ねこー。
読んでいただきましてありがとうございます。
ねこねこななりあがりシスターズ楽しんでいただければ幸いです。
「ねこー……」
さえは死んだ魚のような目をしながらそうつぶやく。
「やーん……。死んだような魚の目をしたさえちゃまも可愛い♪」
かえにまんまと騙されてあゆみに捕まってしまった。
かえと共にポラリスがステージに立つ条件。
それはさえと一緒に好きなだけチェキ撮影して良いよ権だったらしい。
「がーーーーーーっ!!!やってられるかーーーーー!!!!」
そもそもおかしいだろ。
なんでかえと一緒にポラリスがステージに立つのにさえが犠牲にならなきゃならないんだ?
ていうか、物陰から見てるののもなんか怖いし。
「ほら、さえちゃま♪ カメラに向かってニャーって言って、私と一緒にニャーって」
「に、にゃー……」
ぐぬぬぬぬ。
かえはかえで、なんか楽しそうになつやからひなと一緒に話してるし。
そもそも見た目は瓜二つなんだから、これはかえがやっても同じなんじゃないだろうか?
そう思い、さえは無言で引っ付いてくるあゆみを引きはがしかえの元に歩み寄る。
「かえ、チェンジ!!」
「いいじゃねーか、あゆみに遊ばれるぐらい」
「さ・え・は・そ・れ・が・い・や・な・ん・だ!」
「チぇ……我慢弱いなぁ……さえは」
「お前が入院してる間、さえは散々弄ばれたんだっ。こっちの身にもなれっ」
「えー……私、弄んでなんかいないよ? さえちゃまもかえちゃまと同じくらい可愛がってるし」
言いながら、さえの背筋をツツっとなぞるあゆみ。
きーもーいー!!!
「だったら、かえちゃまとさえちゃまのスリーショットチェキもとろ?」
さえの背中にのの字を書きながらそんな事をあゆみは提案してくる。
「い・や・だ!!」
「別にいいぞ?」
さえとは全く反対の答えをする双子の姉。
「かーえー……」
「べつにいいじゃん。減るもんじゃなし」
「減るわっ!!」
主にさえの精神力がっ!!
これだから元人気子役は図太い……。
さえは子役崩れのひきこもニートなんだっ!!
そんなに精神強くないっ!!
「これも大事な百合営業の一環だぞ★」
「さ、さえは……」
「ん~……どうしたのかな★ さ・え★」
からひなとかえの表情を交互に見ながらさえは言いよどむ。
その様子を見ながらかえはニマニマとにやついている。
くそー……かえのやつ分かっててからかってくるし……。
「姉妹百合も尊いけどあゆみもその中に加えてっ♪」
「はいはい……それじゃ今度はかえがあゆみの相手してやるから、さえはひなと仲良くなー」
かえはさえの背中をぽんとひなの方に押すと入れ替わるようにあゆみの手を引っ張っていった。
まったくこの姉は病み上がりのくせに何でこんな元気なんだか。
大きくため息をつきながら、さえはひなの元へと駆けよっていった。




