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オアシスを求めて

※9/21訂正

歩いても、歩いても砂と岩しかない。

あまりの暑さに無意識に中身の無いペットボトルを口につけ、ペットボトルを傾ける。

僕このままだと死ぬのかな……


今回の旅行は失敗した。レンタカーを借りて約一〇〇〇万k㎡あるサハラ砂漠の様々な町を回りながら観光を楽しむはずであったが、途中で車が故障し今に至る。しばらく歩けばどこかの町に辿り着くはずと思っていたが自分の考えは甘くかった。いつまで経っても町や人を見つけることが出来ない、完璧に遭難していた。

砂漠で遭難してから一週間経ち、手持ちの水は2日前に切れた。意識は朦朧として、無い力を出して右左右左と足を動かしていた。

自分の死をある程度覚悟している時、約100M先に見つけた……オアシスだ。

僕は無い力を振り絞り走った――


それから2日後近くを通った遊牧民に発見され、日本に帰国することになった。某有名企業の社長ということもあり大々的に記者会見をして、様々なニュースや雑誌に取り上げられた。

会見後自宅に帰宅して、時間も遅かったためベッドに横になった。


翌朝あまりの暑さに寝苦しくて起きた。真夏にクーラーも点けずに寝てしまったためだろう。

体を起こして冷蔵庫に向かいミネラルウォーター手に取り、飲む

「ゴホッ! ゴホッ!」

僕が飲んでいた水が砂になっていた。驚いてペットボトルを落とすと、さっきまで砂だったのが水に戻っていた。

たぶんあんなことがあったので、疲れて幻覚を見てしまったのであろう……

とりあえず床にこぼした水を雑巾で拭き、シャワーを浴びるために風呂場に行く。お湯を溜めるために蛇口を捻り、お湯が溜まる間に体を洗う。そして全身泡だらけの体を洗い流すためにシャワーを出した時。

ザーーーーと出てきたのは水ではなく砂、砂、大量の砂。慌ててシャワーを止め、視線を湯船に向けるとそこに溜まっていたものはやはり『砂』であった。そして、周りにある物全てが砂に変わっていく――





そこで目が覚めた


今寝転んでいる所はさっきまでいた砂漠であった


「ゆ……め……か……」

今のあなたはまだ夢の中かも知れないですね

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