FAXはアナログなのか?夜眠れないのでアナログとデジタルのことについてぼんやりと考えてみたら迷走した(71)
●FAXはアナログなのか?夜眠れないのでアナログとデジタルのことについてぼんやりと考えてみたら迷走した(71)ーFAX
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今回はFAXについてです。
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コロナ禍について言及した記事から引用します。
>「ハーシス」とは、新型コロナ感染者や濃厚接触者の情報を集約
>し、保健所・自治体・医療機関などで共有するためのシステム。
>2020年にスタートしましたが、患者1人の情報入力項目が
>120から130あり、入力だけで1人30分ほどかかる超大変
>な代物だったのです。
(略)
>医師たちが入力しきれない情報をファックスなどで保健所に送った
>ため、保健所もパンク状態に。
URL https : //www.dailyshincho.jp/article/2024/05200557/
2024年5月20日付けのデイリー新潮の記事です。ググっていたら類似の記事は多数あって、その中でも最近の日付の記事を選びましたが、特段この「コロナ対策システムで50億円の血税をドブに 韓国、中国にも完敗の日本はデジタル・バカ」というタイトルの記事の主張に共感するものではありませぬ。
コロナ禍、ひどい状況だったのですね。「ハーシス」は2020年5月にスタートして、批判がでた翌月の2020年9月には入力項目を40項目に削減したそうですけど(この記事には言及なし)。
2年後の2022年5月でも保健所は発生届の代行入力で業務が逼迫したままという記事もありました。
でも、パンク状態になったのはFAXを使用したからなのでしょうか? 医療機関はシステム入力はできないけれどFAX送信はできる? どういうこと? まさか手書き?
あれこれググっていたら「システム入力は手書きより倍の時間がかかる」旨の記事があった。そんなことが有り得るのか。唖然とする。
コロナ禍で業務が増えた医療機関としては(国の要求に対して)可能な限りの作業を保健所に流そうとしたのかも知れません(個人の憶測です)。
そんな状況だったのに、FAXは「悪名高いフロッピーディスク(FD)」と同じくアナログ技術で、IT後進国である日本の象徴なのでしょうか? FDの次はFAXがターゲットなのか(FAXの方が先だったかも?)。
ググって見ると、「FAXはアナログな手段・手法」とか「アナログなFAXをデジタル化して業務改善!」と言う記事が見つかり、それから次の言及も見つけました。
>そういう中でファクシミリは30年以上紙原稿を電子的に読み取って
>遠方の機器で印刷するという “アナログな” ツールとして親しまれて
>おり、 使いやすく、便利で、投資も抑えられる ので 長く受け入れ
>られています。
URL https : //www.ciaj.or.jp/gazou/
2020年10月のCEATEC2020に画像情報ファクシミリ委員会(FAXなどの画像情報装置の業界団体)が展示した内容の紹介です。
...。あ、アナログな、引用符付きで、...FAXはアナログ技術なのか? そうか...、とそんな思いで書き出したお話です。基本、駄文なのでよろしくお願いします。
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例えばFAX。
FAXは、(当初の利用形態としては)送信側で紙の画像を走査して(アナログかデジタルかはともかく)電気的な信号に変調して、電話回線を利用して転送するシステムです。受信側では受信した電気信号を復調して紙に印刷します。
1990年頃には感熱式のロール紙に印刷する機種が主流で、だけど感熱紙は直ぐに色あせてしまうので、保存したい場合はコピー用紙にコピーしていたんですって。今ならコピー用紙に直接印刷しますね。感熱紙とはレジから出てくるレシートがアレですよ。
紙をスキャンしたり、紙に印刷するようではFAXはアナログ技術ですか?
今までの考察(迷走?)して来たことを振り返ると、電話の場合(本シリーズの6)は、電話機の両端ではマイクとスピーカーがあって音声ですが、電話機〜電話機の信号に着目してアナログ回線とデジタル回線とを区別しました。レコードとCD(本シリーズの8と9)も、音を記録するのが音溝かピットかという媒体上での違いがポイントでした。
FAXの場合も回線上の信号を見てみるべきでしょう。
電話回線を通して電気信号を送受する通信プロトコルは、CCITT(現ITUーT)が国際規格(勧告)を定めていて、G1〜G4までの4種類があります(...、細かくは端末特性を定めた T.2 や T.3 などと、伝送手順を定めた T.30 があったり、SuperG3やカラーG3がありますけど)。
種類 制定年 転送時間|備考
G1 1968 6分 |アナログ式、アナログ回線、1996年抹消
G2 1976 3分 |アナログ式、アナログ回線、1996年抹消
G3 1980 30秒 |デジタル式、アナログ回線、V.29使用時
G4 1984 3秒 |デジタル式、デジタル回線(64Kbps)
G1とG2はアナログ式で、G3とG4はデジタル式とされています。それとG1〜G3はアナログの電話回線を利用して、G4はデジタル回線を利用するそうです。上記の「転送時間」はA4用紙1枚を転送する時間のことです。
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まぁ、これだけで昔はアナログ式のFAX(G1とG2)もあったけれど、30年近く前の時点で「長期間使われていない」との判断で規格が廃止。現存のFAX(G3)は、V.29 モデムを使用しているならデジタル式って分かりますね。
もう満足されてしまった方は本ページの最後にジャンプして「イイね」とかのご検討を! よろしくお願いします。
でも、アナログとデジタルに拘る私は、どういうことなのか、詳しく調べてみます。調べるの楽しい。
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FAXの基本事項を幾つか。
・FAXは最小でA4サイズ(210x297mm)の文書を送信できること、とされています。ここで文書とは単に用紙のことで、まぁ、写真ではないという程度の意味です。
・走査は文書の上端から始めます。まず最初の1ラインを左から右へスキャンしたら、次のラインをスキャンします。1ミリあたり3.85ラインの密度です(G1とG2の場合)。これを文書の下端まで繰り返し行います。
・スキャンして得た白黒2値を電気信号に変調して、順番に電話回線に流すのです。この変調がポイントです。
・変調の際には、G1では何ら圧縮は行わないのですが、G2以降は圧縮を行います。
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FAXの送り方って、ご存知ですか?
