表裏一体の人形
最近元気がない風見先生です、深刻な事では無いのでご安心を、先生は負けないぞー!( ^ω^ )
さて今回はついに今回のクロちゃん登場か!?お楽しみに
「白髪で、白いジャケットにファーが付いていて、ズボンは黒、それでチェーンが付いててそこに十字架の真ん中を貫いてるネックレストップが付いてる、男を君は見たんだね?」
クランはその姿を想像しながら歩の話を聞いていた
「あぁ、更に俺にこう言ってた、もしお前がまだそこにいるなら、殺す、自分で決めろ、俺達とくるか、ここを捨てるかって…」
「うーん、考えずらいけど夢に入り込む異能力者はいるけど、うちにもね、まさか、夢の中で空間を作るなんて、出来ない事もないのかな」
クランはとうとう頭を掻き始めた
「ジョーカー…じゃないかな?ミスタークラン」
瑞咲が銀髪のメイドともにクランの部屋に入ってきた
「あ、メイドさんにさっきの先生、なんでここに」
歩は後ろを振り返って瑞咲達を見た
「これはドクターM、ジョーカーとは誰かな?」
クランは瑞咲に質問をする
「実は、ある事件が発生してね、アムルパタ、この日本から離れてアメリカくらいの場所かな、そこのグリットヤード研究所で極秘の実験を行ってて、人体にランダムで能力を開花させる薬の投与実験が行われてたんだ、僕も信じたくなかったほどにね、」
「で、彼らは世界中から名も無き孤児を誘拐して被験者として扱っていたんだ、ジョーカーもその一人、でも彼は、攫われる際、シスターが気付いて、彼を助けようとした、でもその研究員達は彼の目の前でシスターを銃殺した、更に彼が見たのは燃えている孤児院とその予兆を示すかのような火の中で燃え死ぬ夢、」
「彼はそれが印象が強かったのか、その実験に成功したものの、開花した能力は」
「血の王の血液【ブラッド、リア、モデル、ヴラド】でも彼は普通の吸血鬼になったわけじゃないんだ、彼はその耐性が開花する前世からあってね、火を近づけても太陽を浴びさせても、にんにくのネックレスをつけて一週間、放置しても、消滅はしなかった、」
「言えば弱点に耐性を持ってしまった、吸血鬼、それがジョーカーだよ、更にジョーカーは収容されてた特殊な檻を壊して脱走したんだ、そして、彼は研究員を皆殺しにして、研究所を脱出した、それ以来、消息が不明だったんだけどね、歩君だっけ?これを見たことはある?」
瑞咲は白衣のポケットから一枚の新聞を取り出して歩に見せた
「これって…東京駅で起きた電車の衝突事故の新聞か!?ニュースで見たけど」
歩は少し驚いていた
「知ってるようだね、そうこの衝突事故は誰かが分岐器をいじったなんて言われてるけど、それは違う、別の写真を見るとね…この白髪の男と黒いローブの誰かがその様子を乗客に紛れて鑑賞している姿が映っているんだ」
「こいつだ…俺が見た…夢の中で出てきた奴…」
歩の額から汗が出始める、歩はおびえていた、あの甘い声とその服装を思い出し体が震えだした
「やっぱりこいつがジョーカーなんだ…(おびえてるね…両肩の筋肉が痙攣を起こしてる)」
瑞咲は歩が怯えている事に気付いた、それほど歩にとっては恐ろしい夢だったのだ
「青年、もういいよ、ありがとう、琴未が待っているだろう?行っていいよ」
「私が途中まで歩さんを琴未さんのお部屋までお連れします、あ、歩さんのお部屋のご案内もしますね」
銀髪のメイドは歩の肩をさすりながらエレベーターまで歩いていく、
「彼には早すぎたかな、この件を話すのは」
瑞咲は少し後悔していた、歩はまだ一般人なのだ、その為に関係ない一般人を巻き込んだことを後悔していた
「いや、この件で彼はジョーカーを倒すカギになるかもしれない」
「それは、歩君が異能力に目覚めるというミスタークランの思い込みなのかな?」
「いや、彼はきっと何かを成し遂げるはずだ、僕のマスターのようにね」
「あの人は確かに世界を救ったけど…失った物は大きかったよ?永遠を捨てたんだもん」
「でもあの青年には無限の可能性があるさ、楽しみだ、開花する日がね」
「僕は戻るよ、まだ患者がいるからね、」
瑞咲はクランの部屋を出て行った
「マスター、貴方が残したこの世界は、僕には狭すぎるよ、もっと刺激が欲しいね、だから僕は、動くとするよ」
クランは黒いフードを被りその場から何処かに瞬間移動した
この男は悪魔のような何かであり、人間でもある、表裏一体の顔を持つこの男の正体は一体何なのだろうか?
今回もご愛読ありがとうございます!遂に名前が出ましたね、ジョーカーというのが今回の黒幕です、
これからどんな展開が繰り広げられるか読者様も楽しみだろうし書いている風見先生も楽しみです、
さて次回はこの件から一週間後、歩と琴美の初任務、相手は汚物は消毒さん!?
それでは次回も乞うご期待!