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アルバム整理

超久々の更新です

夫とアルバム整理をしていた時、一枚の不思議な写真を見つけた。それは私が始めて主産した時に撮った一枚――ベッドの上で我が子を抱きかかえて幸せそうな顔をしている――だった。

よく見なければ分からなかったが、そこには病院の窓に怨めしい顔している男性がうっすらと写っていた……

「何だよ! これ!? 心霊写真?」

「悪い冗談言わないでよ、気味が悪い」

夫には冗談ぽく言ったのだが、私はこの写真に写る男性に見覚えがあった――私の夫は不動産関係の仕事をやっていて、私は所謂玉の輿に乗った。結婚のきっかけは私と夫に子供ができたからだ。……夫は自分の子供ではないとは知らないが。――この写真に写っている男性の霊は私の元彼氏。私が抱いている子供の本当の父親だった……

ただ、もうその男性はこの世にいない。私が自分の手で命を奪った男性が今もまだ私の前に現れるなんて図々しいと思った。


それからしばらくして子供が喋るようになったある日。

近くのスーパーに行くために子供を助手席のチャイルドシートに乗せると子供が

「パパいつになったら帰ってくるの?」

「お父さんはお仕事で忙しいから、夜遅くなるよ。」

「お父さんじゃないよ! ()()のパパだよ!」

「お父さんはお父さんでしょ? 本当ってどういう事?」

「パパ言ってたよ、お母さんがパパを……」


私は子供が最後まで言いきる前には首を絞めていた。

子供には罪がないのに……

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