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なりあがりシスターズ!

 はてさて。

 普段から百合を好む私こと水戸なつなのですが。

 近頃、無事見事に私の友達が百合カップルになりました。

 言わずと知れた唐津ひなちゃんと会津さえちゃん。


 百合営業を始めた頃はお互いになんか距離感あったけど。

 なんか段々距離感が埋まっていっていったように感じる。

 そしてさえちゃんの告白やあゆなつ祭を通して、その絆は強くなった。

 これからどんな百合を見せてくれるのか、正直楽しみでもある……じゅるり。


 それはそれとして。

 私はというと、かえちゃんやあゆちゃんの三人で色々話すことが多くなった。



「でさー……昨日もさえのやつ朝帰りでやんの。もうCまでいってんじゃないのか?」


「どうだろうねぇ……それはそれで捗るけど。じゅるり」


「うう……私のさえちゃまが。さえちゃまは……さえちゃまは私のママなのに……」



 万事、こんな感じのあまり意味のない女子トークを繰り広げている。



「それはそうとそろそろ仕事の時間じゃないのか?あゆみ」


「あ、そうだった。それじゃまたね、二人とも」



 あゆちゃんはかえちゃんに軽くハグをすると店の外へと駆けだしていった。

 あゆちゃんはあんな性格だけれどなんだかんだでレギュラーのラジオ放送を持ってたりする売れっ子だ。

 私達が自分たちの事務所で配信している『なりあがりシスターズ』とは訳が違うのだ。



「はー……かえ達もラジオ放送して―なぁ……」


「まぁこればっかりはしょうがないよ……」



 事務所の力とかあるしねー……。

 私達が所属している事務所はどちらかというと演劇方面にコネがある。

 ラジオは一応放送しているけれど先輩たちが順番に出演しているという感じ。

 私達がMCになるのはいつになるのやら。


 けれどこれからも私達は邁進していくんだろう。

 演じる事が好きで、皆に楽しんでもらうことが大好きなのだから。

 だから私達はこれからも。



「ねぇねぇかえちゃん。次は皆でオンラインバースデーパーティーでもやらない?」


「んあ?だれか誕生日だったか?」


「えーっと……私」


「おまえかよ!誕生日会って自分で発案するもんじゃねーだろ」


「その辺が私らしいところ、だよ~……」


「まぁ……いいけどさ。じゃあその日はなつの家でオンライン配信だな」


「うん」



 これからも私達はできることを、できる範囲でやっていく。

 この流行り病の蔓延る街で。

 出来る事を続けていく。

 歩いていける道を歩き続けていく。

 その道が声優という道に繋がっていないかもしれないけれども。

 私達はそれでもなりあがって見せる。


 それが私達、『なりあがりシスターズ』なのだから。

ここまで読んでいただきましてありがとうございました。 

「なりあがりシスターズ!」の物語はいったんここで終わります。

これからも彼女達は流行り病の中、皆を笑顔にするために成長していくはずです。

その物語は思いついたら書くかもしれません。

その際はまたお付き合いいただければと思います。

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