#7 トイレ代わりにされる男
「あっ、大丈夫だよ、小谷地」
イヴが俺の耳をぎゅっとひっぱった。
「ん?」
「【隠身看破】を使ったのは敵を探すためじゃないの。発見する対象を騎士団たちの種族から、さっきの葉っぱへと変えただけ。ちなみに詠唱したのは、無詠唱に比べて魔法の発生速度は落ちるけど効果範囲が広がるからなの」
そうだったのか。一瞬だが焦ってしまった。
「で、群生地を見つけたよ。あっち」
おお!
「やるねぇ!」
さすがうちのイヴ! 有能過ぎる!
【収納】から手頃な麻袋を取り出し、早速イヴの指した方向へと歩き出した。
こんな殺菌力のある葉っぱならついでに【収納】にも大量にしまっておきたいところだが、植物なんかも採ってすぐは「生きてる」判定で収納できないのが寂しいところ。枯れたら殺菌力も落ちそうだしなぁ。
体感十数分ほどでご指定の葉っぱを大量に摘んでから幼女王のところへ戻ると、幼女王は木の枝で川面をベシッベシッと叩いていた。
ジャングル内を一本角の豚引っ張って歩いていたときもそうだし、矢を自ら引き抜いたときもそうだし、今の水面叩きもそうだけど、見た目より筋力けっこうありそうだな。
『こんだけあればいいかい?』
『次はホンキースを陸へ叩き上げるでち! 歯が鋭いから気をつけるでち!』
ホンキースというのはこの鋭い歯を持つ凶悪そうな面構えの魚のことっぽい。水族館で観たピラニアに少し似ているが、横から見るとほんのり長方形で、地球もクリストバルコロも魚は流線型だったので改めて異世界感を感じる。
よく見れば叩くのに良さげな棒が近くにもう何本か置いてある。
俺はイヴをいったん川辺から離れたところへ下ろして座らせると、用意されていた棒を一本拾い上げ、幼女王の真似をして川面をすくうように叩いてみた。
最初のうちはただ水面をバシャつかせるだけだったが、そのうちだんだんコツをつかんできた。
やがて何回かに一回は魚を引っ掛けることができるようになり、さらにそれの何回かに一回は岸まで飛ばせるようになった。
しばらくは無言で川面を叩きつけまくる幼女王と俺。
イヴは周囲を警戒してくれている様子。
『量はそろそろ良いでち。次はこうして……』
幼女王は岸でビチビチ跳ねているホンキースの額付近を棒で叩いた。
無造作に叩いているように見えるが、何匹叩いても見事に脳天付近に一撃ヒットしている。幼女王、できる。
『動きが止まったら、うまく目を回させたってことでち。そちたら……』
今度は俺が摘んできた葉っぱを一枚手に取り、失神中の魚を端から巻くように包み始めた。
途中でサイドも折り込み、最後には茎を葉に刺して留めている。
『ちゃんと動きが止まってから包まないと、指を喰われるでち』
言われた通り、ホンキースを叩いて――何度か叩いて動きを止めてから葉っぱで包んでみた。
器用なつもりだったが、幼女王の巻いたのより明らかに形が崩れている。
こんな包み方でも許されるのかと幼女王の表情をチラ見すると、彼女は既に一本角の豚の皮を剥ぎ始めていた。
そうだな。
別の追手が来るかもしれないんだ。
俺はペースアップして、でも丁寧に、任されたホンキースを包みまくった。
合計三十四匹。けっこうな数だ。
その頃にはもう幼女王は一本角の豚の肉を骨から外し始めていた。
取り分けた肉は剥いた皮の内側に無造作に置かれている。
『切り分けた肉も葉っぱで包んでほちいでち』
途中で葉っぱが足りなくなり、さらに補充してくると、幼女王は骨と一部の臓物を川へ流しているところだった。
ホンキースがそちらへ集っている間に、少し離れた岸近くで手などを洗う幼女王。サバイバルに手慣れ過ぎている。
感心している場合じゃないな。
俺は残りの肉と心臓や肝臓などをさっさと葉っぱで包む。
ようやく最後の一つを包み終わったとき、幼女王はせっかく開いた皮部分を川へ流そうとした。
『捨てちゃうのか?』
『皮を干ちたりなめちたりする時間も道具もないですち、今回はあきらめるでち』
川の中央へ流れていった皮は、ホンキースと思われる魚らに齧られつつ、すぐに川面から見えなくなった。
俺が皮の行方を見守っている間に、幼女王は次の工程へと移っていた。
地面を棒で掘り始めていたのだ。
慌てて俺も参加する。
けっこうな深さの穴を掘ると、幼女王は包んだばかりの肉や魚をそこへ次々と放り込む。俺もそれに倣う。
途中、ハーブっぽい草を適当に散らしていたが、最終的には全ての葉っぱ包みを入れた後でおもむろに土をかけ始めた。
この辺りからは俺は手を出さずに見守るのみ。なんかやり方がありそうに見えたから。
やがて掘った土の半分を埋め戻し、残り半分で穴の周囲に土手を作り始めた。
ここで恐らく火を焚くのだろう。
火を?
