恋バナって難しい
放課後の教室。
俺は友達の佐藤と一緒に、何気ない会話をしていた。
「おい神谷、最近氷室さんと仲いいな。どうだ、デートとかしてるのか?」
「ちげーよ、デートなんてしてねぇって」
「そうか? 屋上で二人きりとか、周りから見たらもう付き合ってるみたいだぞ」
俺は顔を真っ赤にして首を振った。
「俺はな、まだ恋ってものがよくわかんねーんだよ」
「マジかよ。じゃあさ、俺が教えてやるよ。恋バナの極意をな!」
佐藤は得意げに語り始めた。
「まず、好きな女の子には照れずにちゃんと気持ちを伝えろ。鈍感は一番ダメだ」
「うーん、それがなあ……」
「それから、デートではさ、彼女の話をよく聞くんだ。聞くことは愛だぜ」
「聞くのか……」
「あと、時にはサプライズも必要だ。花束とか、プレゼントとかな」
「そんなの用意できねえよ!」
その時、教室のドアが開き、氷室詩織が現れた。
「神谷くん、佐藤くん。何の話?」
「恋バナの極意についてな!」
「ふーん……恋愛の話、意外と面白いかもね」
俺は焦りながらも、詩織の前ではそんな話をする勇気はなく、ただ照れて目をそらした。
佐藤はニヤリと笑い、
「神谷、もっと頑張れよ。詩織さんも待ってるぞ」
俺は心臓が爆発しそうだった。




