それは歳を重ねるたびに増えていった。
私達の魂はきっと二人で一つなのだ。
そう信じて生きてきた。
歳を取るごとに、彼女は私に歌を作ってくれた。
美しい歌詞とともに私に感動を与えてくれた。
私はそのお返しにどんなことからも彼女を守ってきた。
美しいまま死のうね
そんな幼稚な口約束を
私達は律儀に果たそうとしている。
今日は二人の誕生日。
彼女は私に歌を歌った。
「百の歌と永遠の愛を貴方に」
まだもらった歌は十四だけど
あちらでも私達は生き続けるのだろう。
百の歌を貰うまで。
私達はしっかりと手を繋ぎ、
屋上から飛び降りた。