森が近いからというのはわかるが、煙を立てちゃって問題ないのだろうか。
『今度は、枯れ葉や枯れ木を集めてきてほちいでち』
『煙が上がったら、見つかってしまわないか?』
『もう少ちちて日が傾いたら、森のあちこちで煙が上がるでち。森の民は家族で暮らすでち。その夕飯の時間に合わせればかえって安全でち』
幼女王、侮りがたし。
俺は再びイヴを連れて森の中へ。
枯れ葉や枯れ枝ならばイヴの【隠身看破】を使うまでもなく見つけられるが、万が一のことを考えると常に一緒に居たいのだ。
俺たちが再び戻ってくると、幼女王は土の土手の中へ枯れ枝を組んでいた。
キャンプファイヤーを思いだす。
『【火炎猿の炎】を使ってほちいでち』
俺がすぐには気付けないでいると、イヴが「じいやの魔法の籠手のことだと思うよ」とフォローしてくれた。
そういやそんな名前だったっけか、と背負い袋から<四獣の籠手>を取り出した。
実は遺跡から明るい外へ出る前に【収納】から非魔法の背負い袋を一つ出しておいたのだ。
<安息刀>もこの背負い袋へとしまってある――ように見せかけて、背負い袋の中で似た形の別の短剣とすり替えてある。さすがにレオメトラの祖父の形見だからね。
で、炎のはどの指だっけと籠手へ顔を近づけた途端、あの地獄の臭いが漂ってきて思わず吐きそうになった。
川の水で洗ったら少しは臭いが取れるかなと川岸へ近づくと『水に浸すと一回分使ったのと同じになってちまうでち』と制された。
なので背負い袋から、という体で、非魔法の火口箱を取り出し、素直に非魔法で着火した。
『そうでちね……わたくち、いつの間にか魔法の道具に頼りきっていまちたわ』
いやいや、幼女王、十分に腕力で解決していたよ。
火口箱は背負い袋へ普通にしまった。【収納】へは戻さずに。
背負い袋には他にも旅で普通に使いそうなモノも幾つかしまってある。
普通の革袋に水筒代わりの革袋、そこそこの流さのロープとか、俺とイヴ用の食器とか、あと乾燥肉や塩など「二人で旅している」のに見せかけられるものなどを少々。
<灯りの杖>は普通の杖代わりにずっと出したまま持ち歩いているし、ヨー様を収納するときはイヴが魔法を使ったように見せかけてくれたし、今のところは俺が【収納】能力を持っていることは気づかれていないと思う。
クリストバルコロでは、大きな【収納】を持つ奴隷は攫われることがあったから。
しかも奴隷の位置情報を確認できる魔法の入れ墨なんかも無惨に肉ごと削り取られたり、逃げられないよう足を切り落とされたりするってのを聞いていたから、余計に慎重にならざるを得なくて。
そういや、こちらの世界にも似たような魔法の道具があった。
<浮き蛙の胃袋>という、かなり伸縮性のある白い袋で、中に入れたものの重さが軽くなるという効果がある。
日が沈む前に取り出した肉や魚の葉っぱ包みを全部入れた<浮き蛙の胃袋>は幼女王の体とほぼ同じサイズまで膨らんでいるのに、リンゴ一つ分くらいの重さしかなかった。
これ、担ぐとサンタクロースみたいだな。
ちなみに、蒸し焼きにした肉や魚の一部は俺の塩をかけて夕飯としていただいたが、かなり美味かった。
焼いている途中はアウトドアの達人のようにずっと火の管理をしていた幼女王も、食事の時間になるとようやく、普通の会話をするようになった。
一番の話題は今後の方針について。
まずは基礎知識の説明から。
おおまかに四つの民族が住むこの大陸は「チスドレクフラー」というらしい。
幼女王の訛りを考慮し、一応「シスドレクフラー」である可能性も残しておく。
