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6


夏が終わり。

秋。未だに涼しくなる気配はなく、

涼しくなってくれないかなって(こいねが)う時期。


毎日デンチュかアカと遊ぶ以外、

僕はひたすら惰眠を貪った。


朝、アカは買い出しに出た。

彼が帰ってくるまでずっと寝てた。


乳首が弄ばれて、ぼんやりと目を開けて、アカの髪の毛が見えた。

ふさふさの黒髪を抱きしめ匂いを嗅ぐ、少し嗅いだら離してまた寝る


乳首が硬いものに突き立てられてる、痒さから声を漏らす

「んっ」

擽ったい。

歯だ。慣れた感触を思い出す、僕は寝ぼけてる。

歯の感触が消えて、舌でペロペロされる。


「ねむいよ、あか」


「冒険者が来たみたいだ、それでも寝る?」


「見にいく、、、」


「うん」

いつもように撫でられる。

しばらく舐められて、アカに無理やり起こされる


アカの魔法空間に転移され、目を擦り、服を着る

明るくてカラフルなお部屋、

本やベッド、棚に机、シャワをする場所もある。

これぞ魔法が改良された魔法空間。

もはやボロ屋ごと収納する必要はもうない。


メンタルがゴミカスたる僕はずっと暗い空間にいたせいか、

ちょっと病んじゃって、

魔法空間に入ることが、だんだんと気重に感じるようになった。

それで僕の為にアカはわざわざ改良し始めた。


空間自体にいくつもの穴を空いて、

外界の魔素と光を取り込んで、

外界と瓜二つの空間を作り上げた。

水と団子、ないしは食べ物があれば、生きてゆける空間。

テストに三日も引きこもってもメンタルが病まないので、

もう何も怖くないってなった。

だってずっと引きこもれちゃうから


しかし今度はアカが寂しいって、無理やり魔法空間から出された。

胸が無茶苦茶に揉まれた

気づかない内に胸が自分の手のひらまでに成長した。やはり日に日にでかくなってる。



「あれ?誰もいない」


魔法空間の仕組みは前と同じ、

アカの視界を見れるように設計されてる。


視界の中には、

子供のいない孤児院だった。

遊んでる奴ら一人もいないという異常事件。

いつもいつも騒がしい子供が今日に限っていないのはおかしい。

祭りがやってるように中央広場が騒がしい

だからそこへ向かうようにした。


中央広場にいくと、

女を何人も囲んでる金髪のお兄さんがシスターと話してる。

女たちみんな首輪つけてる、しかも獣の耳が生えてる。獣人の奴隷だ。

胸も尻も凄くでかい、あ、アカの視線が露骨に見てる!こら、見るな、この!


四苦八苦してる内にアカの視界の焦点が金髪のお兄さんに切り替えた。


それと、試しに獣人の顔フィルターを外してもらった、人間の顔とどう違うか、見てみたくなった。少し毛深い以外、あんまり人間と変わらなかった。が、吐かなかった。

これは素晴らしい


うん?金髪のお兄さん、シスターと話してるのに、猫耳の獣人の一人の胸、触ってる!

しかも獣人が嬉しそうに笑ってる。

人の前でそれするのか、、、


金髪のやつ、鎧も高そう、顔はフィルターされたが、たぶんかっこいい。

奴隷を所持してるから、金持ちでしょうね。

何でわざわざきたのかな、金に困らないのに


金髪『この村にキメラの被害を受けたという、

その退治に当たった奴はどこに?』

シスター『はい、うちの孤児院の子供でございます』

金髪『ほぅ、孤児が覚醒したわけか、

してソイツはどこにいる?』

シスター『私にも、、、あの、彼は転移持ちなため、普段から顔が見えないのです』


金髪は少し考えて、

いきなりこっちに目を向いた

『なら変だな、そこの子供じゃないなら、

キメラ殺しが君らの村ではよう排出するのか?』


/アカ、あの人、こっち!/

/わかってる/


アカが前ヘでる

『俺が、その孤児だ』


金髪は目を細め、笑顔になる

『ほぅ、、、

少なくとも三種類の魔法が扱えるようだ。

キメラを仕留めた魔法はなんだね?

