#10 全裸を量産する男
割れんばかりの歓声。
『勝者ッ! 飛び入りッ!』
俺はスッカーラの赤パンツを高々と掲げた。
まあ、何のことはない。魔法薬で速度を上げた状態で相手のパンツに触れて【格納】して、瞬時に手の中へ再び出しただけなんだけど。
『新しく漢一族となったお前には新たな名を授けよう。今後はモーンガイ・漢と名乗るがよい。空から落ちてきた、という意味を持つ名だ』
『モーンガイ!』
『モーンガイ!』
『モーンガイ!』
周囲からの温かみのある名前コールと拍手――この世界でも、拍手って好意的な解釈で良いのだろうか。
【会話理解】は会話以外は翻訳してくれないからなぁ。
『モーンガイよ。休むか続けるかを選ぶがよい』
あー、それ、連戦できるなら助かるなぁ。
最悪な下位三人になりたくなくて「薬・加速装置」を使ったんだが、これ一定期間経つと反動でまた同じだけ速度が下がるから、この先どうしようって思ってたんだ。
『続ける』
『チッ、そのまま休んでくれたら棄権扱いになったのによ』
スッカーラの舌打ちが聞こえた――あっぶねぇぇぇ。そんなルール聞いてないぞ?
『モーンガイ! お前は頭側の控えへ』
『はい』
『マチジー! お前は尻尾側の控えへ』
『承知ッ!』
『見合って!』
今度の相手は、ガチムチマッチョ。
『始めーッ!』
一歩だけ前へ出たマチジーは大きく右足を上げた。
『いかに貴様が素早かろうが、真の漢は筋肉がものを言うッ!』
と、シコを踏むように儀式円の床へ叩きつけ――めり込んだ?
マチジーの右足は足首まで埋まっている。
さらに左足も高々と上げ――俺はもう駆け出していた。
クリストバルコロの魔物で、何か技を出すためのルーティーンがあるタイプってのが居た。
そのルーティーンを完成させると大技をぶっ放してくるタイプ――しかし俺が到着するよりも早く、左足までもが足首までめり込んでしまった。
『これでパンツの抜き取りはできまいッ!』
あー、そっち?
すんでの所で接近を踏みとどまって損した――いや、そうでもないか。
凄まじい風圧を受けたから。
張り手だった。マチジーの無数の張り手。突き出すときには指を広げた手のひらで、腕を引く時は指先を閉じて。
筋肉だけでこの突風? それとも魔法的な何か?
ともあれ、このままでは近づき難い。
別の角度へと回り込んで接近したら、今度はそちらの方へ張り手の向きを変えやがる。
『ククク……いつまで逃げ戻っていられるかな? そんな浅はかな考えに俺が何も対策してないとでも? 喰らえッ! 俺の無敵嵐打ッ!』
まさか乱打の「らん」が「嵐」という字に置き換わっているのか? しかも響きは嵐打と聞こえる。【会話理解】が細かなニュアンスまで伝えてくるのはわかっていたつもりだが、こんな細かい中二病っぽい必殺技名まで変換してくれるとは――なんて一瞬思考がそれた直後、俺の体が風に持っていかれそうになった。
儀式円いっぱいに荒れ狂う暴風で。
マチジーは四方八方へ無数の張り手を繰り出している。それもただ突き出すだけじゃなく、張り手の軌道をカーブさせたり、ひねりを入れたりして。
『そーら浮いてしまえッ! そんな貧相な筋肉など、儀式円の外へ吹き飛ばしてくれるわッ!』
だが俺はここで慌てたりはしない。
浮きかけていた俺の足の裏が、儀式円の床へと着く。
そして俺は全身で風を受け止めつつ、真正面からマチジーの方へと向かってゆっくり歩き始めた。
『バ……バカなッ! 正面から受け止めているだとッ?』
本当に、役に立っている。クリストバルコロで勇者御一行と旅をした経験は。
実はこういうのも体験済なのだ。【収納】は、触れたモノを収納することができる能力――つまりこの風も。
赤いブーメランパンツ以外は何も身につけていない今なら全身で【収納】しまくりってわけ。
俺の【収納】は、さすがに運動エネルギーまでは格納できないため、収納した「風」は、「空気」として保存されるわけだが、それでも収納できないわけではない。
人はこういう意外なものに出会った瞬間に隙ができる。マチジーの表情にその隙を見つけたタイミングで猛ダッシュして指先でマチジーの赤パンツを【収納】した。
バックステップでマチジーから離れつつ即座に【収納】から手の中へ赤パンツを戻すと、それはマチジーの起こした風にはためいた。
『勝者ッ! モーンガイッ!』
『続ける!』
「薬・加速装置」の効き目はまだ十分に残っている。
今のうちに少しでも先へ進んでおきたい。
女体化させられてこいつらの子供を産まされるなんてのだけは絶対に避けたいから。
『いいだろう。フフフ。この私をそこの二人と一緒に考えてもらっては困るよ』
マチジーよりも一回り体の引き締まった男が儀式円の中へ飛び込んできた。空中をくるくる回転しながら。
『俺の名はダイロツ! 秘術師の家系に生まれた俺は筋肉に加えて全てを見抜く秘術の瞳ハハーンを持つ!』
秘術ってのは、魔法の類いなのかな?
