プレイボーイの手口
※9/21訂正
ある都会の某クラブでとある男性がいた。その男性の容姿はそこそこ整っていて、今日もいつものように気になる女性に声をかけていつもの場所に向かっていた――彼はいつも気になる女性を見つけると声をかけて、その女性と二人きりで謎の自殺を遂げたある俳優の屋敷周辺を散歩する。そして謎の屋敷を通り過ぎると彼は
「何も感じなかった? ここがさっき話していた屋敷なんだけど」
そういうとほとんどの女性が怖がって彼の腕にしがみつく。そうして彼は女性に対して
「大丈夫、俺が守ってやるから」
と言い、そのままホテルに連れ込む。そう、これが彼のやり口。――そうして、いつものように屋敷の前を通り過ぎ彼が口を開けようとした時女性が
「なんか錆び臭くない?」
「工事かなんかあったんじゃないの」
「違うよ! 生臭いっていうか、まるで血の匂いみたい……」
女性がそういうと、少し離れた所から丸い何かが近づいてくる。生首だ。女性はその生首を見つけたと同時に大声を出しながら何処かに走りだしてしまった……
対して彼は恐怖で身を固め、声は出ず、足が竦んで逃げることが出来ない。
生首と彼の距離が1メートルぐらいになると彼に向かって
「何故、いつも私を捜しているんだ! 何故だ!」
そう言った後、彼に向かって襲いかかってきた。その生首は彼の太ももに噛みつくと彼は慌てて自分の拳で殴りながら振り払おうとしたが、生首は離れてくれない。
そうして彼は痛みと恐怖で失神してしまった。
翌日彼が目を覚ますと道路の上。
彼は夢かと思い、自分の太ももを確認するとそこにはしっかりと歯形が残っていた。それを見たと同時に他にも痛みを感じて、自分の体を確認する。
すると首、手、腕、腹、脹脛、足とそれぞれ違う歯形を6種類発見した。そして自分の目では確認出来ないが背中にも複数の痛みを感じた……
寝ている間に彼はいくつの生首に噛まれたのやら