最初はね。
FAXの受話器をとって、送信先の電話番号をプッシュします。
相手(人間)が出るので「あ、□□□さんですか、○○○です、今からFAX送りますのでよろしくお願いします」と伝えると、相手がFAX受信の準備をしてくれます。
書類をFAXに突き刺して、FAX送信ボタンを押します。書類がジリジリと読み取られていくのを待ちます(書類は反対側から出てきます。書類自体が送信されるのではないですよ!)。
送信が終わったら、また電話に戻して「ども、n枚送りましたが届きました?、よろしくです」とか話します。
G3FAXの頃にはFAX機間の通信プロトコル(T.30)が標準化されていて、音声用とFAX用の電話回線を共用する場合でもFAXからの着信なら自動応答できるようになりました。
今でも一般の家庭なら電話機にFAXが付属している感じで共用かも。事務所だとFAX用に電話回線を用意してあって、連絡先には電話番号とFAX番号が併記されている感じですね。
FAXを送るときには書類の最初に送信元や枚数、ちょっとした伝言などを記載した送信票を付けてたかな。誤送信すると電話が掛かってきてヒヤリとする。FAXした後に電話して届いたかを確認する習慣があったのはその為かな。
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訂正です。FAXから音声用の電話に着信した場合に「ピーーギャラギャラ、グー、ギャラギャラ」と聞こえると書いていたのは間違いでした。
起呼側のFAXは非音声端末であることを示すために「コーリング・トーン(CNG)」を発します。CNGは 0.5 秒の 1100Hz と 3 秒間の休止を繰り返します(ピーッ、...、ピーッ、...、ピーッ、...という感じかな)。これで着呼側(被呼側)はFAXからの着信かを判断できます。
CNGが聞こえたらFAXに転送しないといけないのは本当ですよ! 放置すると自動リダイヤルで繰り返し何度も掛かってくる(こともある)。
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まずはG1から。
G1では、振幅変調(AM)と周波数変調(FM)の2つの方式が規定されています。専用回線用のFAXならAMかFMかを使えますが、公衆回線用ならFMのみです。
AMは、搬送周波数を 1300〜1900Hz の範囲で使用回線の特性により決めます。黒がオン(-7〜0dBm の範囲で調整してよい)で、白はオフ(黒より 15dB 低くする)です。
使用回線の特性によりとは、例えば「東京〜横浜」と「東京〜大阪」では回線品質(歪みや減衰)が違うのです。なので専用回線を引いてFAXを設置する際に信号の送出レベルや周波数を調整するのでしょう。
FMは、f0+400Hz を黒、f0-400Hz を白とします。f0 は専用回線なら 1300〜1900Hz の範囲で決めます。公衆回線は 1700Hz とします。
単純ですね。
あれ? でもこれだと白黒2値を、AMなら信号のオンとオフに、FMなら2つの周波数の信号に対応させているのでデジタルに見えますね。
ここでPCMの話を思い出して下さい(本シリーズの8です)。PCMでは標本化と量子化を行いましたね。そうです、左から右にスキャンする際に白黒2値の量子化はあるけど、標本化を行っていないのです。
スキャンの際、白を検出している間は(AMの場合)搬送波をオフして、黒を検出したらオンにするのです。これは連続的に行われます。振幅は白黒の2値だけど、その継続時間がアナログ的に変化するのです。
これがためにG1はアナログ式とされるのでしょう。
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次は、G2です。
G2の変調は、専用回線も公衆回線も同じ方式で、残留側波帯振幅位相変調(AM-PM-VSB)という方式になりました。残留側波帯・振幅・位相・変調ですよ。
搬送周波数は 2100Hz です。白は最大振幅(-15〜0dBm)で、黒は最小(白より少なくとも 26dB 低い)または無搬送波です。送信側は 2100Hz の搬送波に対称な残留側波帯フィルタを備えます。そして、白を表す搬送波の位相は黒の後の変化点で反転すると規定されています。
最後の位相の反転がG2のポイントです。これが「3値変換圧縮処理」や「3値アナログVSB方式」と言われる圧縮処理なのだと理解しました(完全に同じ方式ではないが、基本あるいは原理は同じ)。
G1のAMでは、オン(+1)とオフ(0)の2値でした。これがG2では、0(オフ)と、+1(オン)と−1(オン)の3値になったのです。オフはそのまま0ですが、オンは+1と−1を交互に割り当てます。
これによって帯域圧縮ができます。
理論的にポアソン分布などを仮定して、どの程度の圧縮が期待できるかを示すことができます()が、まぁ、ここではお気楽に帯域(周波数)が楽になりそうだなと感じて下さいな!
