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第8話 異変の始まり
【博麗神社】
「行ったわね……」
博麗霊夢は、見送ったあと片付けをしていた。
「あとそこにいるんでしょ、スキマ妖怪」
「あら、勘が鋭いわね。なんでわかったのよ」
「大体分かるわよ。で、何の用なの?」
「……幻想郷に厄介な人が侵入したわよ。気をつけなさい」
「侵入……?結界で入れないはずでは?」
「それが分からないのよ、私の境界に引っかかったから確実だわ」
「そう、心に留めておくわ。あとあんたが送ってきた子人間の里に行ったわよ。私は行けないから見ていって頂戴………ってもういないし」
話の途中でもう八雲紫はいなくなっていた。
「ふぅ……今回の異変は少し厄介になりそうね」
八雲紫は一足先に人間の里に行っていた。
【???】
「うふふふ………皆さん平和に暮らしているようですね。私も混ぜてもらうとしましょうか。ひとまず準備をしなくては」
幻想郷の住民達は一部を除き誰も気づいていない。
しかしこの時点で、二人気づいている者がいた。
八雲紫。
そして………