話たまえ、それからもし良かったら私の部下になる気はないか?』


アカ『無理だな、用事あるなら言え』


金髪すっと表情が消えた。

『、、、孤児よ、

私は一応貴族だ。

礼儀知らずならまだしも、

貴族に魔法を隠すようなことは最悪死刑に処さなければいけなくなる。

もし君がいわないなら、幾らでも君に身内から情報をもらえる、、、例えば、そうだな、

シスターが言った、君と仲良しの「白髪の少女」とか』


脅し。少女って、僕のことか?

あ、視界がブレてる。

アカは何も言わない。

でも僕には分かる。キレてる。



金髪『っ!

コイツーーー』


金髪がこっちに手のひらを向け、

空中に魔法陣が現れた


「撃て」

何の魔法かは知らないが、それを使われる前に、

僕は『アカに言われ空で待機してるデンチュ』に命令した。

彼の頭を狙い撃ちした。

威力を最小に、だが行動不能のレベルの魔法。

金髪のお兄さんはぴくぴくと痙攣して、気絶した。


アカを傷つける奴は無力する。

それがアカがデンチュについての使い方だ。

でもデンチュはアカの言う事が全然聞かない、だから命令は僕がする


アカは勢いよく前へ突っ込み、

軽々しく金髪を肩に載せる。


『始末する、シスターたちには悪いが、

この男は殺さないと危ないから

じゃあーー』


後ろに奴隷三人は現実を理解できず、

主人が攫われると悟ったとき、

やっと剣を取り出した


『ご、ご主人様を返せ!』


先頭に立つ獣人の娘が震えながら叫んだ

彼女こそさっきまで胸を揉まれメス顔丸出しする猫耳である。

しかも情けなく目の前で主人がやられたから、怒りはあるにはあるけど、それよりもはるかに大き、羞恥心で剣の先が震えてる。


『んじゃあ返すさ』

アカは猫耳に向かって金髪を投げた。

猫耳は剣の先に向かって、金髪の体は投げられた。猫耳は慌てて剣を地面に捨て、

片膝を地面についたまま落ちてくる金髪を支えた、さながら母親のように愛情深く抱きしめたのです


アカは投げられた金髪の影に潜み、猫耳奴隷が剣を捨てたのを見て、金髪が取られる瞬間、

捨てた剣を拾い、素早く猫耳の首のすぐ横に突きつける。


もう二人の奴隷ーーー犬耳と猫耳二号はアカの行動に気付かず、

やはり金髪の方に気を取られた。


アカの剣は微塵もブレもなく、

これで初めてなのに、妙に慣れてるな、、、

やっぱり天才か?


