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障害児の親の話

この世界の設定

1この世界では本来人間がもっていない能力を急に手に入ることがある。これを陽性ポジティブと呼ぶ。

能力は妖精に感染することで手にはいる。妖精は目には見えないが感染者と意思疎通ができる。これによって感染者は自分の陽性を知る。妖精の知能は固有差が大きく、これからの研究対象である。


2どんな陽性が発現するかは諸説あるが、妖精と意思疎通できるという点から妖精とは自我の境界線があいまいになることで生じる幻聴ではないかと指摘した精神科医がいる。向精神病薬で幻聴が軽減することもその根拠だ。すると、精神と陽性とは深く関係があることは間違いない。つまり、精神への傷害トラウマが陽性に関係する。さらに陽性のパワーの強さもセロトニンの量が関係しているといわれる。想いが強いと陽性もそれにこたえてくれる。


3この世界は変な人がいる。


・患者は3人 ドンチョンキーとさやかと正岡である。

ドンチョンキーはかたき討ちのため仲間を探す。

正岡はヤクちゅう

俺の息子は重症障害児だ。

今から書くことを不謹慎だと思うやつがたくさんいたほうがいい。そのほうがやさしい。


俺は子供が早く死なないかとふとしたときに考えていた。どうせ長くは生きないだろうとか。わざとほっておいたら死ぬかなとか。

そっちのほうが子供にとっても幸せだなんて考えていた。


もちろん子供が可愛くないわけではない。愛らしいし、愛しているといってもまちがいではない気持ちは持っている。

だからこそ苦しいという場合もある。

自分と愛する人の子というだけで、これだけ人間らしくない我が息子を愛することができるのだ。


もう一人産もうか、考えることもある。しかし、それはとても怖いことだ。健康な我が子が欲しいという気持ちは確かにあるのだ。しかし、今いる障害のある息子を捨てるということにつながるのではないかというやましさが湧き出てくる。このやましさは何の問題もない健康な息子にも影響してくるだろう。


呪われたという言葉がぴったりである。



一度、子供が生命の危機になった時があった。子供は心臓にも重度の障害を抱えている。EFも30%以下だった。それにMPGN(膜性増殖性糸球体腎炎)が重なった。体がパンパンにふくれあがった。


そのとき、なぜか俺は一番親らしい気持ちになれた。必死に子供の回復を祈る。症状が改善した時は、ただただ神様に感謝した。あんなに恨んでいた神にだ。


考えすぎなのかもしれない。物事を単純に考えるべきなのかもしれない。


呪いは鈍い考えからくる。神に祈るのはもっとも単純な考えだ。


俺は二人目の子供を産んだ。何の異常もなくすくすくと育った。

上の障碍者は相変わらず、人間らしさはこれっぽっちもない。しかし、可愛いことにも変わりはない。


俺は母乳を与える。歯のない歯茎でうーうー言ってる。


俺は母で、障害児と健常児が一人ずつ。愛する夫にもめぐまれてる。あとはお金だけちょっとほしいかな。


ドンチョンキーのもとへと子供を抱えながら向かう一人の母親。彼女の陽性は呪いと祈りと希望。障害児に祈りを。自身に呪いを。健常児には希望を。




今日わかったこと。

わからないほうがいいかもしれない。わかるとつらいこともたくさんあるし、こんな話を書くべきではないのかもしれない。

話自体は完全な想像です。

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