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ブランクストーリー(仮)  作者: キー
第一章
5/71

4話 試験


試験当日。


ボクが受ける王立魔法学園は権力や地位を笠に着る行為は禁止されている。

なので、出自を問わず実力があればちゃんと評価される。


試験は筆記と実技の2つ。


筆記は1部屋50人ずつぐらいの人数に分かれてだった。

問題は無い、と思う。


実技はいくつかの会場に分かれて実施するみたいで、掲示板に張り出されているらしいけど。


ボクの試験会場は第5訓練場か。

学校って広いんだな〜。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



そして実技試験。


試験内容は

一つ、設置された的を破壊すること。

二つ、1人ずつ行うこと。

の2つだけだった。


『では受験番号順に実施しますので、151番の人からお願いします』


茶色の髪をアップにした試験官らしき女性が、キラリと光りそうなメガネを上げながら言った。


あ、ボクが最初だ。

「破壊すること」か、いつもやってる貫通だとダメかもしれないな。


そんなことを思いながら掌を的に向ける。

パァン!

『『『っ⁉︎』』』


音の発生地点を見ると中心に大穴を開けた的が残っていた。


ざわざわ


なんだか騒がしいな?


『おい!アイツ今詠唱してたか?』


あっ、そうだった。

無詠唱って珍しいんだった。


『本当に破壊した⁉︎、いえそれよりも無詠唱であの威力⁉それに今のは水?』

そして試験官さんは周りとは別の理由で驚いている。


えっ?破壊することって言ってたよね?


『あの〜、何かダメでしたか?』

『あ、ごめんなさい‼︎なんでもないわ!的を用意して少し時間を空けた後に再開します』


慌てた様子で指示を出し、他の職員が的を交換して10分ほどで試験が再開された。


良かった。失敗したわけじゃないみたいだ。


『では、再開します。破壊できなくても魔法の練度を見ますので、得意な魔法を全力で放って下さい』

『ハイ!行きます!』


『猛よ炎!全ての敵を払う業火となれ!』

『ファイヤーボール‼︎』

小さい火が的に向かって飛んでいく。

……ボンっ!

的に当たって火が消えた。


……?


『ふう』

『はい、次の人』

っ⁉︎


『お願いします!』


『荒れよ風!切り裂く刃となりなぎ払え!』

『ウインドカッター!』

……ザっ!

的に小さい傷がついた。


……。


『ふう』

『はい、では次の人』

っ⁉︎


ボクもしかしてやり過ぎた⁉︎


その後も続く試験にそう思わずにいられなかった。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



試験後、魔法学園教職室では。


『…以上が試験の結果になります』


『聞いてはいましたが、実際に目にすると驚きですね』

『英雄に育てられた子か』

『この結果を見ると…』

『ええ、無詠唱に加えて威力も確かです』

『これウチら教えることあるのか?』

『世の中を知ってもらうことが目的みたいですよ』

『なら他の生徒と一緒に学園生活を送ってもらいましょう』


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