表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ヒーローの死

作者: エルレルレ

僕のヒーローは亡くなった。この世からはいなくなったのだ。僕のヒーローは癌だった。もちろん、僕だって、ヒーローが普通の人間のように病気で亡くなることは理解してるし、僕のヒーローはただの人間だってこともわかってる。

でも、中学生の頃僕が憧れたあの人は紛れもなくヒーローでそれは今も変わらない。小さな体で大きな相手をノックアウトする姿。闘志むき出しで、大きな相手に立ち向かう姿。そして、ファンを大切にするあの姿。僕がはじめて出会った大人のヒーローだった。

そんな ヒーローはもう、この世にはいなくて、辛くて寂しくて、僕は世間でいう立派な大人の歳になったけど、やっぱり中学生の頃みてたヒーローにはまだまだ遠く及ばなくて、あのヒーローが与えてくれた勇気を僕は誰かにあげられるのかな。自分の周りにいる家族を悲しませるようなことばっかりする僕が、人のために何かできるのかな。

心の中でヒーローは僕に語りかける。「なぁ、お前、人生そんな長くねえぞ。もっと真剣に闘えよ。家族悲しませんなよ。お前はやれるよ。」って。僕はこれからヒーロの背中を追い続ける。もちろん、僕がヒーローの代わりにみんなの新しいヒーローになることは到底ない。でも、僕は大切な人にはヒーローでありたい。ありがとうヒーロー。僕も頑張るよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