もう一度、君に逢いたくて。
君「また来たのね・・・」
僕「ちょっと、君に逢いたくてね・・・」
君「嘘つき!!」
「ずっと、ワックスを落とし続けていたくせに・・・」
僕「ばれてたか!!」
――― ――― ―――
ここで僕等は笑い合った。
こんな時間がいつまでも続けばいいのに・・・。
まるで、そんなことを想っているかのように・・・。
僕「あのさ、死んでも人は成長し続けるのかい?」
君「私を見ていればわかるでしょう?」
「たとえ生きている側から見えなかったとしても、私達は共に成長してるのよ」
僕「じゃあ、年を取り続けたら死ぬのかい?」
「そして・・・もし、死んだらどうなるんだい?」
君「死ぬわよ・・・人は生きている限り・・・」
「でも、死んだらどうなるかまでは知らない・・・」
「わからないわ・・・」
「だって、生きている間は、死後の世界なんてわからなかったんですもの」
「だから、これからなんてわからないわよ」
僕「そうだよね・・・」
「確かに、そうだよね」
「じゃあさ、約束してくれないかい?」
「次の世界でも巡り合えるなら、僕と結婚してくれるって・・・」
「いつ、出会えなくなるかわかんないんだから・・・」
君「えぇ、もちろんよ・・・」
「愛の証なんていらないかもしれないけれど、それでもあなたとは一緒になりたいもの」
「だから――――――――――」
彼女は、最後になんて言ったんだろうか?
昔の記憶過ぎて、思い出すことがもうできない。
寂しい話ではある。
彼女は17歳で死んでしまったのに、僕はずっと後に死ぬなんて。
この命、半分でも良いから、君にあげたかった・・・。
それが叶わないなら、僕の命を全て君に捧げたかった・・・。
けれど、僕達は神じゃない。
だから、願うことはできても、叶えることはできないんだ。
だけど、次の世界で一緒になるということは、終わった事ではない。
そう、、、全ては、始まりなんだ。
だから、僕は安心して、そっちに逝くよ。
文字数も少なく、言葉足らずであり、文才もない私でしたが、
最後まで読んでくださり、嬉しく思います。ありがとうございました。