+1 ━┓ ┏━━━━┓ ┏━━━┓ ┏━━┓
0 ┗━━┛ ┗━━┛ ┗━━━┛ ┗・・・4波形
+1 ━┓ ┏━━━┓
0 ┗━━┓ ┏━━┛ ┗━━━┓ ┏・・・2波形
ー1 ┗━━━━┛ ┗━━┛
オンに対応するのが+1だけの場合は4波形になるのに対して、+1と−1を交互にすると2波形に減るのです。これが原理です。
アナログ的な帯域圧縮によって転送時間は、G1の6分から、G2では3分に出来ました。
この3値アナログVSB方式は、もともとは日経新聞社からの依頼で、1968年に東大生産技術研究所で研究開発し、日本電気社で製品化された方式ですって。日経新聞社だけではなくて多くの新聞社で実用されたとあります。
G2の規格には、NTT通研と米グラフィックサイエンス社の共同で提案したものが採用されたようです(1976年)。グラフィックサイエンス社は1971年に出願した特許(極大点あるいは極小点で極性反転して3値化)を持ち、NTT通研は1974年出願の特許(搬送波の位相を変調する方法)を持っていたからかな。経緯の詳細が不明確で憶測ですが、ほぼほぼNTT通研の提案内容が規格になったように見えますね。この頃の日本(のFAX)は凄かった? ただ昔の文献を見てもあまり言及がないのが不思議?
G2は標本化を行っていないので、G1と同じくアナログ式です。
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余談になりますが。
Wiki では、G1は「スキャナで得られる画像信号はアナログで、...」と書かれていて、白黒2値では無いようだけど、これは本当かな?
G2の規格である ITU-T Recommendation T-3 Standardization of Group 2 facsimile apparatus for document transmission には、
>7.2 The facsimile transmission could contain a limited
>range of half-tones represented by a carrier amplitude
>less than that sent during the lost time.
とハーフトーン(中間調)の記述がある。だからG2なら白黒2値ではなく多値でもOKなようです。
でもねー、G1の規格(T.2)にはそのような記述はないし。それに「最大振幅」って表現はG2だけで、G1は「higher for black and lower for white」だよ。どなたか有志の方、Wiki のファクシミリの頁に「要出典」とか貼り付けに行きませんか?
昔の文献を漁ってみたら、T.2 制定時に「写真電送」と区別するために「Black and white facsimile」と呼称した(後に「文書ファクシミリ」と改称した)といった言及を見つけました。
また、T.3 の文書の品質は T.2 と同程度とも。
新聞電送などでの「写真電送」は中問調の再現と高解像度が重要で、(受信側の印刷時に)化学写真が利用されていたそうです。これは T.1 (写真電送装置の標準方式)のことでしょう。
Wiki の記載は「写真電送(T.1)」と「文書ファクシミリ(T.2, T.3)」を混同しているのかも知れません。
G1やG2のFAX製品を開発した方がいらっしゃいましたら実際はどうだったのか教えて下さいなー。感想欄でお待ち致します。よろしくお願いしますー。
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追記:
「G1、G2モードはアナログ伝送なので、中間調伝送が可能であったが、...」との言及を見つけました(松木「ファクシミリの技術動向」電子写真学会誌25巻2号、1986)
G1機とG2機はアナログ式で「白レベルから黒レベルまで連続的であり、中間調が存在する」との言及も(石亀「通信端末への画像技術の導入」日本音響学会誌45巻6号、1989)
うーん、規格と実機では違うのかも。
G1の規格にはないけれど、G1規格は既存FAX機を後追いして制定された規格らしく、実際のG1のFAX機がどうだったかは、実機を調べないと分からないですね。
でも、G1とG2の規格の説明としては不適切に感じますね!(日本のFAXの歴史の中で言及されているのも不思議)
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さてさて、デジタル式のG3です。
G3は文書自体を圧縮します。それから高速なモデム規格である V.29 などを採用しました。これらによりA4文書1枚を約30秒で転送することを可能としました。
ですがG3の最大の特徴は、スキャン時に標本化を行うことでしょう!
