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精霊と妖精のシリーズ

精霊壺の精霊

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/07/20



 俺は魔道具の精霊ぃー。


 普段は精霊界で暮らしている。


 しかしご主人に呼ばれたら、人間界へ行かなければならない。


 まあ、仕方ないわなぁー。


 人間は弱っちい。


 ちょっとした事ですぐ死ぬから。


 だから強い精霊が助けてやらんといかん。


 でも何を間違えたか、近頃の人間は勘違いするようになった。


 好きに呼び出せるから自分達の方が立場が上だって思う様になったんだ。


 別にそういう事ないんだけどなぁー。


 俺達善意で協力してやってるだけなんだけどなぁー。


 事実理不尽な呼び出しはシカト決めてるし。


 でも人間って信じたい事しか信じない弱い生き物だからなぁー。


 だから事実が広まらない。


 ん?


 おやお呼び出しがかかってる。


 いま模型作ってるところだから、いそがしいんだけどなぁー。


 無視しよっかなぁー。


 俺の今のご主人、いっつも女の人はべらせながら、キラキラで全身を着飾ってるから好きじゃないんだよなぁー。


「たしゅけれ、せいれいさーん」


 あれ。


 子供の声だ。


 知らない間にご主人死んじゃったのかな。


 これまでに三回くらい呼び出しを無視したからなぁー。


 あと、最後に見た時に黒服のやべーやつらに追いかけられてたからなぁー。


 敵が多い人生だったし、死んだならしゃーない。


 なむなむ。


 それで、持ち主が変わったのかぁー。


 じゃあ仕方ない。


 ただでさえ弱い人間よりさらに弱い子供は、助けてやらないとなぁー。


 ほいさっと。


 あっ、つま先ひっかけて模型こわれちった。


 ぴえ~ん。


 でも行かなくちゃ。


「よばれました精霊ですぅー」

「たしゅけれ、せいれいさーん(変声魔道具)。ふん、やっときたか精霊め(真面目になって)」


 って、まだ生きとったんー?

 ご主人。


 声偽る魔道具持つなら、もっと別の魔道具にしとけばよかったのになぁー。



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