さて民族についてだが、ヨー様や幼女王、それからナスク王国の人々は「平地の民」族。この大陸の中央に住む、最も数の多い民族。
大陸中央に幾つかある大森林に家族単位で暮らすのは「森の民」族。俺と同じくらい背が高いらしい。
彼らは圧倒的に数が少なく、家族単位で交流はあるが、政治的な団結はしていない。いわゆる少数民族のようだ。
ちなみにあの遺跡も元々は森の民の神殿だったそうだ。
大陸の北方、山岳地帯に住むのは「寒冷地の民」族。特徴としては頭に毛が生えている。
幼女王が当初、俺のことを森の民と寒冷地の民とのハーフだと思ったのもそれらの特徴かららしい。
これら三つの民族を統治していたのが古代デドーショ王国だったが、ケンヤースが早いうちに引退して後見王となり、まだ幼いうちに第十一代を継いだタスミー王の治世にクーデターが起こった。
当時将軍家だったナスク家が王国を「簒奪」し、以来ずっとケンヤースの一族は、デドーショ王国復興の夢を抱きながら逃げ隠れ続けていた――というのが、幼女王の家系がずっと伝え続けてきた歴史のようだ。
だがそもそもケンヤースが先に簒奪した部分は伝わってないし、この手の「歴史」は伝える者に都合が良いように改変されてしまうのが常だからなぁ。
それに第十一代から二十四代に至るまで五百年もの間、ずっと復興の想いを捨てないでいるのはもう夢というより呪縛にさえ感じる。
しかも隠れながらずっと時が過ぎるのを待っていたのは、先程の「神の声の伝え手」による預言に従ったとのこと。
預言には「五百年の後、生と死の狭間の神殿にてデドーショ王国復興の兆しが現れる」とあったらしい。
もしかしたら、ヨー様という婚約者を歴史の表舞台から追い出されたことに対してチャンオンが仕掛けたケンヤース一族への復讐なのではとさえ思う。
なお残りの一民族、「砂の民」族は、平地の民によく似ているが、皮膚の色が濃いという。
南部の広大な砂漠地帯を抜けた先に暮らし、個人レベルではごく偶に商人があちらの品物を運ぶことはあるが、砂漠という進軍に向かない緩衝地帯のおかげで、デドーショ王国時代よりずっと砂の民とは睨み合うだけで大きな戦争は起きないでいるそうだ。
肝心の「神の声の伝え手」の墓だが、ここからは徒歩だと八日と七日はかかる山岳地帯に近い山間にあるらしい。
幼女王たちは指の数が片手四本ずつなため八進法なので「十七日」と訳されても、中身は十五日なのである。
話がそれたが、とにかくそこは第十一代タスミー王たちが逃げ隠れた最初の場所からほど近く、ケンヤースとその妻や歴代のケンヤース一族の者たちが埋葬されているのだという。
「二週間ちょいか……」
「けっこうかかるね。でも小谷地は行ってあげるんでしょ?」
「まあね」
「この世界の歪んでいる場所もまだ見つかっていないし、私は小谷地と一緒に旅できるの、けっこう楽しいかな」
「イヴが楽しめるなら、俺も嬉しい」
『何言ってるかわからないけど、なんだかイチャイチャちてるでち』
まあ間違ってはいない。
大きな川沿いを岸から付かず離れず遡り続け、あっという間に八日が過ぎた。
大森林はそろそろ終わるし、川も向こう岸がかなり近づいた。
幼女王は果物や食べられる昆虫の採取方法にも熟知していて、本当に楽しいキャンプ生活だった。
幸い、あれから追っ手と遭遇することはなかった。
森の民に数回会い、肉や魚と彼らの育てた根菜を取り替えてもらったくらいで。
もしかしたら、追っ手の目というか鼻をごまかすために使った俺の排泄物コレクションが役立ったのかもしれない。