『じゃあ、ご主人と一緒に、

死ね』


アカの無慈悲な言葉に、猫耳は恐怖で震え出す、だが彼女が真っ先にやったことは、

そう、体を金髪の上にかぶって、

首から血が流れることも気にせず、

祈りに近い言葉を言う。


『わたしを殺しても、

ご主人様は見逃して欲しいにゃ、、、、』


☆☆☆


アカの迷いがない動きに、

犬の奴隷は戦慄した

あの身のこなし、とてもじゃないが、

慣れすぎた。

ただの子供とは思えない


それに、ご主人が少女とやらを言ったとき、

おぞましいほどの殺気を感じた


彼女も他の奴隷も確かに金髪男の性奴隷であるが、ダンジョン攻略にも参加しており、

戦闘奴隷紛いなことも行っていた。


深層の浅い部類だが、オーガともかち合えて、それなりに強いと自負していた。

しかし一度もあんな殺気を経験したこともない。


人をなんとも思わないタイプの殺気、おぞましい、だが恐らく本気ではない。

遊ばれてる。

もし少しでも本気なら、一瞬で殺された。


死の錯覚すらあった。

アレは畏怖を抱かせる為に存在したモノだ、そう犬の奴隷は本能でそう感じた。


猫耳の奴隷(一号)は殺されると思ったのか、

もはや死を覚悟して、体を張って主人を庇った。

バカだ。


猫耳の奴隷の二号は隙を伺って、アカを殺そうと思ったようだ。

『あんな』体なのに、無理に決まってる。

どアホ。


犬の奴隷は、瞬時に決断した。

ご主人様の為にも、降伏すべきだ。

余計な刺激はかえってご主人様を危険に晒してしまう。

十歳のときに買われて、もう十五年も一緒にいるから。体も愛情も、全てを捧げた主人の為に、ここは慎重に、より慎重に、ご主人を第一に考えねばならない。


彼女も含め、彼女三人は【母】だ。

ご主人の子を何人も産んで、今もなお孕んでる。一号は二ヶ月前産んだばかりで、まだ体は本調子ではなく、二号は身重で、今回の依頼が終えて産む予定だった。

犬の奴隷は妊娠三ヶ月くらいで、誰ひとり無理はできない。金髪も辺境の調査依頼だから安全だと思って、彼女らを連れてきた。

短い旅行みたいなもの。

危険を犯すなど思ってもいなかった。


違った。目の前で、愛する主人が死の危機に瀕してる

「待ってください!」

犬の奴隷がおどおどして、

そのまま地面に仰向けて地面に横たわり

犬の降伏サインをそのまま再現した


「降伏、あたしら、降伏しますから、

どうかご勘弁を、、、、

何でも聞きますから、、、」

☆☆☆


犬の奴隷の謎ポーズに、アカは戸惑った。

いい歳した大人の女性、妊娠したような腹を出してる大人の女性が、涙を流しながら降伏宣言。

二人の奴隷がこんなにも金髪に尽くして、

まるでアカこそ悪者のような、みんなの視線が『こっち』に突き刺さってくる。


アカくんめっちゃ悪者じゃんって雰囲気

うう、これは傷つくわ


/も、もういいよ、殺しちゃ駄目だぞ、、、!/

僕は焦って彼に言う。


/わかった/

とだけ返してくれた


猫耳奴隷の首から剣を退けて、

そこら辺に捨てた。

アカは犬の奴隷に告げる。


「、、、君らのご主人は無事だ。

麻痺させただけ。

一緒に来い、聞きたいことがある」


主人が無事だってことを聞いて、奴隷三人衆はほっとした。


うん?話しって?



孤児院の敷地に入るわけで、

子供たちもついてきた。

しかしぼろ屋に入ろうとすると、みんなが一斉に逃げた。

部屋の中に踏み込む。

木のベッド、上には布団があり、枕が一つ、机に一冊の経典、それだけ。

僕の本は多すぎて魔法空間に置いてる。


『えっと、ここは、もしかしてゆうか、、、?』

犬の奴隷がおどおどと訪ねる


『俺の寝床』


『『寝床?』』

その声に皮切りに、奴隷三人は何も言わず、ご主人をベッドに運んだ。


『あの、ご主人はいつ目を覚めるのですか?』

猫一号が不安そうにアカに聞くと、


/虫にコイツを目覚めさせろ/


「わかった、

デンチュ、聞いた?」


『承知した』


影に隠れたデンチュのビーム。


再び痙攣し、金髪がはねるように起きた。

ベッド壊れそう、、、


『だ、だれだ!ーーー


ハア、貴様は、あのときの、孤児?


ここは、どこだ?』


金髪は混乱したようで、周りを見渡す


『こんな人が住めないような場所に私を誘拐したのだな?


なっ!妻たちよ、なぜここに!?

そうか、、貴様、私の妻たちも誘拐したのだな!?


