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俺の婚約者、悪役令嬢が可愛すぎる!

作者: 浅村鈴

ヤバイ!ヤバイ!可愛すぎてヤバすぎる!

こんなに可愛い子が婚約者で良いのか?

許されるのか!?


俺こと、オランジェ・マクドウェルはマクドウェル皇国の第一皇子だったりする

異世界転生なのか分からないが、俺は前世での記憶がある

漫画も大好きで転生物、異世界物、悪役令嬢ものまで読み漁っていた

そんな俺が生まれてみたらこの国の王子だった訳で、前の知識があるから小さな時から神童と思われていたし

もちろん次期国王になる為、国を栄えさせる為に努力もしたけどね

そんな甲斐があって、目の前に座ってる可愛い子を婚約者に迎えることが出来た

素直に気持ちを表すのが苦手なツンデレ令嬢。 


エリザベス・カザフス嬢16歳カザフス侯爵家の次女。俺より3歳年下

周りからは誤解されがちで、悪役令嬢とか言われてるけど、結構気ぃ使いしぃだし、大変な妃教育も頑張ってくれている

マジ可愛い!


「オランジェ様、どうかなさいましたか?」


大きな目が見つめながら心配して声を掛けてきた


「エリザベスが可愛すぎて見惚れていました」


心配してくれるのが嬉しすぎて笑顔爆弾投下してしまった


「…!わ、私は可愛くなんかありません!他の御令嬢の様に可愛く出来たら良いのですが…」


可愛いほっぺを膨らませながら、最後ら辺は自信の無さからか声が小さくなっていた


2人で話していると、お茶会に呼ばれていた他の御令嬢が声を掛けてきた


「オランジェ様、お見せしたい物がありますの。一緒に来ていただけませんか?」


お茶会の来賓をもてなすのも王族の務め

笑顔で御令嬢と向かった

御令嬢は自信のあるおっぱいを強調したドレスを着ている

その胸をぐいぐい押し付けてくる

男はみんな大きなおっぱいが好きなんだと勘違いする女性が多すぎるんだよなぁ


好きでもない女が体使って迫って来たら正直恐怖でしかない


そう思っていたら



「きゃー!」


エリザベスの近くに居た御令嬢が叫んでいた

向かってみると、御令嬢のドレスは紅茶のシミがしっかり付いていた


「エリザベス様が急に紅茶をかけてきたんです!私は普通にお話ししていただけなのに…」


うずくまり顔を手で覆い泣き出している


「エリザベス…」


「わ、私は…私は何も…」


「エリザベス様!いつも、いつも私達を邪険にして陰湿に意地悪するのは何故ですか!?」


エリザベスが言い終わる前にその声を遮ったおっぱい令嬢


「オランジェ様…」


涙が溢れそうなのを我慢しているエリザベス。必死に耐えている


「エリザベス、大丈夫だよ、わかっているからね」


エリザベスを優しく抱きしめた


「オランジェ様!何故エリザベスを庇うんですか?皆を虐める悪役令嬢じゃないですか!」


おっぱい令嬢がキャンキャン吠えてきた

それを聞いて


「はぁ!

俺が何も知らないとでも思っているのか!?」


オランジェの表情は氷の様に冷たい

声も先程とは変わって低くなっている


「…!?」


いつもは優しく微笑んでる皇太子の初めてみる顔に驚きと恐怖で声が出なかった



「エリザベスはお前達に注意をした事はあっても虐めた事など一度も無いだろう!

大体、エリザベスは侯爵家の娘だ!お前達より格上だろう!

俺の婚約者と言う事は未来の皇太子妃を呼び捨てにするなんて、お前は何様なんだ?」


綺麗な顔がキレるとかなり恐怖になる

大魔王降臨だ


「オランジェ様、それくらいになさいませ

後は私達が引き受けます

御令嬢方はそれぞれのお宅に皇家からの苦情と今回の事情を説明致します」



「キアラ様方、エリザベス様は貴方達が貴族らしからぬ行動を諌められた事はありますがそれに対して不満に思いエリザベス様に対して虐めをしていましたね。全て調査してオランジェ様にはその都度報告してあります」


オランジェを抑えながら話して来たのはキアラの取り巻きの2人の令嬢だった


「あ、貴女方、私の味方じゃなかったの!?」


真っ青な顔をしたおっぱい令嬢と取り巻き令嬢達


「私達は皇家に仕えております

我が目で見て我が耳で聞いたことを報告してあります

だからこそ、言えます。

エリザベス様は皇太子妃に相応しいお方で誰一人虐めた事などございません」


はっきりと言い切った


「じゃ私達が嘘を言ってるとでも!」


はっきり言われても引き下がるわけにはいかないからか、言い返してくる


「その通りでしょう

私達の可愛いエリザベスが虐めなんてできる訳ないじゃない」


お茶会に呼ばれていた学園の3年生のお姉様方が、割り込んできた


「はい!お姉様方の言う通りです

エリザベスお姉様はご自分に厳しく、誰よりお優しいんですから」


同じくお茶会に参加していた学園の一年生達


エリザベスは学園の裏では同性のファンクラブがある程人気がある

可愛い顔は勿論だが、誰よりも頑張り屋で、困った人が居たら手を差し伸べたり声を掛けるのが当たり前で、本人が思っている以上にドジな所が放っておけない魅力があった


キアラ達は全くそのことを知らなかった


このお茶会は反エリザベス派を消す為にオランジェとファンクラブが結託して開いたお茶会だった


「エリザベス様、これからもみんなが味方ですからね。そのままの貴方でいてくださいね」


ファンクラブのお嬢様方が頭を撫でたり、新しいお茶を淹れてくれたり、その場は優しさで溢れていた


「あ、ありがとうございます…ヒックっ…」


感極まって我慢していた涙がポロポロ溢れ出した


可愛い泣き顔にみんながキュンとしてしまっていた



エリザベスを虐めていた令嬢達は家族から大目玉をくらい、自宅謹慎や修道院で性格矯正される事となる


オランジェとファンクラブ一員はツンデレの可愛いエリザベスを一生一緒に守っていくことになる


俺の婚約者マジ可愛い!


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― 新着の感想 ―
[一言] おっぱい使ってきたら・・・。 自分なら・・・分からん。 本命居たらあれやけど・・・。 悩ましい・・・。
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