せいぜい祈ることだ。その時だけは自分の理想を心に描いていられる。今から君は受け入れられないぐらいの悲劇に出会うの。
この世界の設定
1この世界では本来人間がもっていない能力を急に手に入ることがある。これを陽性ポジティブと呼ぶ。
能力は妖精に感染することで手にはいる。妖精は目には見えないが感染者と意思疎通ができる。これによって感染者は自分の陽性を知る。妖精の知能は固有差が大きく、これからの研究対象である。
2どんな陽性が発現するかは諸説あるが、妖精と意思疎通できるという点から妖精とは自我の境界線があいまいになることで生じる幻聴ではないかと指摘した精神科医がいる。向精神病薬で幻聴が軽減することもその根拠だ。すると、精神と陽性とは深く関係があることは間違いない。つまり、精神への傷害トラウマが陽性に関係する。さらに陽性のパワーの強さもセロトニンの量が関係しているといわれる。想いが強いと陽性もそれにこたえてくれる。
3この世界は変な人がいる。
「この世界は祝!小説化!!アンチRPG系異世界系ファンタジー系のおでんです!の世界なのか」
私は誰よりもこの世界のことを知っていたし、誰よりも知りたくもなかった。
この世界は二つの世界観を軸に構成されている。一つ(櫃)は歯にはさまりやすいものばかりがおりなす世界である。もう一つ(栄)は陽性という概念である。まあ、よくある能力系であるのだが、それが能力というより病気としてとらえられられているところが興味深い。能力なんてものはもともとないほうがいいものなのである。進化の過程でテレポーテーションやテレパスなんてものも削られているのである。
「さて、自分はこの世界でどう生きていくべきか。」
この世界でもっとも力を持つのは、ギルド「ピオーネ」の長、最強者である。彼の陽性は他人の陽性を自分のものにし、他人に陽性をわけあたえることもできる。彼に対応できるキャラ(魑魅魍魎)はまだこの世界にはいない。
「まことけったいな世界じゃの。ホルモンをつめて肉が歩いとる。」
正岡。彼は狼藉ものようないでたちで、他人の態度などおかいまなし。しきりにうなずきもするが、基本的には無知をよそおう、賭けである。
「お前もいたのか。」
「そうじゃ。そもそもこの世界はわしの薬で意識状態が悪化する中でのいわゆる幻覚というやつじゃからな。」
第36話にて私は正岡のカレーを食べていたのだった。その中に幻覚作用の比較的強い薬をもられたのだった。
「二人ならこんな奇妙な世界もなんとかなるきがするじゃな。」
「するか。お前といっしょだと逆に不安だよ。」
正岡はみるみる熊のような姿にかわり、言葉がしゃべりづらくなって、ふたたび狼藉人のかっこうになった。
「さて、では倒しに行くか最強者というものを。」
「いっきあり!むりでしょそれは。」
私は正岡の急な提案に驚かされていた。
「なにしろあいつは強いぞ。陽性だっていくつあるかきめてなかったけど、思いつく限り利用できるってことだからな。」
「ああ、そうじゃな。驚いておる。」
ん?正岡の額に汗をたらす姿ははじめてみた。
「こんにちは最強者です。」
前に立っているのは生気を感じない青白い皮膚男であった。右手と左手にはなあにかを持っている。
「おい、それは。」
「みたことなかったですかね。紹介します。正岡の首です。」
正岡の首から上はいつのまにか最強者に握られていたのである。
しかし、私はそんなことでは驚かない。
「正岡さん。首だけになられてうらやましいです。」
最強者は目で何かを促している。全身の流れがかわりつつある。
その瞬間、正岡の残されていた身体のほとんどがマリオパーティーに変わった。
「なんでやねん!」
私の右足は鋭い爪で覆われた。メタモルレッグサイド。速さに優れた攻撃方法である。この陽性をつかって正岡の首をマリオパーティーにつなぎ合わせた。ほとんどがもともとパーティだった正岡は本末であった。
「あいにく作者なら君にできることぐらいはできるんだ。」
「できてないよ。」
最強者の顔がぱあっと明るくなる。恨みつらみをいわれたことのないような顔だ。こんな顔は私には思いつかない。
それに最強者がもっている左手の首。それの女の顔を私は知らない。
この世界はどうやら私以外の考えが混ざってきているようである。私以外の存在を作者として許すわけにはいかない。
「最強者よ。今はきみと戦うつもりはない。それに正岡を殺してくれてありがとうな。」
「もう遅いですよ。」
私の体が た ち ま ち ばら ば らば
ら
ば
ら
に散らば っ
た。
今日わかったこと
作者は自身の小説の世界へ。
この世界には ドンチョンキー、最強者、作者の三勢力のほかに作者も知らない第4の勢力がある。
勢力ってなんぞ。