こちらの世界――森の民の発音で「チスドレクフラー」ではなく「シスドレクフラー」だと確定――では、追跡には一本角の豚が活躍する。
匂いの痕跡を追いかけるのだ。
そもそもその作戦を思いついたのは、幼女王が森の民のウンコを拾っていたのを見たためだ。
シスドレクフラーの四つの民族は、思ってた以上に他民族だった。
大便の色からして違うのだ。
平地の民は黄色いウンコ、森の民は緑色のウンコ、寒冷地の民は白いウンコ、砂の民は赤いウンコが出る。
だから魔法や魔法品などを用いて見た目を他民族へ偽装しても、ウンコをさせられるとすぐにバレてしまうそうなのだ。
つーか民族を特定するためにウンコをさせられるってどういう特殊警察だよ。よほどのことがなければそういう暴かれ方はしないらしいが。
というわけで用を足した後、自身の黄色いウンコは処理して、代わりに拾った森の民のウンコを置いて匂いを誤魔化すというのは、一本角の豚がシスドレクフラー人のウンコを大変好むために、このウンコ偽装で混乱させられるのだそうだ。
どうやら自身の肛門にハメてウンコの匂いをシャットアウトする魔法の品まであるというくらいだから、世界が変われば文化も変わるというのを実感している。
そう。
他の強烈なウンコの匂いでごまかせると聞いて、俺は【収納】内の様々な魔物の死体を思い出したのだ。
解体技術を学んだ俺は、解体したことのある魔物ならば【収納】内で「解体するように」別々の部位ごとに分けることができる。
魔物も生き物なので当然、飯も食えば排泄もする。
そのため腸に相当する部分は、「死体・解体済・魔物名・腸」として、勇者一行が倒した魔物の数だけそれこそ大量に格納してあるのだ。
これはもちろん腸とその中身とにも分けることができる。
ただ俺の【収納】は、しまうにも出すにも俺が直接「触れ」ないといけないから、魔物の排泄物に触れて出すのはご勘弁ってことで、俺の特級の収納力に飽かして【収納】内に入れっぱなしなのである。
要はそれのごくごく一部を使ってやったってわけ。
イヴには悪いが、魔法の体で。
イノシシや鹿は熊や狼の排泄物の臭いに怯えて逃げるというが、異世界の魔物の糞にどれほど効果があるかはわからない。ただまあ混乱させる分には問題ないだろう。
「出す」ことで汚れてしまった手に残った付着分は再収納することで綺麗さっぱり、ではあるのだが、そっちの手はしばらく食事には使いたくない。不浄の手を決めているインド人の気持ちがよくわかる。
ちなみに幼女王の「処理」には、スライムを使っていた。
スライムという名前は翻訳魔法さんが俺の知識の中から勝手に充ててくれたもので、シスドレクフラーの発音だと「ラクォーラ」なのだが、直感的に判断しやすい名前の方がありがたいのでスライムと呼ぶ。
幼女王の見せてくれた「スライムの干物」は、干し芋のように白く乾燥した板状のもの。
こいつに水分をかけると「目を覚まして」透明になり、近くにあるウンコや死体を喰ってくれる。
時間をかければ骨や草木も喰うそうだが、基本は肉や血液、排泄物を好むとのこと。
そして火を近づけると、乾燥してまた干物へと戻り、それを水分を通さない袋にしまって持ち歩くのだ。
最初の頃、用を足しに行くときに火をつけた簡易松明を持ってこうとするから問い詰めたら出てきたのがこの「スライムの干物」と、彼らのウンコ事情だったのだ。
まあイヴにするように簡易おまるを貸すのだと俺の【収納】能力がバレかねないので、こういう回りくどい方法を取らざるを得なかった。
思えばクリストバルコロでも勇者一行の旅で俺がトイレ係だった。
彼らが用を足したいときは俺が簡易おまるを貸す。
