ー第7章ー
今回はちょっと長めです。
ー第7章ー
「えー。今日は、テストします。」
「「「「「「「「えーーーー!?」」」」」」」」
ーすごい、先生の一言でクラスの様子がこんなに変わるんだ…
私の名前は、鬆語一 花羅。
いい名前でしょ。
名前の通り、私は超能力者だ。
もちろん、物を浮かせたり、瞬間移動、テレポートなどは朝飯前。
まぁ、どういう理由かは分からないけど、この学校に入学してから、テレパシーが使えなくなっちゃったんだ。
多分、誰か、まぁもう検討はついてるけど、の強大な黄金覇気が私の能力使用を妨げているんだろう。
もちろん、テストなんてカンニングし放題だ。
でも、なんで急にテスト…?
ていうかなんのテスト?
まあ、そんなことはどうでもいい。
1 O O を取ればいい話だ。
はは、私は 1 O O 以外とったことがない。
それが私の自慢だ。どうでも良いかもしれないが。
そんなことを考えていると、テストが配られた。
英語…?
テスト用紙には英語で問題が書かれていた。
”Question one: If you are able to kill someone, who would you kill?”
“Question two : When someone is going to eat you, what should you do?”
”Question three : Are you in love with Midori Yamanaka?”
何だ、これ…?
Midori Yamanakaって、誰?
まあ、男なら結婚しても良いけど…
あ、まあ、愛することはできるけど…?
このテストって、なんのテストなのか全くわからない。
英語?英語のテスト?
まあ、第一問には、『Saki Sakizaki』って書いておこう。
そう、咲崎 紗来さえいなくなれば、椎凪君は私のもの。
そう、椎凪君は、私の彼氏になるために生まれてきたのよ!!
それをなんで咲崎 紗来なんかに取られなきゃいけないのよ!?
よし、第二問に行こう。
食べる?
私を?
この超能力者を?
舐めるんじゃないわよ!!
このアホ教師共めがっ!!
私を食べる前にあんたらを殺してやるわッ。
私はこの世界の王っ!!そう、神なのよ!!!
だけど、超能力者っていうのはバレたら大変だもの。嘘ついとくわ。
私は第二問の答えに、『はあああ!?舐めるんじゃないわよぉぉぉぉぉぉ!』
と書きたかったが、辞めることにした。
よし、『I'll confess to the one I love. I mean, Shiina Utsuku.』
これでいいでしょ。
これなら普通のはず。
三問目。
ヤマナカミドリのことが好きかどうか…?
まあ、好きで良いか。
私は『Yes』と書く。
よし、終わり!
そういえば、テスト終了時間を聞いてなかったな…
いつまでなんだろう?
まあ、いいや。私は超能力者だから。
いらないやつらは排除するし、全ては私の思い通りになる。
最高でしょう。
それでも、私に、弱点は存在する。
なんだと思う?
それは、トマトだ!
それはトマトだ!ってwwwwwwいやいやいやいや。すごい発想だよマジで。山田後輩アロマ。
まぁ、それはもう皆さん重々承知だと思いますので、英語で書かれた3問の問題の意味を、お伝えして行きたいと思います。もう全然意味わかるよ何言ってんだよガキ。って人は、どうぞ、次のお話へ!!
”Question one: If you are able to kill someone, who would you kill?”
(もしあなたが誰かを殺したいのなら、誰を殺しますか?) 花羅の答え ー咲崎紗来。
“Question two : When someone is going to eat you, what should you do?”
(誰かがあなたを食べようとした時、あなたはどうしますか?) 花羅の答え ー好きな人、つまり憂津久椎凪に告白する。
”Question three : Are you in love with Midori Yamanaka?”
(あなたはヤマナカミドリのことを愛していますか?) 花羅の答え ーはい。