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その1 聖女と魔王がやってきた


聖女は鎮座、魔王は爆発でやってくる。


 

「決着を付けましょう、大魔王ガンダー!」


「今度こそ地獄へ送ってやろう、聖女アニエス!」

 


 現在、目の前で大魔王と聖女がバトルを始めようとしている。


 うちのボロアパートの一室で



「どうしてこうなった」



 (さかのぼ)る事1時間前


 『電雪 勇(でんせつ おさむ)』は冴えないサラリーマンである。


 そんな彼が住んでいるのは家賃2万円のボロアパート。狭い、暗い、小汚いの三点セット付きだ。



 今日も疲れて帰宅すると、何故かファンタジーなシスター少女が鎮座していた。



「えっと、どなた?」


「私は聖女アニエス。今日からご厄介になります」


 事情聴取


「つまり君は異世界で魔王と相打ちになってここに蘇生したと」


「神様がそうおっしゃってましたのでそうなります」


「無茶苦茶だろ神様……」


「それで、ここに置いて頂いても大丈夫でしょうか?」


「まあこんなボロアパートで良ければ。食費はどうするかな……」



 次の瞬間、押入れが爆発した。



「何事?!」


「ううむ。何とか蘇ったがこんな狭い場所に放り込まれるとは……」


「その趣味の悪い格好、大魔王ガンダー!?」


「その忌々しい声は聖女アニエス! 何故貴様がここに?!」


「神様に蘇らせてもらったんです!」


「奇遇だな、吾輩も邪神に蘇生されたのだ!」


「すいません勇様、少々お騒がせします!」



 そして今に至る



「聖なる光よ!!」


「闇に消えろ!!」




 光と闇が炸裂して互いに直撃する。


 そして倒れた。



「ええ……」



 勇は呆然とその光景を見ているしかなかった。



 すると、聖女と魔王の体が消えて、押入れからヌルリと出てきた。




「えええ……」




 数分後



 小さいテーブルを勇、聖女、魔王が囲んでいた。


「つまり2人は神様と邪神の手違いでここがリスポーン地点になってるわけだ」


「さっき押入れを通して聞いたらそうみたいです」


「まさか聖女と同じ場所に蘇生するとは」


「とりあえずさ、戦うだけ無駄みたいだし、一時休戦したら?」


「何故貴様が仲裁する。関係無いであろう」


「いや俺部屋主。ボロアパートだから騒ぐと近所迷惑だから」


「知ったことではない! 聖女はここで殺す!」


「やめい!!」



 勇の拳攻撃! ガンダーに9999ダメージ! ガンダーは死んだ!



 ガンダーはリスポーンしました。


「な、何が……」


「俺は普段冴えないリーマンだが、トラックに()かれてもトラックが(へこ)む強さを持っているんだ」


「何だその唐突な設定!?」


「神様がリスポーン地点にした理由って勇様……?」




 次の日




「それじゃあ行ってきます」


「行ってらっしゃいませ、勇様」


「そのまま帰って来るでない」


「やかましいわ」


 勇の仲裁の下、2人は停戦協定を結ぶことになった。仲良くは出来ないだろうが、渋々承諾してくれただけ幸いだろう。


「はあ、どうなることやら……」


 勇は溜息をつきながら、今日も仕事へ出るのだった。





お読みいただきありがとうございました。


この作品は元は短編でしたが、続編を期待してくださるお声がありまして思い切って連載版を書いてみる事にしました。


大逸れたストーリーも展開も特に考えてはおらず、気軽に読めるコメディ作品として書いていこうと思っています。


次回も読んで頂けたら幸いです。


長文失礼しました。


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