ー第8章ー
トマトの件。トマトの変。トマトの種。山田後輩アロマの作品。
ー第8章ー
私はトマトを見ると、いつも体が固まってしまうし、食べるとしばらく超能力が使えなくなる。
というわけで、超能力を使うときには、近くにトマトがないかを確認しなければならない。
なかなか大変なんだよ。
体が固まるのは、大体10分くらいで、その間の記憶は私にはない。
気をつけることはいくつかある。
1つ目、食堂でご飯を食べる時、トマトとトマトを使って作られた食べ物をを見ないようにするし、食べないようにする。
だから、ご飯にトマトが出ているときは、誰にも見られないようにこっそりと隣の席の人のお皿に移す。
まあ、アレルギーなのかもね。
これも。
2つ目、友達と大人には、常に私にはトマトを見せないよう、心がけてもらっている。アレルギーだから。
3つ目、テレビのCMを見ないようにする。
テレビのCMでトマトの宣伝があったらやばいわ。
だからなるべくテレビのCMは見ないようにしてる…まあ、テレビは見るけど。まあ、テレビにトマトが出るのは本当にたまにだけど、まあ、いちおうね。いちおう。
「はーい。テスト終わり!!テスト用紙は後ろから前にまわしてー!」
あ、テスト終わったのか。私の考え事で終わっちゃった気がする…
ま、いっか。私はあまり気にしないから。
「はーい。じゃあ、合格者を発表しま~す。」
ーえ?
「は?え?いま、テストを回収したばっかなのに…?」
「お?え?あ?へ?は?」
「じゃあ、合格者は…」
先生は生徒の戸惑いを無視して、続ける。
「憂津久椎凪君、咲崎紗来君、以上!」
個人的には、トマトは好きですね。(神崎きのこ)私がアレルギーがあるのは、果物類です。父からの遺伝で。母にはアレルギーはないっすね。母は強し。てかうちの母は普通じゃないんでなんとも言えないですけど。すっごい筋肉ついてるし。私の荷物と母の荷物両方母が持った状態で坂で駆けっこしたら圧勝されたのは良い思い出です。その時から、『あれ?もしかして私のママって化け物なのかな?』って思うようになりました。