おのれ覚悟ーーー!!』


そう言って剣を抜こうとしたが、腰にあるはずの剣がどこにもいないことを気づく。。


『ご主人様、落ち着いてください、せっかく見逃してくれたのです

落ち着いてーーーー!』


三人掛かりで落ち着かせた。




しばらくして。


『私が、私がこんな小僧に負けたとは、、、

家の威信のためにはもう死ぬ他、、、、』


金髪はベッドの端に腰掛け、深いため息を吐いたが、その背後に乳のでかい犬耳、左右に猫耳が一人ずつ。


犬の奴隷は金髪の背後から、耳元に吐息を吹きかけて、

ぎゅっと抱きついた後、耳の裏を舌で這わせてた。


『もう、ご主人様、またこんなことを言って、

ご主人が亡くなったら、あたしたちはどうなるのです?

二十人の子を父無し子にしたいのです?

ふう、、ふうっんむっ』



猫耳奴隷たちも負けじと甘ったるい雰囲気を醸し、僕は思わず唾を呑んだ。

猫耳の一人が、金髪の首筋にちゅっとキスしながら囁いた。


『そうですよ、早く目を覚めてください、

ぺろぺろっ』


もう一人も負けずと耳をぱくっと、

『んむっ、それに油断したんじゃないですか、全然負けに入りませんか、ら』



金髪も慣れてるようにところ構わず猫耳奴隷たちの胸を揉み出した。


こ、これリアルの、ロマンス!(どきどき)

僕も試したい、、、!


『ああ、すまない、私はこんなにも幸せなのに、死ぬなどと言うべきじゃなかった

ベアリー、サフィーネ、ノエル、

本当にすまない、私はとんだ愚かものだ』


いちゃいちゃしてる


/あれ、気持ちいいのかな、、、舐めてあげようか?/


/、、、うん/


/あ、そういえば、話ってなんですか?

何か聞きたいってここに連れてきたのでしょ?/


/ああ、冒険者になりたいと思ってる/


/えっと?/


/イオリが風呂に入りたいって言った

でも調べたところ、風呂つきの屋敷は高い。

金を稼ぐには冒険者が一番手っ取り早い、それだけ/


う、え?

/、、、でも、、、/


/風呂とやらに入りたいでしょ?/


/、、、うう/


/入りたいのか?したくないのか?/


/入りたい、、、/


/いい子/



『あの、すまないが、

ギルドへの道を教えくれ、村を出たい』


金髪は声を聞いて、アカに目を向ける

それは、幸せに満ちた目であった。


『、、、礼儀も知らぬことは許容しよう。

魔法についてもだ、私より優れたものは、全て肯定するさ。

もちろん私への攻撃を含めて、無罪放免。

ギルドにいきたいと申したな、

その力ならばどうとでもできよう、

だが、君は何がするつもりだ』


『冒険者に年齢制限がないと聞いた、冒険者になって、金を稼ぎたい』


『何の為に?』


『教える義理はない』


『まあ、よかろう、

地図をやる、私の家紋をくれよう、

この私を負かした勲章だ

大事に扱え、いざと言う時に平民どもに見せれば大体のことは有耶無耶にできるぞ


ーーサフィーネ』


『はい♥』


犬の奴隷が舌を止めて、ベッドの上にいきなり巻き物っぽいのと、

シルバーで出来た人の顔が描かれた大き目なコインが現れた。


『これは収納魔法だと言って、ある程度のものなら何でも収納できるんだ』


『そっか』


アカは巻き物を手に取り、コインを服のポケットに入れた。


『ついでに聞くが、この村に宿はあるかい?』


『ある、広場の西に』


『じゃあ、楽しみはそこでしようじゃないか、いくよ、我が妻たち』


『『はーい♥』』


金髪は奴隷三人に囲まれながら、外へ出た。

宿で、ロマンスかな、、、ごくり


なんとなく疲れたから、明日で出発することにした。

ぶっちゃけちょっと変な衝動に駆られてる。

今、凄く、アカの耳を舐めたい。




夜。

ベッドの上で、耳舐めナウ


「はむ、んちゅっ 、どう?

アカ、気持ちいい?」


アカは聞いても返事がなく、時々呻き声を出すが、気持ちいいのかな?

よくわからない

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