具体的には、215mm の標準走査線の白黒画素数を 1,728 としています。1ミリあたり約8画素です。それと、標準線密度は(G1やG2と同じく)3.85 本/mm ですが、オプションで 7.7 本/mm が追加されました。
これでスキャンして得られる画像はデジタルなデータとなります。
G3では、このデータを電気信号に変調する前に符号化(データ圧縮)を行います。
1次元符号化としてMH符号化(Modified Huffman符号、ランレングス圧縮)、2次元符号化としてMR符号化(Modified READ符号)があり、MH符号化は必須で、MR符号化はオプションです。
MH符号化は、黒や白は連続して発生する可能性が高いことに着目して、白の連続数・黒の連続数を、それらが発生する確率を考慮して、符号を割当てる方式です。
黒の1連続なら「010」、2連続なら「11」、3連続は「10」、4連続は「011」、5連続は「0011」、等。
白の1連続なら「000111」、2連続は「0111」、3連続は「1000」、...と言った感じです。
細かいことは省略しますけど、いかにもハフマン符号っぽいですね(...。カノニカル・ハフマン符号とか面白いですよ!)
MH符号化は英国からの提案で、効率の良さなどから早々に採用が決まりました。
HR符号化は、1つ上のラインを参照すると、白や黒の位置が同じである可能性が高いことに着目して、1つ上のラインとの変化量を符号化する方式です。
MR符号化は規格上はオプションですが、「ほとんどすべての」FAX製品で実装されているとKDDの人が言ってました。MR符号化で最良で3分の1程に圧縮できるなら製品のアピールになるよ!
次は変調についてです。
G3での変調はCCITTのVシリーズで規定されたモデム規格を引用しています。パソコン通信(本シリーズの6)で出てきたモデムですよ。
標準では V.27ter で 4800/2400bps です。オプションで V.29 が使用できて 9600/7200bps です。4800bps ならA4用紙1枚を約1分で、9600bps なら30秒で転送できるそうです。
1991年の改正で、V.17 の 14.4kbps が追加されました(V.33 も追加されたみたいだけど詳細不明)。
1996年には V.34 の 33.6kbps が加わりました(スーパーG3)。転送時間は10秒になりました(3秒だ!とか30秒!と言う説明もありますけど真偽不明)。
モデムを使って転送するならデジタルですね。
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上述のMR符号化は、日本が提案した方式が採用されたものですって(正確には日本が提案したREAD符号を、各国からの要望に応じて若干の手直しをしたもの)。
READ符号はKDD社とNTT社の共同開発で、日本からの提案は1977年時には6方式もあったのを国内で比較評価して、1978年6月までに1つにまとめたもの。
CCITTの会合の場では、複数の国から提案があったため、1979年に優劣を比較するための試験を行うこととなり、IBM社、ベル研究所、BPO研究所(英国)、3M社、西ドイツ、XEROX、そして日本からの全7方式があったなかで、READ符号は1位となり、さらに国際標準になるなら特許権を無償で提供するとまで宣言したこともあり、1980年に国際標準に採用されるに至ったそうです。
これは誇ってよいことだと思います。
NTTとKDDIは、2012年にG3FAXの国際標準化の貢献で「IEEEマイルストーン」に認定されて表彰されました。
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最後はG4です。
G4は1984年に制定された後、1988年にISDN対応の規格ができました。
高速(64Kbps)で、高画質(400x400dpi)で、多機能でした。文字情報は符号として送信できて受信側でテキスト情報として扱えるテレックスのミックスモード機能とかね。
でもね、G4の場合はあまりにも。あまりにも、...。
それで「フランシーヌの場合」という歌を思い出しました。本当の事を言ったら、...、ああ、悲しい。でも言っちゃう。
テレックス対応のせいで、インチ系が導入されたり、テレックス対応のせいで、ミックスモード機能で大議論となり苦労して、OSI7階層を採用したり、複雑化した機能を整理するためにモード1〜3を用意したり、そうしてようやくモード1のG4規格が1984年に制定されると、1985年からは全テレマティックサービスの検討が本格化して、あああ、受信側に(受信した)原稿の編集機能まで備えさせて、...ようやくG4が完成したのさ。
けれども電子メールの登場により(利用が激減した)テレックス規格群は削除されてしまって、接続相手のテレックス機はいなくなってしまった、というトホホな打ち明け話を見つけました。
当時のCCITTのTシリーズはテレマティックスと言う謎の概念に囚われていて、それでテレックスやビデオテレックス、テレマティックスプロトコルなどの研究部会に抱きつかれたG4FAXは、...もうダメだったのでしょう。
そもそもね。FAX機で文書の編集って無茶。それも国際規格で規定しようと取り組むとは、あまりにも、...!