彼らはそれに用を足し、拭くのに使った紙も入れて蓋をして俺へと返す。
俺は中身を見ずにそれを格納する。
格納後に、例えば「簡易おまる・マリーエカ用・使用済・仕分け済」と「マリーエカ・排泄物・仕分け済」とに分けたりするけどね。
後者は今まで貯めた分と合わせておく。そうすればその簡易おまるは再利用できるから。
使用前を覚えていれば完璧に仕分けられるので汚れも臭いも一切なし。
俺の【収納】には、魔物の腸だけじゃなく、勇者一行の排泄物がつまった簡易おまるや排泄物そのものが山のように格納してあるのだ。
イヴに貸したのはちゃんと未使用分として取り分けておいたやつ。
イヴは当初かなり恥ずかしがって拒否ったが、俺が年老いてシモがゆるくなったときにイヴが世話することを許可するという謎の約束のおかげでなんとか慣れてもらった。
自分の下の世話はもっと簡単だ。
俺は、長い事トイレに行っていない。
膀胱や大腸の中にあるものも「俺に触れている」状態だから、直接【収納】行きにできるのだ。
初めのうちは自分の大腸の形とかわからなかったが、様々な試行錯誤の結果、俺の【収納】には「俺・尿」、「俺・大便」、「俺・下痢便」、「俺・精液・発射直前」などが溜めてあるのだ。
最後のは正直「生きている」気がしなくもないのだが、なぜか【収納】できている。
イヴみたいに仮死状態でも【収納】できてたし、まだまだ自分の【収納】能力は解明しきれていないのが現状。
● 主な登場人物
・小谷地
地球人。二十五歳。クリストバルコロへ異世界召喚され亜空間への収納能力【収納】を得た。特級リュクク。魔力器官を移植された。
・母魔王
クリストバルコロの十一代目魔王。勇者パーティに倒された。現在その骸は小谷地の収納の中。
・イヴ
勇者パーティに倒されたクリストバルコロの魔王の娘。正式名はイゥヴェネッシェーレ。魔王の子は子宮内で外のことを学習するため、多くの魔法や日本語をも学んだ。【仮死化】により魔王の子宮内で仮死状態だったため魔王の骸と一緒に収納されていた。
・ヨー・ミズイー・ヨイス・デドーショ九世
頭髪がない代わりに頭のてっぺんに角みたいな突起がある男の子。五百年前に生きていたが、現在は「生きていない」状態。小谷地の【収納】により森の民の遺跡から脱出成功。
・屍戦士、屍騎士、屍大戦士
ヨーが五百年かけて集めた部下。見た目はスケルトン。現在は、小谷地の亜空間に格納されている。
・呪いの紡ぎ手
老人の生首だけみたいな姿の霊体。人を屍戦士化する呪いの力を持つ。遺跡の守り神的存在であり、大広間から出られない。
・ケンヤース
ヨーが警戒していた相手。デドーショ王国の王位を簒奪し第十代を名乗ったが、その幼き息子タスミー第十一代王のときにクーデターにより一族もろとも国を追われた。チャンノーのご先祖様。
・チャンオン
ヨーの婚約者。神の声の伝え手、であるようだ。妹が一人いた。
・チャンケオ
チャンオンの妹。ケンヤースの妻となった。チャンノーのご先祖様。
・チャンノー
幼女王。ケンヤース王の直系子孫でデドーショ王国第二十四代国王(自称)。意外と逞しい。
・ナスク王国騎士団
チャンノーを追ってきた者たち。リーダーを含む五人とも遺跡内で死亡。
・森の民
シスドレクフラー大陸の大森林に住む、背の高い種族。ウンコは緑色。
・レオメトラ
クリストバルコロの勇者。魔王討伐の旅出発当初は十六歳。使命感に燃え諦め知らずの正義の美少年。
・マリーエカ
クリストバルコロの剣士。二十三歳の姉御系褐色美女。バカ強いし、すごくデカい。




