口をぱくつく切り武器と異次元扉
前回のあらすじ
「うおおおーん。マンカス食べれず指失いし僕は、まるであばずれじゃないか!」
作った武器がしゃべった。武器も女だったのだ。
女だって涙は武器だ。なら武器の涙が女になることもある。
僕の前に現れたのは武器の涙だった。
「お弁当に入れたらちょうどいいかな。」
僕は勝手にスポイトで彼女を吸い取った。スポイトはどこから出たかだって?簡単だ。このコンデンサーを使って僕の指をスポイトに改造したのだ。
「待て!」武器がパクパクいう。パクパクが僕には待てと聞こえるのだ。
「せんせんせん」
僕は武器にとって「待てるわけないだろ」と聞こえると思う言葉をつぶやいた。いや、つぶやいたというのは間違いだ。まさかこんなことになるなんて・・・
僕の声が思ったより出てしまったのだ。
「んごあんごあ、食っ、んごあ!」
まずい。のどが伸びている。くそっ!ガッデム!ゴッデム!
こんなことならのどののびを治す女が来るまで連載を待つべきだった。
ぼくののどは僕の意思を無視して音をだす。
「女を集めろ・・・。お前はこれからいろんな異世界へ行き、いろんな能力者と戦う。」
だまれだまれ僕ののどよ!僕が言いたいのはそんな下種な言葉じゃない。
「そこまでだ!」
武器が僕ののどを切り裂いた。
「んごあ、せんせんせんせん。やっと言えたよ。んごあってやっと言えた!」
「おっと、もうしゃべるんじゃない。最後の言葉になっちまうぜ。」
これから死ぬまでしゃべらなければ最後の言葉になるじゃろアホが!僕は武器のことを信用できるかできないか微妙な立ち位置に置いた。
武器の立ち位置は異次元への扉を開いた。もともと、伝説の一つ目族に鍛え上げられた魔剣。口がぱくつくほどの怪異。それが魔方陣を作りだしたのだ。
このままでは異次元へとステージが移る。あの路上を走る電車に乗れない。魔方陣の上を列車が走ってしまう。
異次元なんかには行きたくない。絶対いきたくない。僕は僕の世界でいきたい。
異次元に行く前にちんちん列車に乗ろう。列車で逃げ出そう。僕は彼女をいれたお弁当をもって行った。ぼくはのどちんこが切り裂かれていたので死んだ。目が覚めると異次元だった。