1984年ならパソコンでワープロアプリを使った文書作成が広がり始めた頃だよ。1985年には通信の自由化でパソコン通信も始まって。だからパソコンにFAXモデムが接続されるのも待った無し。
G4が取り組んだ内容はFAXで規格化すべきことの範囲外だったのでしょうね。...。おバカさんだよね。
結果として、利用者が選択したのは謎な機能を満載した高額なG4機ではなくて、便利さが良く分かる機能を備えた安価なG3の複合機(Multi Function Printer、MFP)でした。
複合機はプリンタにスキャナが付いてFAXも内蔵している。パソコンとはUSBやLANで接続。パソコンから印刷できるし、紙書類をスキャンして取り込める。コピー機にもなる。FAXだって紙を経由しないでダイレクトに送受信。
G4機の普及がイマイチで、接続できる相手がいない(そもそもISDNがない国が大多数だった)状況に対して、G3機の普及と進化は凄かったそうです(驚異的!とも)。
速度は 33.6kbps に、解像度も 400x400dpi が可能に、エラー訂正機能(ECM)の標準化。そしてアナログ電話回線があれば接続できるという汎用性の高さ。
それから普及により数万円程度まで安価になった(G4機は100万円台だったとか)。
フランシーヌ〜、燃え尽きたよー
G4って普及したとは言い難くて2010年以降は統計からも消えています。G4の前提であるISDNが普及せずに終了して(2024年1月以降、INSネットの「ディジタル通信モード」がサービス終了)、G4FAX機は(G4としては)使えなくなりました。
あ、G4はデジタル回線を利用するのでデジタル式だったことは確かでしょう。
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余談になりますが。
テレマティックスって、今だとググっても別の用語で出て来て当時の語義は直ぐには見つからないですね。マルチメディアとかの文脈で、ふわふわした未来を描く資料は残ってますけど。電電公社のDCNAとか、ニューメディア?とか。
ビデオテレックスとは、CAPTAIN とか NAPLPS とかのことです。時代の徒花たちです。
CAPTAIN は日本の電電公社のサービスなので使ったことがある方も微少に居ると思います。
NAPLPS は元は北米の話ですが、NAPLPS 準拠の画像データがパソコン通信で一時流行したことが分っています。NAPLPS のデータを専用のアプリ(NAPLPS のプレーヤ?)で再生するとパタパタアニメが見えて楽しいらしい。ドキッとした人は感想欄に。
その頃の電電公社が電話とFAX内蔵のパソコンを作っていたのを知っている人います? BS/21 とかじゃなくてもっと可愛い奴。
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更に余談になりますが。
1988年は日本でWIDEプロジェクトが開始された年です。大学や企業の研究部門などでインターネット接続が広まり、ネットニュースや電子メールの利用が可能となっていました。fj.news.usage を読んでいたら激しい論戦の痕跡があって「Out of 論外」って何だろうと思った次第。out of the question ではなくて。
インターネットが一般的に利用可能となったのはその数年後ですね。商用化が始まると凄い勢いで拡大していきました。カメレオンとかNCSAのモザイクとか。
まぁそんなんで、テレックスは日本国内は2002年、国際は2005年でサービス終了しました。ADSLが始まってネットの常時接続が可能になったのもこの頃かな。
CAPTAIN のサービス終了も2002年でした。
そう言えば、インターネットFAXという規格(サービス?)もありましたね。
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FAXの歴史とか用意しましたが、長くなったのでカットします(あとで追加するかも)。ドラムが回転して文書を転送する機械ってロマンだwww
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まとめです。
FAXにおけるアナログとデジタルとは、これで明確になりましたね!
G1とG2は、縦方向は 3.85本/mm で標本化していると言えますが、横方向は連続的に電気信号に反映させているからアナログ式なのでした。白黒が切り替わる位置がアナログ的とでも言いましょうか。
G2は白黒2値ではなく中間調も可能とする記載が規格にあり、この意味でもアナログだったようです。G1も中間調があったかも。アナログとデジタルに関する仮説に修正ないし追加が必要かな。
これに対して、G3(とG4)は横方向も標本化しています。G3なら1ミリあたり約8画素です。なのでデジタル式です。
G2はスキャンして得られる画像がアナログなのでアナログ的な帯域圧縮を行います。これでG1では6分だった転送時間が、G2では3分になりました。
G3はデジタルなので、符号化によるデータ圧縮を採用し、デジタル変調(APSKなど)による帯域の有効利用も行います。これでG3では30秒(V.29)になりました。帯域の有効活用は更に改良されて、V.34 では10秒になりました。
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1980年代の素朴な印象「デジタルって、なんだか素敵、あこがれる!」って感じですね。
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以下は余談になります。
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書き出していたら、だらだらと長くなったので、読まない方がよいかも。
