第9話 人間の里への道中ー前編ー
【道中】
「はぁ……森ばっかりだな…」
私は森の中を人間の里に向けて歩いていた。
まだ道があるから分かるけど、道がなかった時迷ったりしていなかったのだろうか?
昔の人ってすごいな……。
「ふぅ…ちょっと休憩しよう」
ふと周りを見ると一つの岩があった。
「あ、いいところに!……よいしょ……っと。それにしてもだいぶ歩いたな……」
博麗神社を出てかれこれもう2時間になる。
正直、足が限界だ。自転車とかがあればいいのに…。
あとさっきからなぜかちょっとひんやりするのはなんでだろ?
汗かいてるのに……。
「やあそこのあんた!あたいはチルノ!せいせいどうどう勝負するのよ!」
「ちょっとチルノちゃん!出ちゃダメって言ったじゃん!」
「ん?あたいはそんなこと気にしないのさ!」
「えっと……あなた達は?」
「あ、すみません。自己紹介が遅れました!私は大妖精です。よろしくお願いします」
「あたいはチルノよ!覚えておきなさいね!」
「は、はぁ……」
「実は私たちは道に迷ってしまって……人間の里に行きたいんだけれど……行き方が分からなくて……」
「あ、それなら私と一緒に行く?私もこれから人間の里に行くから」
「い、いいんですか?チルノちゃん、この人が一緒について行ってくれるって!」
「あたいは天才だから道ぐらいわかるわよ!」
「でも道に迷ったじゃん!」
「うっ……分かったわよ!一緒についていくわ!」
「わ……分かった」
本当に元気がいいな……。
しかも大妖精って子は背中から羽が生えてるし……。チルノって子はなんか氷っぽいのがついてるし……本当によく分からないや。
まあいいか。また歩き始めなくては。
より一層長い道のりになりそうだ。




