第6話 文々。新聞
【博麗神社】
「………あれ?ここは……」
「あ、ようやく起きたわね……。あなた2日ぐらい寝てたわよ」
「2日?」
「そう、突然寝てしかもなかなか起きないからびっくりしたわよ」
「……」
そうだったんだ。やっぱりあれは夢だったんだ。気にするだけ無駄かな。
「どーも!文々。新聞でーす!」
「あー、文ね。新聞はそこに置いといてくれると助かるわ」
「はい。今回こそちゃんと読んでくださいね!……あやや?そちらの人は?」
「えーと、菅原時稀です。よろしくお願いします」
「なるほど。これまた新しい記事がかけそうですね!私は文々。新聞の射命丸文ですよ。是非、私の新聞読んでくださいね!」
「あー、こういうのはほっとけばいいのよ」
「………。それでは私は取材に向かいますので……」
ひゅっ!
あ……もうどこか行ってしまった……。背中に羽みたいなのが生えてたけど、あれは何なんだろ。余計に謎が深まってしまった……。
「あの……この新聞読んでいいですか?」
「どちらでもいいわよ。どうせ大したこと書いていないんだし」
「……あはは」
ぱらっ。
新聞に書いてあった内容を見てみると……
『プリズムリバー三姉妹の演奏会開催!』
『迷いの竹林走破大会、優勝者なし……』
『紅美鈴、連続サボり記録小野塚小町を上回る』
など、うーん分からないな……。正直何を言っているのかがあんまり分からない……。
ん?これは……!
「霊夢さん、私人間の里に行きます!」
「突然どうしたのよ」
「これです」
そう言って私は新聞を霊夢さんに見せた。
「あー、まあいいんじゃない。ただ私はついていけないけど、一人で行ける?」
「はい、なんとか頑張ります」
「そう、まあ頑張りなさい」
なんで私が人間の里に行こうとしたかって?
それはこの記事を見ればわかると思う。
『人間の里に謎の結界発生!他の世界に通じる結界か!?』
まあ勘だけど、なんか手がかりがありそうだな。
とにかく行ってみて損はないと思う。