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文字数がちょっとオーバーフロー。あとで分割するなどして整理しますね。
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残存するFAXはG3で、G3はデジタル式なので、FAXならデジタル技術だと言ってよいでしょう(三段論法?)。
今からFAXをもっと活用しようと取り組む必要はないとは思いますけれども、(何か?あったときに)使える技術を十分に使いこなせる知識や知見はあったらよいですよね。
といった観点で、FAXについて感じたことを整理してみます。あ、役に立つ知見があるとは期待しないで下さい。半分は愚痴です。
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デジタル式のFAXなら、入力や出力はアナログ式のFAXと同じく紙だとしても、FAX〜FAX間の処理はアナログとデジタルでは違っていて、品質の差となって現れます。
FAX〜FAX間では、デジタルならエラーが発生しない限り劣化は発生しないのです。そして1988年にはG3にも誤り訂正方式が採用されていて、実質エラーフリーです。
解像度も標準では 200dpi ですけど、オプションで 1200dpi まで増えたし。
事務所で普及している複合機(コピー・プリンタ・スキャナ・FAXの機能を備えた機器)なら、パソコンから印刷するのと同様な操作で、紙を経由しないで直接にFAX送信できます。紙をスキャンするときの左右の傾きやノイズが無くなります。受信も紙に印刷しないでPDFファイル等でパソコンに保存できます。
これなら印刷して郵送するより、FAXの方が速くて綺麗ですね。枚数とかにもよりますが。
FAXモデムって、パソコンから直にFAXできる製品は30年前からあったけど、知ってる? 複合機でなくてもキレイなFAXができますよ。もちろんパソコンでの受信もOK! 印刷機能もスキャナも無いから、とても安価で数千円〜1万円程ですよ。市販ソフトも「まいと~くFAX9Pro」とか複数あるよ。
FAXはそれなりに普及していて電話回線があれば利用可能で、メール添付ファイルでの受取を認めない国の機関でもFAXならOKなところがあったりしますからね。使えるなら使うべき。
FAXだと紙に出力されてしまうので、事務所に人が居る必要がありテレワークできない、という意見を見つけました。ナイーブな見方ですね。FAXの使い方(受信の設定)を見直したら良いのでは? デジタル技術を使えていないからだと思う。
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例えば(日本の)裁判所。
なんとFAXが書面の提出方法として民事訴訟規則で認められています。刑事でも同じかも。
弁護士さんは大量の書類を自事務所で印刷したりせずに、音声回線が0円(かけ放題)なら、FAXモデムで裁判所に送信すると紙代と切手代が浮きますよ、...じゃなくて(郵便より)速くて綺麗ですよ(多分)。
1枚10秒なら100枚で17分。ちょっと長いけど。お昼休みや夜間で送ると良いかも。郵便だと最短でも2日間だからね。都内なら持参するかな。
そう言えばFAXの場合も正副2部送信するの? 知ってる人は感想欄で教えて下さいな。
...、などと思っていたら、弁護士さんのブロクによれば弁護士業界ではFAXを常用しているのですって。そうだよなー。
そんな「FAX文化」についての弁護士さんたちのご意見をまとめた記事があって、技術をちゃんと理解した上での発言も、そうでない発言もあって色々だなと思う。
FAXは紙の無駄で送受の手間も面倒なので、メールに移行して欲しいと言う意見が多数かな。「FAXは紙」はギモンだけども、メールの方が便利と言う意見には賛同できる。
紙に印刷はせず、電子的に受信しているので今のままで十分便利で、むしろメールだとウイルス感染リスクがあるとの意見も。それはそうだけど。技術の進歩が止まる可能性があるのよね。
FAXもメールも両方が使えるのがよいとの意見もあって。そうだよね、新しい手段も導入して徐々に変化していくのが良いと思う。
あと、メールだと改竄可能って思う方も居るのですね。FAXでも改竄できますけどね。証拠隠滅もできなくはないけど調査するとバレると思う。面倒だからと言って調査しない奴がいるのか? いそうだなー
裁判所にFAXで送付しても(裁判所によっては?)答弁書などの特定の書類は「クリーンコピー」を正副2部提出する必要があるんですって。極めて無駄だと思う。酷い品質のFAX機もあるのかな。読めないFAXを送るのは相手側への嫌がらせかな。FAXでの文書の提出を認めるとしても品質を定義するべきと思う。
日本の裁判所は頑なに電子メールの利用を認めないのかな。「民事裁判書類電子提出システム」とかあるそうだけど。日本の裁判所はIT技術後進国の象徴と言ってもよさそうだなー だけど裁判所は容易く改変してはいけない組織でもあるかも。
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地方の機関がパソコンで作成した文書だけど、審査請求の決定書とかで審査官の押印が必要なので、印刷してハンコ押して、月一の報告のために中央省庁にFAXする場合が今でもあったりしますでしょうか。そんなんは押印廃止して適当な行政サーバーで(電子署名を付けて)電子ファイルで共有して欲しいな。
法令などの規制で義務付けられていて、止めたいのにやめられない場合もあろうから、そんな場合に法令を改正して義務付けを排除するのは歓迎したい。押印廃止はよい仕事だったと思う。
認印は便利なときもあるから(使いたいときには)使うけどね。捨印という悪習は滅びろ!