『ハハーンッ! ここだッ!』
ダイロツは片手でマチジーの喉を突き上げ、足首までめり込んでいるその巨体を引き抜いた。
『ものごとには核となる点がある。俺はハハーンでそれを見極めることができる。核さえ押さえれば、マチジーのような巨体でも片手一本で軽々と持ち上げられるのだッ!』
そのままマチジーの巨体を儀式円の外へと放り投げる。
マチジーもさすがに自ら回転にひねりを加え、儀式円の外に膝をついて着地したが。
その間にダイロツ自身も頭側の控えへ移動していた。
『フフフ、早く控えるんだな』
皆さん、身体能力が凄すぎる。
俺も慌てて尻尾側の控えへと移動する。
しかし一生懸命鍛錬してあの強さを手に入れた人たちに対し、真っ向から勝負せず、魔法薬でドーピングした挙句に【収納】を使って「まわしを下ろす」みたいな卑怯な作戦で勝利をもぎ取って本当に申し訳ない。
『見合って!』
負けたくないから卑怯な手はやめないけどね。
『始めッ!』
『貴様の弱点を見極めてやるわッ! 見抜けハハーン!』
などと長い口上の間に全力ダッシュで近づいた。ダイロツが『ハハーン』の『ン』を言い終えぬうちにその赤パンツへと触れ、奪う。
沸き立つ観衆。
『全裸量産!』
『モーンガイ!』
『全裸量産!』
『モーンガイ!』
なんだか嬉しくないコールが増えている。
『勝者ッ! モーンガイッ!』
勝つ度に歓声が大きくなる。
『ぬぬぬ……まさか、見抜くよりも早く仕掛けてく』
言葉が途中で途切れた――ダイロツが居ない?
代わりに、そこに立っていたのは足だけ異様に筋肉の発達した上半身細マッチョ。
『奴は漢一族のはしくれでありながら、筋肉以外に頼る軟弱者よ』
『シッソー!』
『シッソー!』
『シッソー!』
これまた大人気だな。
『ククク……あのシッソーを俺たちと同じだと思っていては痛い目を見るぞ』
儀式円の外側で、股間を両手で覆ったマチジーが不敵な笑みを浮かべる。
『フフフ……その通り。シッソーの速さは貴様以上だ。なんせあのエビフーライやヒーホーと並び称される漢!』
その横には同じく股間を両手で覆ったダイロツまで。
と、視線を正面に戻したとき、そこには既にシッソーが立っていた。
『モーンガイよ、お主が勝ち名乗りを受けたあの一瞬で、シッソーはダイロツを俺の隣まで運び、更にお主の前へと移動したのだ。お主にそれが見えたか?』
実はなんとか見えてはいた。魔法薬によるドーピングは、筋肉的な素早さを全体的に上げるのだが、その中には眼球を動かす筋肉も含まれているので。
『余裕の表情だな』
いやこの表情はなんというか日本人特有の、恥ずかしいときの照れ隠し笑いなんだが。足の小指を家具の角にぶつけたときみたいな。
だってほら、こっちはドーピングだから。
後ろめたさはともかく、もう三勝はした。これで女体化の憂き目には合わなければよいが。
ただ後出しルールがまだあるかもだからなぁ。
『誰が相手でも、精一杯頑張るだけです』
シッソーが俺の前に来たということは、シッソーが尻尾側の控えで、俺は今度は頭側か?
