物語によく出てくる白髪について
わかりやすくするため、黒髪を前提で書きます。
茶髪、金髪には触れません。
誤字報告ありがとうございます!
訂正いたしました。
意外と知らない人が多いなぁと思ったので、私が知っていることを少々。
知っている方は、お読みになる必要はないと思うのでブラバをどうぞ〜。
では!
例『――翌日。彼は、あの事が相当ショックだったのか、美しかった黒髪が真っ白になっていた』
文章の良し悪しは置いておき、こんな感じのお話って読んだことありませんか?
普通、一晩で髪が真っ白になるとは考え難いのです。
過度なストレスではあり得るだろう?
いいえ。残念ながら無いと私は思うのです(専門家ではないので、断言はできませんが)。
毛髪は、生えてくる前は黒色ではありません。
白色なのです。
毛根のメラニン色素によって黒髪になって出てくるのです。
(皮膚の構造や細胞の正式名称は、気になったらお調べ下さいませ)。
そのメラニン色素は、毛母細胞のメラノサイトで作られるのですが、過度なストレスや老化、薬の影響などで作られなくなったり、消失してしまうそうなのです。
ですから、生えて来た髪が白髪になることはあっても、もう生えている髪が突然白くなるとは……。
ブリーチを経験したことがある方はご存知でしょうが、黒髪を白色まで抜くのって相当大変ですよね?
逆に白髪を染めた方は、日にちが経つと退色してしまいキラキラとしてきたりします。
それはあくまでも、キューティクルから入った染料が抜け出たりが原因だと思われます。
ファンタジーなどで、外的要因や、髪にまで魔力でも流れていてそれが止まった――そんな設定なら、突然白髪になるのも有りな気がしますね。
ファンタジー以外なら、ちょっとだけ豆知識として覚えておかれるといいかもしれません。
創作のお役にたてたら幸いです。
余談ですが、ストレスや血流の悪さでメラノサイトがお休みしている場合、改善されると黒髪が生えてくる場合もあるのだそうです。
お読みくださり、ありがとうございました!