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第4話 夢での回想ー前編ー
【???】
「……うーん。あれ?ここって……」
大勢の人に、信号機や高層ビルなどが立ち並ぶまさに都会の景色。
そう、時稀が元々いた世界だ。
「あれ、私戻ってきたのかな?」
ふとしたを見ると足がない……。
体もうっすらとして今にも消えそうだ。
「あれ?変だな……。感覚がない……」
不思議な感覚だった。そう、まるで夢を見ているかのように。
「私夢を見ているのかな?」
夢にしても周りの風景が現実的すぎる……。
ふと近くの時計を見てみると午後2時を指していた。
「午後2時っていうと……確か友達とパフェを食べていたはず……それなのにどうしてこうなっちゃったんだろ」
あ、そういえば能力がなんたらって言っていたような……。
今のうちに少しでも手がかりを探さなくては……。
とりあえず、周りを見渡して見よう……。って特にこれといったものはないか。
「………あれ?」
何かがおかしい。この風景は一つ間違っているところがある。
ここだ!これが能力の手がかりだ!
まあ恐らくだけどね……。