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WEBとか、名刺とかでの連絡先。(法人なら)郵便番号と住所があるのは当然として、電話番号とFAX番号も普通にありますよね。メールアドレスやURLがある場合も多いかな。
FAXが常時利用されているのかは知らないけれど。連絡手段は多い方がよいからと言う理由でFAXを残してある場合もあると思う。普段はメールで連絡していても相手側のメールボックスが溢れて連絡できなくなったときに、FAXで一報することでトラブルが解消される、なんてこともあるかも知れません。
利用されていないからとの判断で止めるのも良いし。いつまでもFAXを使う人がいるからFAX廃止できないという意見もありそう。送信する人が亡くなれば、やがて受信も無くなるでしょう。
メール添付でPDFファイル等を送信するのはパソコンなどを使える方には便利ですが、FAXの上位互換には至っていないからFAXが無くならないのでしょうね。デジタル技術なら完全上位互換が出現すれば速やかに移行すると思うから。
何かまだ改良できる余地があるのでしょう、きっと。
電話番号でメールを送受できたら(電話番号がメールアドレスになったら)、状況が一変するかな?
今のSMSのご利用料金を見ると暗いですけど(...、通信事業は社会インフラなのだから土管役を徹すべきで、アプリ層に色気を出すな、と個人的には思います。テザリング接続ができるまで、なんと不合理で不便だったことか)。
なら、スマホがそのままFAXモデムになったら? 写メをFAX送信とか、受信したFAXをミニプリンタで印刷とか。タブレットならそのまま画面表示すればよいか。
けど、そこまでしてFAXを使いたくはないか。
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もしもFAXを排除するなら、国の機関なんかは担当部署のメールアドレスは非公開で、電話か郵便ってところが目立つので(個人の印象です)、メールやWEBフォームでの受信を義務付けて欲しいと思う。メールが解禁されるのはむしろ便利(個人の意見です)。
WEBフォームで国民の声を伺います(が返事はしません)ってのではなくてね。
メールを使えない方は不便になるけど。FAXサーバーを1台設けて受信したFAXをメールに変換して転送するとか、必要に応じて対策は考えるよね、国の機関なら。メールの転送先は内線番号などで指定すればよいはず。
FAXだと紙に出力されるので到着したことが事務所の誰でも分るから、確認漏れの恐れが少ない。これをメールにしてしまうと確認するのを忘れるリスクが〜、という意見も見つけました。
小学校の朝の欠席の連絡とかかな? そうなる事務所・職場もあるのかも知れません。
メールアドレスやタイトルなどでフィルタリングして、確認の必要があるメールを特定して、プリントアウトすればFAXと同じですね。欠席連絡用のメールアドレスを用意すれば運用できそうじゃないかな。
あるいはメールが未開封のままだったら(電子的な)掲示板に状況を表示するなりのリスクの緩和処置もできますよね。費用が問題? 職員さんが忙しすぎるのが課題?
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国が(例えば全医療機関に)データの提出を義務付けるなら、オンラインシステムに入力できる機関(自前のシステムからAPIを叩けるとか)、電子カルテからXMLなりJSONで必要な情報を出力できる機関、あるいは手書き書類しか作成できない残念なところもあるので、何が可能かを見極めて、各々の能力に応じたデータ提出方法(と相応する報酬もね!)を整備することが必要だったのでしょう。
後付けで申し訳無いですけど。
紙に手書きしてFAXするとしても、OCR用紙に記入するようにして、受信側(国や保健所)は紙に印刷しないで機械処理するとか。できるだけ文字列で記入させないで、選択肢をチェックさせるとか。必要事項が未記入なら自動応答で連絡したり。
紙で持ち込まれた届出書でも、スキャンして機械処理できた可能性はありますよね。
紙に印刷したものを、人手で代行入力ってそれは大変だわ。届出書は見た感じOCRは難しそうな書式だし。
そう思って調べていたら、2022年6月末の省令改正で、届出書がOCRを意図した書式に変更されていたようだ。ちょっと遅いけど。イイね!
更に、コロナ禍の届出書の運用についてググっていたら、システム入力できる医療機関でも、自前の電子カルテシステムのウインドウとハーシスのウインドウを並べて表示して、(マウス操作で?)項目毎にコピペして入力するという記事があった。慣れれば1件3〜5分らしい。
けれど、ピーク時なら1日に100件あったとか。それは何時間の作業なのか(3分x100件だよ)。延々とコピペを続けたのか。マクロとか自動化とかしないのか。電子カルテシステムってどうなっているのだろう。
基礎疾患や重症度の情報も記載せずに検査結果のみの記載で提出してくる医療機関があとを絶たない、という指摘があった(これって、陽性ってだけの報告?)。FAXなら未記入でも送信できてしまうのだろうな。義務付けられているから送信はする、という感じかな。コロナ第n波によって医療機関のHPは死滅したのだろうか。
FAXの際に誤送信を恐れてか個人情報を黒塗りして送信されることもあったとか(これを受け取って、どうすれば?)。
だから、保健所はシステム入力の代行(単純作業?)だけではなくて、未記入の情報の調査(患者のフォロー)も行っていたようだ。過酷だ。
...。
コロナ禍で、色々な意味で日本のIT技術の現状には未熟な部分あることが露呈したのだろうと感じる。それを否定できる人はいないと思うけど。FAXにその責任を押し付けるのはダメっぽいよ。
振り返って調べていると(調べたとは言えないレベルだけど)信じられないことがボコボコ見つかる。
コロナ禍の思い出として印象深く覚えているのは、アマビエとか蘇を作る話。あとはワクチン予約のことか。感染者のグラフを見てため息ついたり。
いつもぼんやりと過ごしていて申し訳ないです。振り返ってみると課題が多い日々でした。
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「アナログ規制撤廃」として、紙という物理媒体を無くしたい(ペーパーレス化でしょ?)、FAX送受という人の手間を無くしたい(オフィス・オートメーションかな?)のは理解できます。
でもそれはFAXの排除ではなくて、FAXの利用方法を改めることで達成すべきでしょう。FAXというデジタル技術が悪いのではなくて、使い方や使う人がスマートではないのが問題なのだと考えます。
FAXとパソコンを連動させることは可能で、そうすれば色々な可能性が生まれます。元々デジタル技術ですからね。ただそれだけのことでは?
