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ひたすら体がのびるだけ。死んでるかもしれんけど迷路になるにはそれがいる。

前回わかったこと。

勇者が両肘を自分の乳房におしつけた勢いで乳房が千切れ、開き、ダンジョンとなった。

乳開きダンジョンはもう狭くて、柔らかくて、よく伸びるから奥まで進むのが大変だ。

「おーい。私のおっぱいの中はやさしく進めよー。」

外からと内から勇者の声がする。内からするのは体を声が直接伝わってくるからだ。

「それにしても進みにくいなこのダンジョン。」有月は体をねじりながら愚痴をこぼした。

「私にいい考えがあります。」

リフレチウスはそう言って体を膨らませた。そしてチューブを持った。

「私が膨らんでバルーンとなってダンジョンに挟まりますから、そのチューブを手繰り寄せてください。進むときは今度有月さんが膨らんで下さい。」

なんという発想だ。これで伸びやすいダンジョンも手繰り寄せることができる。

「さすがにおっぱいの中に敵はいないよな。」

さすがにおっぱいの中には敵はいない。しかし、


おっぱいの中には一本道ダンジョンはない。


そもそも乳汁は一つの乳腺からでるわけではない。乳頭には無数の乳腺が存在する。ダンジョンのように一本道になるには誰かが人工的に作り上げる必要がある。


「どうだね。私の創った勇者むすめの体迷路は。楽しんでいただけたかね。」

「その声は!魔王!!!」


「私はこの体迷路のどこかに潜んでいる。絶望に出会いたいならきたまえ。」

魔王の声は明らかに脾臓を食べる妖怪ヒダリハラの中から聞こえている。


「あ!お前、まさか・・・。勇者の脾臓を食べたな!?」

「ギクッ。また謎が一つとけてしまったな。」

「しまったなじゃないですよ。魔王はきっと勇者の脾臓に隠れていたんですから。」

「脾臓なら脾動脈を通っていくしかないからな。大動脈の枝の一つだ。それにマクロファージがうようよいる。最強の雑魚キャラだ。」

RPGでなぜ最初の敵がスライムなのか、考えたことはないだろうか。最初の雑魚キャラがキラーマシンなら、勇者は詰みである。

しかし、こう考えてみたらどうだろう。スライムの最初の敵がレベル50の勇者たちなら詰みだと。

王様が魔王を倒すために勇者を派遣するのと同じように、魔王は勇者を倒すため魔物を派遣するのだ。

魔物パーティーはWBC、形質細胞、Tリンパ球、マクロファージだ。

まずは貪食細胞であるWBCとマクロファージが攻撃する。Tリンパ球は感作し、マクロファージと形質細胞を活発化させる。

「こいつら、強いぞ。単純だからこそ破壊力がある。捨て身だ。」

「ここで言っときたいことがある。僕は常に心に残ることを言いたい。」

「こんな時になに言っても心に残んないですってば。」

有月たちは貪食細胞の攻撃に身を削られていた。

「免疫細胞がこんなに強いとはな。」

輸血の時に最も恐ろしいのは相手の免疫細胞が輸血されてしまうこと。GVHDすなわち輸血後移植片対宿主病である。ドナー由来のリンパ球が、受血者のほぼすべての細胞を攻撃し、有効な治療法はない。輸血後GVHDを発症するとほぼすべて(99.9%以上)の患者が死に至る。


「ここまでのようだな、みんな。俺の腹をかっさばこう。」

ヒダリハラが腹に力を込めて、メリメリメリ。砕けた筋組織はいい音メリリ。

ヒダリハラの体にはHIVがいた。HIVはTリンパ球に感染する。

「すごい・・。体パーティーが統率力をなくした。」


そもそもなぜマンカスを食べるのか。

HIVとはなんなのか。


「最後に謎が解けた・・。」




今日わかったこと。

・有月とリフレチウスが柔らかいダンジョンを進むんのに使ったのは小腸を見るダブルバルーン内視鏡の原理。

・魔王は勇者の体迷路の脾臓に潜んでいた。

・GVHDを発症するとほぼすべて(99.9%以上)の患者が死に至る。

・次はまさか・・・ついに○○カスを食べる妖怪登場!?http://ncode.syosetu.com/n7078bz/

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