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真剣に読まないように(続)。

掛け布団。

作者: caem


 いつからいっしょにいたかなんて


 気付かないようにしていた 分厚い掛け布団を被さり


「ねぇ、もっと抱きしめても良いんだよ」


 ほんの隙間だったのに たしかにそこにあったのは


 滑らかで艶かしくて愛しい 産んだことのない異物


 ずりずり這い上がってくる お腹のうえまで来た


 ようやく見えた それは決してあってはならないことだった


「キミにしか見えてないんだから」


 両目を瞑ってしまえば良いのに


 眠ってしまえば良かったのに まだーーそこにいた


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― 新着の感想 ―
[良い点] 物語の序章みたいな内容で楽しませていただきました♪
[良い点] 不気味ですね……。ぞわぞわぞわ。布団の中に入ってきたのかしら。「お腹のうえまで」、怖いです。布団の中の人は女性で、その「異物」にきっと心当たりがあるのかなぁと想像しました。たったこれだけの…
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