シッソーを避けて頭側の控えへ移動しようと一歩出した足が、控えから出ていなかった。
いやシッソーが俺をいったん持ち上げて控えへ戻したの、見えてたけどな。
『モーンガイよ。テメェの控えはそのままだぜ』
歓声がわっと湧く。
『逆控えだッ!』
『逆控えッ!』
『逆控えッ!』
なんだなんだ。また新ルールか?
『事情がわからず申し訳ない』
シッソーはもう頭側の控えへ戻っている。
おいおいルールの説明がなしのままかよ。油断できないな。
『見合って!』
どうにもあの速さ、ドーピングでもギリ届かないっぽいんだよな。
なんせ俺、ベースとなる身体能力は普通の人間だから。
移植されたイヴの魔力器官が定着したら、レベルアップして能力値も増えてくれるのかな。
『始めッ!』
なので次の秘策を実行に移した。
一歩前へ出たと同時にさっきのアレを【収納】から取り出したのだ。
いける保障はないが、無策のままだとさっきみたいに持ち上げられて場外へ放り出されるかもだし。
俺が取り出したのはマチジーとの対戦時に取り込んだ風を全て。
ただし風のままじゃなく、空気の塊として。
【収納】に格納したものは、収納した状態のままを維持できるし、バラすなどの整理もできるが、生き物と時間が収納できない。
この仕様のおかげで、収納した食べ物は腐敗菌の影響は受けないし、温度もそのままだったりする。
そして、もう一つ、慣性も収納できない。
飛んでくる石を、ぶつかったと同時に【収納】できたところで、【収納】から取り出した石はもはや運動エネルギーを失っているのだ。
過去に何度も実験されたことがあると、あの上級リュククの黒人のおばさんが教えてくれた。矢で射られたと同時に【収納】へ格納を試み、それを出すときに発射できないかどうかを。
何人かは死んだと聞いている。結果的にそれを可能としたリュククは一人も居らず、現在ではもう実験自体もされていない。
本当に良かった。【収納】がそんな便利すぎる仕様じゃなくて。
それにもし触れたと同時に収納できたとしても、先端が刺さるには刺さるのだから体に傷は残る。
とここまで散々、否定しておいて、実は俺、収納するタイミングを測る練習自体はかなりやり込んだんだよね。
魔物が起こした暴風を、風と飛ばされたものごと【収納】する、そんな訓練を。
あれのおかげで周辺視野は鍛えられたし、タイミングを測るのも上手くなったとは思う。
だからかな。
俺はタイミングを合わせて分厚い空気の層を押し出した。シッソーが俺に近づく直前に――その層が、シッソーの接近をわずかに拒んだ。
本当に一瞬だった。二人の間に、密度の濃い押し潰されたエアクッションが現れたのが。
でもその一瞬が、俺の速度をシッソーの速度へと近づけた。なんせ俺はそのエアクッションを【収納】で無視できるから。
伸ばした指先に赤パンツが触れる――【収納】へ。そして手を引くと同時に、赤パンツを【収納】から取り出し高く掲げた。
『そこまでッ! 勝者ッ! モーンガイッ!』
歓声を全身に感じる。花火大会を間近で観たことがあるけれど、あのときと同様にドンと体に響いてくる感じ。
いや実際に響いているなコレ。
全身には酷い倦怠感と重たい筋肉痛。歓声も筋肉痛に響く。あと指先に残るシッソーの股間の感触。全部しんどい。
『続けるかい? 使い果たしたって感じだけど』
向こうの控えにイケメンマッチョが立っていた。
棄権に知らされていないルールがあったら、ここまでの勝ちが消されてしまったら、そんな不安が俺を再び控えへと立たせる。
『……続ける』
とは言っても正直ここから先は無理ゲーだ。
歓声は明らかにあっちの方が多い。
なるほどあのイケメンマッチョが『エビフーライ』か。
そういやエビフライ、好きなんだけど長いこと食べてないなぁ。
『見合って!』
『エビフーライ』に時々混ざる『全裸量産』と『モーンガイ』に背中を押され、ドーピングが切れその反動で全身筋肉痛の俺は、控えで必死に構えた。
『始めッ!』
気がつくと俺は場外に居た。
動体視力が追いついてなかったが多分、エビフーライにやんわりと儀式円の外へ押し出されたようだ。
『続けるか?』
さっきから儀式円の縁で仕切っている全裸の漢一族が俺に尋ねてきた。
彼らの目にそう映っている通り、正直、俺の体は悲鳴を上げている。
それでも俺には諦めるという選択肢はない。
『もちろん』
俺が儀式円の中へ一歩踏み出すと、観客たちから『モーンガイ』コールが起きた。
声援がこんなにも嬉しいだなんて。
そんなものとは無縁の生活をしてきたから。地球でも、クリストバルコロでも。
指示された頭側の控えへ到着したときにはもう、次の対戦相手が控えていた――んんん?
