第2話 幻想郷とは
【博麗神社】
「「ふー………」」
私たちはお茶を飲んで一息ついていた。
「それにしても、紫。よくこの子を見つけたわね」
「まあ境界に入ってきたからね。だから私も見つけれたのよ」
「ふーん。ところで時稀だったっけ?この幻想郷についてどこまで知ってる?」
………。うーん。さっきも何もわからないって答えたような……。でも、まあいいか…。
「えと、全く知らないです」
「まあそうなるよね。さっきも知らないって言ってたものね……」
「……」
え……なんで覚えてたのに聞いたんだろ?
「そうだね、幻想郷っていうのは簡単にいうと、あんた達との世界とは違ったところかな……」
「は、はあ……」
幻想郷。
それは私たちからは決して入れない場所。だけどなぜか私は入れた。
それをこっちの言葉では"幻想入り"と言うらしい。
幻想郷には、人間や妖怪、神々などが住んでおり日々平和に暮らしているのだと。
そして、日々の中で起こる事故や事件は"異変"と呼ぶみたいだ。
なんかよくわからない……。ほんとにやっていけるのかな?はぁー、早く元の世界に戻りたいよ……。
「次はあんたの能力についてなんだけど……」
「能力……?」
覚えることが沢山ありそうだ……。