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普通の青年は異常な少女の協力者

先生は疲れている、ただその一言しかないのだ(また失敗したー!)

 

「どうして…こうなったんだ!」


歩は琴未の部屋で手錠されていた、なぜそんな事になったかというと一時間前の事である


「決まりだね?さてそしたら今日はもう遅い、明日青年にこの施設内を紹介してあげるといい」


「はぁ、しょうがねぇなぁ…ほら行くぞ…」


琴未は歩に手錠をかけてリードを付けて引っ張る


「え…待ってくれー!」


地面に引きずられながらクランに手を伸ばす


「彼女を頼んだよ~青年、」


白いハンカチを振りながら送り出す


そして歩と琴未はさっき来たエレベーターに歩いてきた


「あ!メイドさん助けてー!!」


歩は地面に引きずられながら銀髪のメイドに助けを求める


「うふふ、こうなってしまった以上、お助けできません」


銀髪のメイドは地面に引きずられている歩を見て平常運転で笑顔を見せる


「ちぃ…1階かよ…時間かかるじゃねえか…」


琴未は貧乏揺すりをしながらエレベーターを待っている


「メイドさん頼む!助けてくれ!」

歩は最後の力を込めて銀髪のメイドに助けを求める


「コホン…ここでお約束のセリフを一つ言わせていただきます」


銀髪のメイドは左手を握り咳をする


「助けたいのは山々ですが…私達の秘密を知ってしまったなら…生かしてはお返しすることはできません」


目を瞑りもう諦めてくれという顔をする


「メイドさんー!本当に助けてー!」


エレベーターは50階に着き鋼鉄のドアが開く


「ほら…行くぞ、残念なこった…てめぇ…捨てられやがった。」


琴未は歩の手錠に付けたリードを引っ張りエレベーターの中に入っていく


「助けてくれー!」


歩の最後の断末魔は届かずエレベーターのドアはゆっくり閉まり34階に向かう


「安心しろよ…てめぇが何もしなければ手は出さねぇよ」


「本当だよな!?手は出さないよな!?」


「うるせぇな!約束してやるから!静かにしやがれ!」


琴未は歩の両手を縛っているリードを強く引っ張る


「うっ…痛い!痛いから!分かったよ!」


歩は引っ張られて痛そうにしている


「分りゃ…いいんだよ…」


二人が話をしていると34階に着いた


「ほら行くぞ!早くシャワー浴びさせろ!」


琴未は歩の両手を縛っているリードを引っ張り奥に進み自分の部屋まで連れていく


琴未の部屋には枕元に可愛いクマの人形が置いてあった、机の上には家族写真が二枚立ててあった


「琴未だっけ…あの子って、こんなに可愛かったんだ。」


歩は4歳の琴未と音無龍とリーナ・ヒストリアが家の前で写ってる写真を見て驚く


「この…男の人が音無龍…まさか…あの時の…」


歩は写真の龍を見た瞬間、脳内で思い出す、幼い時に大火災で逃げている最中に歩が躓き動けなくなり倒れてきたビルに潰されそうになったこと思い出した


(誰か…助けてー!)


幼い歩は心の中でそう叫んだ


「おっと…危ないな…まだ生存者がいたか」


白髪の男が倒れ来そうなビルを片手で止めていた


「え…」


「ほら、逃げろ…走れ!」


白髪の男は歩にそう言った


「うん…!」


頑張って立ち上がり歩いていく


「ありがとう…お兄ちゃん…」


「ほら家族が待ってるぞ?行け…少年、生きろ」


そう言い残して火の中に消えていった


歩は思い出した、あの時助けてくれたあの白髪の男の人は琴未の父親、音無龍だったんだなとそう感じた。


「俺はシャワー浴びてくんからおとなしくしてろよ、後、何も触んなよ」


琴未は歩のリードをフックに引っ掛けて部屋にあるシャワー室に向かう


「あ…あぁ…(といっても…この状況からは逃げれないよな、この手錠、材質は鉄、鋼、銀、そんなものじゃないよな…特殊な素材なんだろうな)」


歩は父親の実家が金属を生産から販売まで行っている工場だったため幼い頃から金属の種類や見分け方は勉強済みなのである


「はぁ、どうして…こうなったんだ!あれか!俺が何かしたのか!」


歩は暴れながら騒いでいると琴未の部屋の扉が開いた


「なんにゃ、五月蠅いにゃ…い…」


珍しい語尾の付け方と可愛らしい声が聞こえた


「ん、君は…あれ…猫耳!?」


「おー可愛い人間さんにゃーなんでいるにゃん」


歩の目の前には黄色の耳が頭部に二つ付いている、金髪でダイナマイトボディの露出の多い服を着てホットパンツを履いている女性が立っていた


「うっ…(際どくないか!というか変質者じゃないよな…この人…)あ、あの」


「なんにゃん?聞くことがあるにー?」


前かがみになると豊満な胸の谷間が見える


「え!?(アウトー!スリーアウトどころか!レッドカードだろ!絶対に!)」


「ん?うるせぇな…まさか、あの野郎…」


琴未はシャワー室から出ていつもの黒い服を着ていつもの黒のスパッツを履いてリビングに戻ってきた


「おい…何してやがる!うるせぇ…ぞ…」


琴未の目に入ったのは歩の前で前かがみになっている、黄色の耳の金髪の女性の姿だった


「んー?琴未にゃーん!琴未いつもの持ってきたにゃーよ…」


琴未は腕をボキボキと鳴らしながら歩とその金髪の女性に近寄る、歩は怖くなり目を閉じた


「悪霊…退散だ!この野郎!」


琴未はその金髪の女性の腹にアッパーを入れる


「にゃは!今日も…強い…にゃ…ガクッ…」


その金髪の女性は天井に突き刺さって気絶する


「ふぅ…てめぇ…なにもされてねぇだろうな!」


琴未は歩の胸ぐらを掴み歩の目を睨みつける


「なにもされてないから!ねぇ!ほら無傷だから!」


歩は今にも泣きだしそうに首を縦に振る


「なら…いいけどよ…今日は寝やがれ…明日その手錠外してやるからよ」


琴未は歩の胸ぐらから手を放しベットに入る


「本当か!?ありがとう!」


歩は涙を流しながら犬のようにはしゃぐ


「はぁー調子狂うぜ…全く…変な奴…」


こうして青年は戻れない道に足を踏み入れてしまった


これが本当の三話でした、間違えてすみません!

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