一瞬、女性かと思った。
そのくらい、なんというか、艶っぽいというか、エロいというか。
他の連中と比べて一人だけ全体的に体が華奢で丸みを帯び、右手は両胸の先端を、左手は股間を隠すように添えられている。
やけにモジモジした感じだし――待て待て。これは罠かもしれない。
『見合ってぇぇッ!』
今日一の『全裸量産』コールに支えられ、構える。
対戦相手――『ビーン』の名を呼ぶ者は誰もいない。
『始めぇぇぇぇッ!』
開始コールにも力が入っている。
俺は歯を食いしばって、前へと進む。
ビーンも、手ブラ手股間スタイルのままこちらへにじり寄って来る。内股で。
筋肉痛に負けている場合じゃない。
対戦相手の中で唯一、実力で――いやデバフ状態の実力で勝てるかもしれない相手なのだから。
この動作や態度が罠じゃなければ、だが。
ええい。迷っている場合かよ。
次の一歩を大きく踏み出した――するとビーンは意外な反応を見せた。
『ヤダッ』
後退したのだ。
これが罠じゃないのだとしたら、なるほど観客が彼(だよな?)の名前をコールしないのも納得できる。
筋肉痛を押して構えながら全身する俺と、少しずつ端へ追い込まれてゆくビーン。
白熱する『全裸量産』コール。
俺は手をすっと伸ばした。
『ヤッ』
ビーンは尻もちをついて転ぶ。
罠じゃないよな、とこれ何度目の自問だ?
だがビーンはそのまま両膝を揃えて片手で後退る。右手はずっと手ブラ状態を崩さずに。
油断しないよう気をつけつつもさらに踏み込む。
ビーンの左手が儀式円の端である出っ張りに触れ、その視線が一瞬こちらから外れた。
そこへ踏み込んだ。
筋肉痛はホラー映画の衝撃シーンに似ている。静寂のなか急に飛び出して来る音や映像にビックリするように、安静にしようとしてビリッと来るから痛みを強く感じるのであって、痛みに耐えながら動きつつければ――痛いには痛いが動きはビクつかずに済む。
痛みに耐え、ビーンの赤パンツを【収納】経由で剥ぎ取った。
さっきデバフ状態の実力で、とか自分を鼓舞したが、この【収納】裏技はやっぱ卑怯だよな、などと、勝利の証を高々と掲げつつ心の中でビーンに謝った。
だってこいつ、半べそかいてるんだもん。
なんかすげー悪いことした犯罪者っぽいじゃないか――イヴが仮死状態のままで良かった。良い子には見せられないよ。
そんな葛藤も轟く大歓声にかき消される。
『勝者ッ! モーンガイッ!』
今度はさっきまでビーンが居た控えへと入る。
次の対戦相手は、これまたバランスの取れたプロポーションの見事なマッチョ。
異世界だというのに、地球のマッチョと同じ様なポージングをしている。
『見事だッ! 挑戦者モーンガイよッ! 俺はお前を認めよう!』
観客がわっと沸く。
『ブフラー最終試合ッ! ヒーホー対モーンガイッ! 見合ってッ!』
俺は構える。
指先まで筋肉痛になるのかよってくらい痛い。
だがそれでも。
『始めぇぇッ!』
一歩踏み出す。
相手のヒーホーも一歩を踏み出した――というか片足で跳んだ。儀式円の真ん中まで。
『来なよ』
ヒーホーはその場で両手を前へと突き出し、構えている。
地球のプロレスとかで見たことがある。
俺はもう素早くは動けない。
マッチョの握力とかすげー痛そうではあるが、ここでこの申し出を断れるほどの胆力もない。
ここの観客たちが何を嫌い、何を応援してくれるのかは、さっきのビーンとの対戦で嫌ってほど理解した。
