掛け布団。
いつからいっしょにいたかなんて
気付かないようにしていた 分厚い掛け布団を被さり
「ねぇ、もっと抱きしめても良いんだよ」
ほんの隙間だったのに たしかにそこにあったのは
滑らかで艶かしくて愛しい 産んだことのない異物
ずりずり這い上がってくる お腹のうえまで来た
ようやく見えた それは決してあってはならないことだった
「キミにしか見えてないんだから」
両目を瞑ってしまえば良いのに
眠ってしまえば良かったのに まだーーそこにいた
いつからいっしょにいたかなんて
気付かないようにしていた 分厚い掛け布団を被さり
「ねぇ、もっと抱きしめても良いんだよ」
ほんの隙間だったのに たしかにそこにあったのは
滑らかで艶かしくて愛しい 産んだことのない異物
ずりずり這い上がってくる お腹のうえまで来た
ようやく見えた それは決してあってはならないことだった
「キミにしか見えてないんだから」
両目を瞑ってしまえば良いのに
眠ってしまえば良かったのに まだーーそこにいた
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