第14話 幻影異変 3.いつも通り?
【空】
「ひぇー……」
「あはははっ!そんなに怖がるなって、大丈夫大丈夫。落ちたりしないから」
「で、でも私高いところ苦手で……」
「まあまあ今から取っておきの所へ連れてってやるから」
とっておきって言われても……。
怖いものは怖いよ!
「ほら見えてきたぜ、紅魔館!」
「紅魔館……?」
魔理沙さんがそういってふと前を見てみると、紅い建物が見えてきた。
「あれが紅魔館ですか?」
「ああそうだぜ、吸血鬼か姉妹が住んでるんだ」
「吸血鬼って、あの吸血鬼ですかっ?」
「あ、ああどの吸血鬼かは知らないが……まあ吸血鬼だぜ」
ああ、どうしよう。私食べられる……。
「どうしたそんな顔して?」
「……帰りたい」
「はははっ!食べたりはしないから安心しろよ。そこまで凶悪じゃないぜ」
「はぁー」
「よし着いた!ここが紅魔館の図書館だぜ!」
「………図書館?」
図書館って言うと……
でも吸血鬼が住んでる建物の図書館って……まさか、人間の解剖室とかだったり?
まずい、本当に殺される……
「おーい!誰かいるかー?」
「………」
「おっ、いないみたいだぜ。時稀ー、ほら入るぞー」
「む、無理です……」
「なら無理矢理連れてくぜ!」
「ぎゃーー!やめてー!」
「誰………?」
……え、奥から声がしたよー……。
はぁ…もう逃げるのはあきらめよう…。
「なんだよパチュリー。いたのかよ」
「今忙しいの。帰って」
「えー、それはないだろー」
「その子は誰?」
「あー、こいつは菅原時稀って言うんだ!どうやら最近幻想入りしたらしいぜ」
「………まさか"関係者"じゃ……」
「そう探るなって。違うに決まってる……」
魔理沙さんがそういった途端……
どんっ!
建物が盛大に揺れた……。
「……!なんだ?」
「パチュリー様〜!大変です!敵です!」
「小悪魔、あなたどこいってたの?」
「ちょっと外に出ていたらふっと大きな球が現れて……それでいつの間にか敵がいて……それで……」
「もういいわ。大体分かった」
「おい、パチュリーそれって……」
「……はぁー。面倒なことに主犯者が現れたらしいわ」
「おいおい、それはまずいぜ……」
「………??」
当然轟音がなったと思ったら、みんな慌てだして……
もう嫌だー、本当に元の世界に帰りたい。
ところで、さっきから嫌な予感が的中し続けているのは気のせいだろうか?