それに最終試合だと言っていた。最後の最後の秘策を使う時だろう。
俺は痛みを押して儀式円の中央へと向かう。【収納】から口の中へ出した「薬・超マッチョ」を噛み砕きながら。
魔法薬は重ねがけすると副作用が長引くし、一度に複数の魔法薬を使用すること自体、危険性が増す。
それでも、この観衆の前でみっともない姿は見せられない――いや俺こんなキャラじゃないんだが。
重なったドーピングが痛みを少しだけ紛らわせてくれる。
『やはり奥の手を隠し持っていやがったか』
ヒーホーは白い歯を見せて不敵な笑みを浮かべる。
俺の手とヒーホーの手とが組み合う。
指に、腕に、肩に、背中に、腰に、ヒーホーの力強さを感じる。
そこからは手を組み合ったまま引いたり押したりポジションを変更したり。
だが妙な違和感があった。
ヒーホーの筋肉は、はっきり言ってドーピングした俺の筋肉よりも遥かに強くしなやかで重たい――はずなのに。
消極的というか、攻めてこないのだ。
ふとヒーホーが俺の手を強く引き、互いの顔が近づいた。
そのとき俺は自分の耳を疑った。
『勝たせてやるよ』
ヒーホーが小声でそう囁いたのだ。
● 主な登場人物
・小谷地
地球人。二十五歳。クリストバルコロへ異世界召喚され亜空間への収納能力【収納】を得た。特級リュクク。魔力器官を移植された。テイワにて『モーンガイ・漢』の名を与えられた。
・母魔王
クリストバルコロの十一代目魔王。勇者パーティに倒された。現在その骸は小谷地の収納の中。
・イヴ
勇者パーティに倒されたクリストバルコロの魔王の娘。正式名はイゥヴェネッシェーレ。魔王の子は子宮内で外のことを学習するため、多くの魔法や日本語をも学んだ。【仮死化】により魔王の子宮内で仮死状態だったため魔王の骸と一緒に収納されていた。
・ヨー・ミズイー・ヨイス・デドーショ九世
頭髪がない代わりに頭のてっぺんに角みたいな突起がある男の子。五百年前に生きていたが、現在は「生きていない」状態。小谷地の【収納】により森の民の遺跡から脱出成功。そして再び【収納】内へ戻ることを望んだ。
・屍戦士、屍騎士、屍大戦士
ヨーが五百年かけて集めた部下。見た目はスケルトン。現在は、小谷地の亜空間に格納されている。
・漢一族
謎の全裸一族。ブフラーという競技で成人の儀を行う。成人の儀参加者は赤パンツを履いているが、多くの人たちが股間に傷を持つ。
・スッカーラ・漢
小谷地が急遽参加することになった成人の儀ブフラーにて初戦の対戦相手。身軽だったが魔法薬でドーピングした小谷地に敗北。
・マチジー・漢
ブフラー二戦目の相手。圧倒的な筋力で風を起こしたガチムチマッチョだが、風を【収納】して無効化され敗北。
・ダイロツ・漢
ブフラー三戦目の相手。ものごとの核を見抜く秘術を使えるが、その秘術の瞳ハハーンを使い終える前に敗北。
・シッソー・漢
ブフラー四戦目の相手。魔法薬ドーピングした小谷地よりも早く動ける下半身マッチョだが、風の塊にたじろいだ一瞬の隙をつかれて敗北。
・エビフーライ・漢
ブフラー五戦目の相手。イケメンマッチョ。魔法薬ドーピングが切れた小谷地にらくらく勝利。
・ビーン・漢
ブフラー六戦目の相手。華奢でやたら色気がある。終始逃げの姿勢で儀式円の縁まで追い詰められ敗北。
・ヒーホー・漢
ブフラー七戦目の相手。バランスの取れたマッチョでどう見ても実力者なのだが、小谷地に怪しい提案を持ちかけた。




