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2014年/短編まとめ

首吊少女

作者: 文崎 美生

自殺の鉄板と言ったら?


皆さん声を揃えてこう言って欲しいものです。


『首吊り』


まぁ、リストカットもありですけどね。


でも昔ながらを考えるならやはり首吊りでは?


後々の幽霊騒動なども首吊りしている幽霊を見たなどでしょうし。


幽霊がリストカットなんて出来ないじゃないですか。


という訳で私も首吊りしようかなと思いましてね。


別に意味なんてありませんよ。


今に不満を抱いてるわけじゃないですし。


別にいじめられてるわけでもないですよ?


友人関係は至って円満。


成績も上々。


部活の成績だって残してます。


それで人生がつまらない訳じゃないのです。


ただ首吊りがしたい。


本当にただそれだけなのです。


人間には必ず興味関心があるはずなのです。


私はたまたまそれが首吊りだっただけ。


ただそれだけなのです。


私を産んでくれ育ててくれて愛情を注いでくれた家族。


及びに関わってきた数々の人達に全く持って申し訳ないと思います。


が私は自分の興味関心に素直に生きたいのです。


だから順番は違いますが早めに旅立たせていただきます。


現代っ子ならば携帯に遺書を残せばいいのですが。


やはりこう言った時には手書きの紙が宜しいと思うので紙に綴ったわけです。


さて、エスカレーター式の学校だったので制服の形式があまり変わらず馴染んだそれを着て。


今私はこの文を綴っています。


その横にはもう括る準備が整った縄と椅子があります。


これを見てる時には私はもうこの世には存在しないでしょう。


死んでも何かあるわけではないと思いますが。


私の知的好奇心を満たして死ねるのならば私は満足です。


では、ここまで読んでくれた方々に感謝いたします。


そして私を愛し育ててくれた両親。


先に失礼します。


学友の皆様。


楽しかったですよありがとう。


沢山の方々に感謝を込めて。


私の遺書はここで書き留まらせて頂きます。


さようなら。

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