りにゅーある!
「さてさて、今日も始まりました『なりあがりシスターズ』」
いつもの様に軽快なトークでひなは話を進める。
ただ今までと違うのは。
ひなのすぐ隣にかえやなつがいること。
長い間発令されていた緊急事態宣言が解除されたことで、集まって配信することも可能になったのだ。
今まで集まって配信をすることができなかったので、今日は集まってできる配信の第一回目という事になる。
「リニューアル記念という事でかえ、なつは何か一言あるかな?」
「ひな姉とかえ姉といちゃ百合が傍で見れて嬉しい……じゅるり」
「あー……はいはい、なつはそういう子でしたね。百合脳のなつは放っておきましょう」
言いながらひなはかえに視線を移す。
かえはコクリとうなずくと。
「かえはからひなやなつと一緒にお喋りできて嬉しいな★」
至極真っ当な回答を返してくれる。
こういう時のかえはとても心強い。
ひなは机の下でかえの方に手を伸ばすと。
かえもその様子に気付いたのか、ゆっくりとその手を掴み握り返してくれた。
「うへへへぇぇぇ……ここに生放送中なのにいちゃいちゃしてる百合カップルがいますー」
その様子を目ざとく見つけたなつが視聴者に向かって実況する。
なつの言葉にひなとかえは顔を真っ赤にして慌てて繋いでいた手を放す。
「うう……なつうううううう……」
ひなはなつを恨めしそうに見つめながらコメントをみる。
そこには。
『生百合キター(*ノωノ)』
『ありがとうございます、ありがとうございます』
『もっと百合百合してもいいのよ?』
等々。
百合を煽るコメントが多数。
カメラを構えているマネージャーOもヤレと手で支持をだす。
「えっと……私はかえとつきあってますっ!!」
「んなっ……!!」
ひなの言葉に思わず、語尾に★を付け忘れ、口をパクパクとさせるかえ。
「うへへへ……ひな姉大胆……じゅるり」
なつはとても嬉しそうに体をくねらせる。
……あ……あれ……?
なんかミスったか私と思ったのも束の間。
『ガチ百合キタコレーーーーーー』
『失望しました。ひなちゃんのファンやめて、なつちゃんのファンになります』
『これが百合……尊いぜ……ゴフっ』
更にコメント欄が盛り上がっていた。
百合営業がどんどん沼にハマっていく。
そんな感覚をひなは覚える。
けれど再び配信カメラの目の前で手を握ってくれたかえの手は暖かくて。
そんなことどうでも良いかな、と思ってしまった。
結局その日の配信は、ひなとかえの百合百合な姿を配信するだけで終わってしまった。
良いのか、こんなんで? とマネージャーOに問うと数字が取れれば全てよしっ!! と返されてしまった。
まぁ良いけど……。
チャンネル会員10万人まで、残り99951人。
読んでくださってありがとうございます!
百合営業中ななりあがりシスターズ。
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今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m




