↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

眉毛の家出

掲載日:2022/06/18

 ある朝僕は鏡を見て驚いた。

 眉毛が家出していたのである。正確には顔出と言うべきか。

 眉毛がどこにも見当たらない。剃ったわけではない。どこかへ消えてしまったのだ。

 困ったが、会社へ行かなければならない。

 課長に怒られた。

「おまえ、眉毛を剃ったのか? 我が社の社員らしく、きちんとした格好をしろ!」

「いや、これは剃ったのではなく、眉毛がどこかへ家出してしまったんです……」

「下手な冗談はやめろ!」

 女性社員がクスクスと笑っていた。

 次の日僕は鏡を見てまた驚いた。

 眉毛が口髭の部分に帰ってきていたのだ。

 困ったが、会社へ行かなければならない。

 課長に怒られた。

「おまえ、眉毛を剃るばかりでなく、髭なんて生やしたのか? 我が社の社員として、きちんとした格好をしろと言ったはずだ!」

「いや、この髭は眉毛なんです……」

「おまえ、私を馬鹿にしているのか?」

 女性社員がまたクスクスと笑った。

 その次の日僕は鏡を見て安心した。

 眉毛が元の位置に帰っていたのだ。

 僕はほっとして会社へ行った。

 課長の眉毛がなくなっていて驚いた。

「課長、眉毛を剃ったんですか? 我が社の管理職として、よいのでしょうか?」

「いや、これは剃ったんじゃないんだ……」

 わかっていますよ。家出されてしまったんでしょう?

 僕は女性社員と共にクスクスと笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。