FAXを新しい技術に適合するように利用方法を見直して利用者の負担を軽減することと、FAXより便利な手段も併用して、段々とFAXの利用が無くなるのを待つのが望ましいのではないかなぁ?(個人の感想です)
よき技術は、禁止したり、ペナルティを課して排除するべきものではなくて、よりよい技術が登場することによって、あえて使う必要がなくなって、遺物となって博物館に収納されて、やがて日常から消えていくものだと思うのです。10年とかの時間をかけて。
例えば、CDによってほぼ絶滅したアナログのレコードは10年くらいで市場から姿を消しました(今でも少し残っているけど)。そんなCDも今は10年で半減する程のペースで消えています(日本ではまだ残っている)。
電子メールによって消えたテレックスも10年くらいでサービス終了。
フロッピーディスク(FD)はFDより便利な手段が出来てから10〜15年ほどで生産終了に(今でも利用例はあるけど)。
腕時計の場合はクオーツ式は1969年の発売から徐々に増加するも10年後(1979年)で約57%、その後も順調に増えたが95%前後で頭打ち。機械式腕時計が現在でも5%前後残っていて少々例外。...、FAXも同じ感じで少しは残り続けるかな?
何を選択するのかは自分たちが決めることで、誰か()が決めたことを押し付けるのはヤメてー
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そしてね。老後のある日にふらりと立ち寄った博物館で、<!-子供の頃に遊んだゲーム機の展示を見つけて->青年の頃に日々必死に働いて事業を立ち上げたとき、少くない資金を投資して備えて、直ぐに良き相棒となったFAX機の展示を見つけて、ホロリと涙するとよいのです。あの時、おまえが居たな、...と。
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でもまぁ、今更な話ですが。
紙の文書を送付したいならスキャンしてPDFファイルにして電子メールに添付して送るよね。PCで作成した文書ならそのままメール添付するか、そのままだとアレなのでPDF出力したファイルを添付してメールするか。電子メールでなくてWEBでアップロードでも良いです。
ネットには(WiFiとかで)つながっているけど、電話回線は無いから。ないよね?
調べていたらFAX(というか複合機かな)の未来も感じた。
今のG3のFAXは、JPEG形式でカラー画像の転送や電子ファイル(バイナリファイル)の転送ができるらしい。FTPサーバーか草の根BBSかなって感じ?
G3FAXをパソコンで制御すればファイル共有システムを構築できる。分散型とかにして。契約条件次第だけど音声回線が実質無料の場合もあるようだし。するとネットと完全に遮断されて当局が全く感知できない別世界ができる。検閲を避けたい特殊な属性の人のために具体的な言及は控えますけど。
某スカイネットのような何かがあったときのことを考えると言う意義はあると思う。アマチュア無線も巻き込むべきだな。
それでも未来に残すべきは電話回線網ではなくて、ネットでしょうね。やっぱりFAXは不要。モデムがあればよい。FAXメーカの現役の方がいたらごめんね。早く逃げてー。
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読み直すと誤記や誤認(つまり間違い)が結構あって見つけたら修正していますが、注意して読んで!
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間違いの指摘とか疑問とか、ご意見・ご感想とかありましたら、どうぞ感想欄に!
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2024.7.6 推敲。
2024.7.7 間違いを訂正。あと推敲。
2024.7.8 推敲とか少し加筆。もうすぐ夏休み〜、実質もう夏休み〜
2024.7.9 微推敲。
2024.7.10 微推敲。もう誰も読まないよね。
2024.7.11 微推敲。
2024.7.13 推敲。
2024.7.14 今日も推敲。
2024.7.31 推敲。
2024.8.17 推敲と微加筆。
2024.8.24 推敲。
2024.9.1 推敲。
2024.9.9 推敲と微加筆。
2024.9.13 推敲。
2024.9.19 推敲。
2024.9.21 微推敲。